夏のドラフト候補 最終回
2019/07/26|Category:テレビ・動画観戦
すでに大方みたい選手をここまでにチェックできていたので、残るは数えるほどの大物がといった感じでした。そんな中、最後の大物というべきものが、この 西 純矢(創志学園3年)右腕でした。中継があった準決勝までも西は、ほぼ一人で投げ抜いて勝ち上がってきます。それでも準決勝のマウンドでは、立ち上がりから140キロ台後半~150キロ台前半の球速を連発しており、疲れを微塵も感じさせない内容。平均的な球速・勢いは、ドラフトの目玉でもある 奥川 恭伸(星稜)と比べても、勝るとも劣らないものがあります。変化球も、スライダー・カットボール・チェンジアップ・カーブなど実に多彩で、要所で厳しいところを突けるマウンド度胸にも見事なものがありました。ただし奥川あたりと比べると、結構コントロールミスが多く、アバウトというか甘いところに入る球が多いということ。そのへんが仇となり失点し、味方の援護がないまま破れてしまいました。しかしこの投球を見る限り、1位指名で消えるのは間違いないでしょう。問題は外れ1位に回るのか、最初から単独狙いで入札して来る球団があるのかといったレベルだと思います。予選終盤に、改めて本物に出会えてよかったと強く実感させられる内容でした。
その他いろいろチェックした選手はいるのですが、特に印象的だったのは 下村 海翔(九州国際大付3年)右腕。174/70 とけして体は大きくないのですが、コンスタントに140キロ台~中盤を連発できるスピード能力に加え、スライダー・カットボール・チェンジアップなどの各変化球も巧みに織り交ぜてきます。コントロール・マウンド捌き、ボールの威力とバランスがとれ、個人的には 浅田 将汰(有明)よりも、この選手こそ九州NO.1の投手なのではないかと感じました。けして体格に恵まれなくても、高校からプロに入るレベルに達していますし、志望届けを提出すれば中位(3位~5位)ぐらいの間には指名されるのではないかと。ただし完成度の高い中背の体格からも高校からプロに進まず、名門大学や強豪社会人に進むという可能性も否定できません。
春に観に行って、試合前練習しか観られないで帰ってきた 紅林 弘太郎(駿河総合3年)遊撃手を、静岡大会準決勝・決勝で確認できました。大型の割に無難に守れる遊撃守備とそこそこ動ける走力に、右に左へと打ち返す強烈な打球が持ち味。確かにこれだけの体格の選手の割には、守備も球際では強いし走力もあるので貴重な人材だとは思います。しかしスピード感に欠ける遊撃守備は、やはりプロのニ遊間を担うには重苦しい点。走力も、プロでガンガン盗塁できるほどか?と言われると疑問は残ります。打撃も思いっきりは良いのですが、めっぽう当てるのが上手いとか飛ばせるといった特徴はないので、プロでは中途半端に陥る可能性もあります。ドラフト的には、中位(3位~5位)ぐらいの位置づけだと思いましたが、プロ好みの素材で2位ぐらいの指名があるのかもしれません。個人的には、三塁あたりの人材かなという気はしています。どことなく阪神に1位指名された・野原将志 (長崎日大出身)内野手を思い出します。
春季九州大会で観た 神宮 隆太(西日本短大付3年)捕手は、春はちょっと雑で力任せなところが気になりました。しかしこの夏は、丁寧にかつ良く考えたプレーを心がけていたのは印象的。技術的にも高い打撃で、けして長打狙いに走らないところは良いところ。捕手としての能力も高く、かつ打撃技術も高いということで、ぜひ甲子園に出て欲しかった一人です。ドラフト的には、3位前後の指名は充分期待できるのではないのでしょうか。海野(東海大)・佐藤(東洋大)などの大学生捕手が獲得できなかった球団が、狙ってくるランクの選手だと思います。
西舘 昂汰(筑陽学園3年)右腕は140キロ前後ぐらいだと思いますが、センバツ以後習得したカットボールをうまく織り交ぜ、丁寧にコースを突く投球を貫きました。自分の投球をひたすら続けられる精神力の高さはが、チームを甲子園に導いた最大の要因ではないかと。その投球を支えた 進藤 勇也(筑陽学園3年)捕手も見事で、冷静に自分たちのプレーをどんな状況でも浮足だつことなくできたことが大きかったです。2人とも高校からプロとなるとボーダーラインぐらいの選手だと思いますが、甲子園では2人のプレーに注意を傾けたいところ。進藤は6番打者でも、打撃の内容はチームでも屈指のものがありました。
西 純矢(創志学園3年)投手 184/80 右/右
下村 海翔(九国大付3年)投手 174/70 右/右
紅林弘太郎(駿河総合3年)遊撃 186/79 右/右
神宮 隆太(西日本短大付3年)捕手 180/85 右/左
西舘 昂汰(筑陽学園3年)投手 187/83 右/右
進藤 勇也(筑陽学園3年)捕手 181/83 右/右
これで約三週間に渡る、ドラフト候補レポートは終えます。今後は、個別の寸評を中心に更新を進めてゆきたいと思います。
その他いろいろチェックした選手はいるのですが、特に印象的だったのは 下村 海翔(九州国際大付3年)右腕。174/70 とけして体は大きくないのですが、コンスタントに140キロ台~中盤を連発できるスピード能力に加え、スライダー・カットボール・チェンジアップなどの各変化球も巧みに織り交ぜてきます。コントロール・マウンド捌き、ボールの威力とバランスがとれ、個人的には 浅田 将汰(有明)よりも、この選手こそ九州NO.1の投手なのではないかと感じました。けして体格に恵まれなくても、高校からプロに入るレベルに達していますし、志望届けを提出すれば中位(3位~5位)ぐらいの間には指名されるのではないかと。ただし完成度の高い中背の体格からも高校からプロに進まず、名門大学や強豪社会人に進むという可能性も否定できません。
春に観に行って、試合前練習しか観られないで帰ってきた 紅林 弘太郎(駿河総合3年)遊撃手を、静岡大会準決勝・決勝で確認できました。大型の割に無難に守れる遊撃守備とそこそこ動ける走力に、右に左へと打ち返す強烈な打球が持ち味。確かにこれだけの体格の選手の割には、守備も球際では強いし走力もあるので貴重な人材だとは思います。しかしスピード感に欠ける遊撃守備は、やはりプロのニ遊間を担うには重苦しい点。走力も、プロでガンガン盗塁できるほどか?と言われると疑問は残ります。打撃も思いっきりは良いのですが、めっぽう当てるのが上手いとか飛ばせるといった特徴はないので、プロでは中途半端に陥る可能性もあります。ドラフト的には、中位(3位~5位)ぐらいの位置づけだと思いましたが、プロ好みの素材で2位ぐらいの指名があるのかもしれません。個人的には、三塁あたりの人材かなという気はしています。どことなく阪神に1位指名された・野原将志 (長崎日大出身)内野手を思い出します。
春季九州大会で観た 神宮 隆太(西日本短大付3年)捕手は、春はちょっと雑で力任せなところが気になりました。しかしこの夏は、丁寧にかつ良く考えたプレーを心がけていたのは印象的。技術的にも高い打撃で、けして長打狙いに走らないところは良いところ。捕手としての能力も高く、かつ打撃技術も高いということで、ぜひ甲子園に出て欲しかった一人です。ドラフト的には、3位前後の指名は充分期待できるのではないのでしょうか。海野(東海大)・佐藤(東洋大)などの大学生捕手が獲得できなかった球団が、狙ってくるランクの選手だと思います。
西舘 昂汰(筑陽学園3年)右腕は140キロ前後ぐらいだと思いますが、センバツ以後習得したカットボールをうまく織り交ぜ、丁寧にコースを突く投球を貫きました。自分の投球をひたすら続けられる精神力の高さはが、チームを甲子園に導いた最大の要因ではないかと。その投球を支えた 進藤 勇也(筑陽学園3年)捕手も見事で、冷静に自分たちのプレーをどんな状況でも浮足だつことなくできたことが大きかったです。2人とも高校からプロとなるとボーダーラインぐらいの選手だと思いますが、甲子園では2人のプレーに注意を傾けたいところ。進藤は6番打者でも、打撃の内容はチームでも屈指のものがありました。
西 純矢(創志学園3年)投手 184/80 右/右
下村 海翔(九国大付3年)投手 174/70 右/右
紅林弘太郎(駿河総合3年)遊撃 186/79 右/右
神宮 隆太(西日本短大付3年)捕手 180/85 右/左
西舘 昂汰(筑陽学園3年)投手 187/83 右/右
進藤 勇也(筑陽学園3年)捕手 181/83 右/右
これで約三週間に渡る、ドラフト候補レポートは終えます。今後は、個別の寸評を中心に更新を進めてゆきたいと思います。
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