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2019年夏 甲子園レポート2


大会初日第三試合・高岡商 VS 石見智翠館

両チーム、下級生の活躍が目立つ試合でした。そんななか高岡商の1番打者・森田 朝陽(3年)中堅手は、レフトポール直撃のホームランや、延長戦ではライトオーバーの長打に絡むなど、右に左へと打ち返し勝利を呼び込む活躍を魅せます。また昨夏の甲子園メンバーだった、堀 裕貴(3年)右翼&投手などは、もう少しバットで魅せて欲しかったところ。堀はライトからの強肩ぶりや盗塁を決めるなど、身体能力の片鱗は魅せてくれたのですが・・・。次戦以降の、巻き返しに期待したいところです。

そんな先輩を尻目にヒットを連発していたのが、石黒 和弥(1年)遊撃手。ボールの呼び込み方がうまく、センターからレフト方向にきっちり打ち返すミートセンスは光りました。またショートとしても軽快で、2年後が楽しみな遊撃手です。

石見智翠館の方でも、1年生の 関山 和 遊撃手の活躍が目立ちました。石黒がきっちりボールを捉えるタイプならば、こちらは流れに逆らわない自然体のバッティングが持ち味。守備もキビキビしていて、それでいて丁寧です。169/66 と体格は小柄ですが、こちらも2年後が楽しみな好選手。

また4番を任される 名田 泰基(2年)右翼&投手も、鋭いスイングをする強打者。ヒットはライト前への一本でしたが、来年の島根を代表する打者に育ってゆくのだろうなという期待を抱けます。投手としてもマウンドに上っていましたが、将来性では打者ではないのでしょうか。

森田 朝陽(高岡商3年)中堅 175/77 右/左
堀  裕貴(高岡商3年)右翼 175/81 右/左
石黒 和弥(高岡商1年)遊撃 170/64 右/右

関山 和 (石見智翠館1年)遊撃 169/66 右/左
名田 泰基(石見智翠館2年)右翼 169/70 左/左


大会二日目第一試合 履正社 VS 霞ヶ浦

プロ注目の 鈴木 寛人(霞ヶ浦3年)右腕は、立ち上がりから140キロ台後半を連発するなどボールの走りは悪くなかった。しかし先頭打者にホームランを打たれたりした上に、味方のミスも重なりリズムを掴めないままマウンドを降りることになる。元来は速球派でありながら、低めにボールが集まるのが持ち味。しかし平常心ではなかったのだろう、高めに抜ける速球やカウントを取りにゆくスライダーが甘く入り打たれるなど持ち味が発揮できなかった。ストレートが高めにゆくことも多かったせいで、低めのスライダーやフォークを振らせるという得意のパターンも見極められ、完全に打つ手がなくなってしまった印象。それでもボールの走りからも、素材の良さを再認識させられたスカウトも多かったはず。ドラフトでも、3位以内での指名は充分期待できそうだ。今回の投球で、評価を下げたということはないのではないのだろうか。

一方の履正社の先発・清水 大成(3年)左腕も、今大会屈指のサウスポーだった。135~140キロ台前半の球速ではあったが、打者の手元までしっかり切れていてボールの勢いは春よりもワンランク引き上がってきている。特に切れだけでなく、ベース板を通過するときの球威も、だいぶ増してきている。しかしそのぶんフォームのブレがひどくなり、ボールのバラツキが激しかったのは気になった。変化球はスライダーとチェンジアップなのだが、それほど変化球で仕留められる投手ではないだけに、ストレートがどこまで制御できるかが今後のポイント。こちらは高校からプロという匂いはせず、有力大学などに進むタイプではないのだろうか。

霞ヶ浦では2番手に4番打者の 山本 雄大(2年)左腕が登場。球速こそ左投手に厳しい甲子園のガンの影響もあり、130~130キロ台中盤ぐらいと地味め。それでも、打者の手元までの勢いはそれ以上に感じさせる球質でもある。変化球は、スライダー・チェンジアップなどを織り交ぜ、秋以降は茨城でも話題のサウスポーになりそうだ。来年のドラフト候補になりうるかは、一冬超えた成長次第といった感じではないのだろうか。

履正社では、4番の 井上 広大(3年)右翼手がプロ注目。第一打席にインハイのスライダーを詰まりながらレフトスタンドに叩き込んだパワーには驚かされた。その後もライト前に落としたり、センターにきっちり打ち返すなど幅の広い打撃を魅せた。この選手当たれば飛ぶのだが、どちらかというと広角に打ち返す中長距離打者といった感じで天性のスラッガーという感じはしてこない。それでも対応力もそれなりで強肩であることを考えれば、指名は濃厚なレベルだろう。ただし下位で指名というイメージが沸かない学校だけに、指名するのであれば4位以上ではないと厳しいかもしれない。実際今年は強打者タイプの外野手はほとんどいないので、需要なども考えればそれをクリアできる可能性は高いだろう。今後の試合で、どこまで本塁打数を伸ばしてゆくのか注目したい。個人的には、この夏一番評価を高める可能性が高い野手ではないかとみている。

その他では、霞ヶ浦の反撃の狼煙となる一発を放った 天野 海斗(3年)三塁手のパンチの効いた打撃は目立っていた。また右打席からでも、4.25秒(左打者換算で4.0秒に相当)の脚力もあり走力もまずまずと、大学などでの活躍を気に留めてみたい存在。また履正社では、小深田 大地(2年)三塁手が、来年のドラフト候補という雰囲気を醸し出す強打者で、三塁守備にも安定感を増してきたことは明るい材料となった。

鈴木 寛人(霞ヶ浦3年)投手 186/79 右/右
山本 雄大(霞ヶ浦2年)投手 179/75 左/左
天野 海斗(霞ヶ浦3年)三塁 171/68 右/右

清水 大成(履正社3年)投手 176/76 左/左
井上 広大(履正社3年)右翼 187/94 右/右
小深田大地(履正社2年)三塁 176/87 右/左
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