FC2ブログ

2019年夏 甲子園レポート11


大会六日目・第三試合 北照 VS 中京学院大中京

中京学院大中京の先発・不後 祐将(3年)左腕は、135キロ前後(MAX138キロ)だったが非常にキレのある真っ直ぐが目を惹いた。カーブ・スライダー・チェンジアップ系の球も織り交ぜ、相手にツケ入る隙を与えない。キレ型投手故に鈍ってくると打ち込まれるが、テンポや制球ももよく、センス溢れるサウスポーだった。大学や社会人あたりからは、引く手あまたのタイプではないのだろうか。今後もどんな活躍を魅せてくれるのか、追いかけてみたい一人。

その不後の好投を導いた 藤田 健斗(3年)捕手は、U-18日本代表候補。ミットが全くブレないキャッチング・ボールまわしの良さ・細かく指示の出せる捕手らしい捕手。打ってもチームの4番を務めるなど、高校球界でも上位クラスの捕手といった印象を受けた。ドラフト候補というよりは、有力大学などに進んで下級生の時からマスクを任されそうなタイプといった印象を受けるが、志望届けを提出しても下位でならば指名する球団があっても不思議ではない。スケールよりも、センスが勝った完成度の高い選手だった。

北照の先発・桃枝 丈(3年)右腕は、スリークォーター気味のフォームから135~MAX140キロの速球を投げ込んでくる。荒れ球で、なかなか的を絞り難い。この選手が好いのは、左打者内角に食い込んでくるスライダーに、左打者の外角に沈むシンカー系の球にも威力がある。変化球で空振りが奪える選手なので、上のステージでストレートの出力が上がって来ると面白い存在になりえるかも。また打っても4番を任される、この試合でも2安打を放っていた。

中京学院大中京では、県大会でも取り上げた 赤塚 健利(3年)右腕がリリーフで登場。193/103 の巨体から投げ下ろす140キロ台の速球が武器の素材型。投球の全てはストレートといった感じで、この試合では自己記録を塗り替えるMAX148キロまで到達。日本人離れした体格と、意外に要所では踏ん張れる精神面は素材型では終わらない将来性を感じさせる。現状プロ志望届けを提出しても育成指名があるかどうかだと思うが、これだけのスペックは魅力だけに指名の有無に関わらず気にしてゆきたい。

また最後のマウンドに上がった 元 謙太(2年)右腕&一塁手は、186/78 という素晴らしい体格の持ち主。しかし球速は135キロ前後と現時点では平凡で、将来性では9番打者とは思えないスイングから切り出す打者としての才能が勝る。県大会でもホームランを叩き込んだ打球をみたが、確実性を何処まで引き上げられるかではないのだろうか。

不後 祐翔(中京学院大中京3年)投手 170/72 左/左
藤田 健斗(中京学院大中京3年)捕手 173/73 右/右
赤塚 健利(中京学院大中京3年)投手 193/103 右/右
元  謙太(中京学院大中京2年)一塁 186/78 右/右

桃枝 丈(北照高校3年)投手 171/64 右/右

大会六日目・第四試合 花咲徳栄 VS 明石商

1年夏から甲子園で投げている 中森 俊介(明石商2年)右腕は、先発だと140~140キロ台中盤ぐらい。しかしリリーフで登場した八戸学院光星戦では、MAXで149キロまで到達するなど成長していることを実感させられた。181/79 とそれほど体格に恵まれているわけではないので、その成長力に不安を感じていたが、この一年で球威・球速はワンランク引き上げられた印象はある。スライダー・チェンジアップ・フォークなど多彩な変化球を織り交ぜ、世代を牽引する存在になりつつある。今夏~来夏までに、どのぐらいスケールを増してゆくのかチェックポイントとしたい。

花咲徳栄の方では、ドラフト候補の 韮澤 雄也(3年)遊撃手が、1安打で甲子園をあとにしたがバットコントロールの良さは健在だった。県大会までは、西川 愛也(西武)のような独特の腕の使い方を真似ていたが、甲子園ではシンプルな動きに変わっていた。守備では少々大事にアウトにしようと打球を下がって捕っていたのは気になったが、球際での強さは健在だった。5位前後ぐらいになってしまうかもしれないが、志望届けを提出すれば本会議の中では指名されるのではないのではないのだろうか。総合力では武岡 龍世(八戸学院光星)よりも劣るかもしれないが、打撃の潜在能力では韮澤の方が将来は上をゆくことになるかもしれない。

また4番の 井上 朋也(花咲徳栄2年)右翼手は、先輩の 野村 佑希(日ハム2位)内野手よりも対応力と右翼手としての守備力などは上を行っている気がする。投手としても140キロ台を連発できたり圧倒的な飛距離を誇った先輩よりも、肩・長打力で劣る印象はあるが、総合力で先輩と比べてどうなのか来年は気にしてゆきたい。ちみに一塁までの塁間は、右打席から4.35秒前後。左打者換算で4.1秒前後と、基準を満たすだけの脚力を持っている。個人的な好みでいえば、この 井上 の方が好きなタイプではある。いずれにしても、来年世代を代表する強打者という位置づけにはなってくるだろうし、当然ドラフトの有力候補に上がってくるだろう。

また 羽佐田 光希(3年)二塁手は、ホームラン性の特大ファールを打ったあとでも、打ち気に逸ることなく低めのボール球を見極めていたところには好感が持てた。また2番の 橋本 吏功(3年)中堅手らも、ミート力があり大学などでの活躍が期待される。

明石商の 来田 涼太(2年)中堅手は、すでに2年生ながら全国でもお馴染みの外野手。一年生の頃は柳田悠岐(ソフトバンク)ばりのフルスイングが印象的だったが、今はそこまで振り回さなくても結果が出るようになってきた。対応力、マインドなど来年の上位候補であるのは間違いない。ただし長打力・体格などのスケールでは柳田のようなスケールは感じられないのと、俊足ではあるが塁間4.1秒前後と思ったほどではないところが以前から気になっていった。もっと走力などはあると思うが、潜在能力がまだ引き出されていないのか? 底がそのへんなのか慎重に来年は見極めてゆきたい。現状は、藤原 恭大(大阪桐蔭-ロッテ)の方が近いタイプになりつつあるのかもしれない。

中森 俊介(明石商2年)投手 181/79 右/左
来田 涼斗(明石商2年)中堅 178/78 右/左

韮澤 雄也(花咲徳栄3年)遊撃 177/80 右/左
井上 朋也(花咲徳栄2年)右翼 180/80 右/右
羽佐田光希(花咲徳栄3年)二塁 173/73 右/右
橋本 吏功(花咲徳栄3年)中堅 168/78 右/右

スポンサーサイト



テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 300

紹介文:ドラフト・レポーターとして20年のキャリアを誇る、蔵建て男 のドラフト候補レポート。雑誌などにはまず掲載されない、個人に焦点をあてた詳細かつ明確なレポートを皆様にお届け致します。

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
FC2カウンター
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリー
プロフィール

蔵建て男

Author:蔵建て男
「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が送る、有料記事サイトです。主にドラフト有力選手の個別寸評と観戦記のレポートをお送りしております。どうか、皆様奮ってご参加頂けると幸いです。

フリーエリア
アマゾン
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード