2020年六大学春季リーグ 早慶戦レポート
2020/08/07|Category:テレビ・動画観戦
コロナの影響で、大幅に延期されていた六大学の春季リーグ戦。8月に行われたリーグ戦の模様を、何日かにわけて行って行きたいと思います。今回は、8月15日(土)に1試合だけ行われた早慶戦の模様から。
慶応大 VS 早稲田大
早大の先発は、ドラフト1位候補の 早川 隆久(木更津総合出身)左腕。コンスタントに150キロ前後の球速を刻み、ボールの威力・迫力は一冬越えて大幅に成長。さらにカーブ・スライダー・ツーシーム・チェンジアップなど、多彩な変化球も織り交ぜて圧巻の投球を魅せてくれた。立ち上がりは素晴らしくても、試合中盤に捉まるということはなくなっており、最後までボールの勢いは衰えない。ただ、相変わらず同じようなリズムで投げてメリハリが効かなくなる時があり、好投していても完璧さを求めてピッチングが汲々となってしまう時がある。しかし以前のような、訴えかけて来るものがないということはなくなっており、ボール1つ1つはプロに混ぜても上位クラスのものがあり、ドラフトでも1位で競合は避けられないのではないかと考えられる。ただしボールの割に、なかなか勝てないところは今後もつきまとうかもしれない。
リリーフで登場した慶応の 木澤 尚文(慶応義塾高出身)右腕は、150キロ級のボールの迫力は一級品。そのストレートのコントロールにバラツキがあり不安だった投球も、カットボールでしっかりカウントを整えられるようになって、だいぶマウンドでも余裕が出てきた。カットボール同様に140キロ前後で沈むスプリットもあり、1つ1つのボールは早川同様に素晴らしい。気になるのは、同点に追いつかれる原因となった、先頭打者に四球を出して歩かせてしまうなどの詰めの甘さ。この辺を改善して行かないと、首脳陣の信頼は勝ち取れないかもしれない。いずれにしても素材としては間違いないので、外れ1位~2位の最初の方までには指名されてしまうのではないのだろうか。
早稲田の二番手として登板した 柴田 迅(早大学院出身)右腕は、上背こそないがコンスタントに140キロ台後半~MAX150キロを記録。ボールの勢い・投げっぷりも良い投手だが、角度がなく、変化球もスライダーなどが中心で単調になりやすい。 しかし春季リーグでは3試合に登板し、自責点は0。将来の夢はプロ野球選手かパイロットということで、指名が無ければ野球を辞めるということなのだろうか? 短いイニングならばと評価する球団が出てくるのか? 個人的な評価としては、ボーダーレベルだとみている。
野手では、瀧澤 虎太朗(早稲田大)左翼手。昨秋の早慶戦では、木澤の150キロ級の速球と高速で変化するボールにもついて行けるなど、高い潜在能力を感じさせた。この試合まで打率.125厘と低迷していたが、内野安打を含む3安打を放ち復調。最終的には、打率.300厘まで巻き返した。塁間4.1秒前後の脚力は平均的で、けして下手ではないが地肩に物足りなさを残す。そう考えると、よほど打撃で圧倒できないと指名は厳しいのではないのだろうか。
一方の 瀬戸西 純(慶応大)遊撃手の方が早慶戦まで調子が良かったが、この試合では無安打に終わる。それでも最終的には、打率.364厘と好成績。これまでの、「守備の人」の評価を覆すことができたシーズンだった。球際に強いキャッチングと、送球が乱れないスローイングが魅力の遊撃手。一塁までの塁間も4.0秒を切るような俊足でもあり指名は現実味を帯びてきている。特に最終学年になり体つきが変わってきており、ひ弱さはだいぶ薄れつつある。そのためドラフトでは、4位前後ぐらいの指名は期待できるのではないのだろうか。
早川 隆久(早稲田大4年)投手 180/80 左/左
柴田 迅 (早稲田大4年)投手 177/72 右/右
瀧澤虎太朗(早稲田大4年)左翼 180/79 右/左
木澤 尚文(慶応大4年)投手 182/78 右/右
瀬戸西 純(慶応大4年)遊撃 177/77 右/左
慶応大 VS 早稲田大
早大の先発は、ドラフト1位候補の 早川 隆久(木更津総合出身)左腕。コンスタントに150キロ前後の球速を刻み、ボールの威力・迫力は一冬越えて大幅に成長。さらにカーブ・スライダー・ツーシーム・チェンジアップなど、多彩な変化球も織り交ぜて圧巻の投球を魅せてくれた。立ち上がりは素晴らしくても、試合中盤に捉まるということはなくなっており、最後までボールの勢いは衰えない。ただ、相変わらず同じようなリズムで投げてメリハリが効かなくなる時があり、好投していても完璧さを求めてピッチングが汲々となってしまう時がある。しかし以前のような、訴えかけて来るものがないということはなくなっており、ボール1つ1つはプロに混ぜても上位クラスのものがあり、ドラフトでも1位で競合は避けられないのではないかと考えられる。ただしボールの割に、なかなか勝てないところは今後もつきまとうかもしれない。
リリーフで登場した慶応の 木澤 尚文(慶応義塾高出身)右腕は、150キロ級のボールの迫力は一級品。そのストレートのコントロールにバラツキがあり不安だった投球も、カットボールでしっかりカウントを整えられるようになって、だいぶマウンドでも余裕が出てきた。カットボール同様に140キロ前後で沈むスプリットもあり、1つ1つのボールは早川同様に素晴らしい。気になるのは、同点に追いつかれる原因となった、先頭打者に四球を出して歩かせてしまうなどの詰めの甘さ。この辺を改善して行かないと、首脳陣の信頼は勝ち取れないかもしれない。いずれにしても素材としては間違いないので、外れ1位~2位の最初の方までには指名されてしまうのではないのだろうか。
早稲田の二番手として登板した 柴田 迅(早大学院出身)右腕は、上背こそないがコンスタントに140キロ台後半~MAX150キロを記録。ボールの勢い・投げっぷりも良い投手だが、角度がなく、変化球もスライダーなどが中心で単調になりやすい。 しかし春季リーグでは3試合に登板し、自責点は0。将来の夢はプロ野球選手かパイロットということで、指名が無ければ野球を辞めるということなのだろうか? 短いイニングならばと評価する球団が出てくるのか? 個人的な評価としては、ボーダーレベルだとみている。
野手では、瀧澤 虎太朗(早稲田大)左翼手。昨秋の早慶戦では、木澤の150キロ級の速球と高速で変化するボールにもついて行けるなど、高い潜在能力を感じさせた。この試合まで打率.125厘と低迷していたが、内野安打を含む3安打を放ち復調。最終的には、打率.300厘まで巻き返した。塁間4.1秒前後の脚力は平均的で、けして下手ではないが地肩に物足りなさを残す。そう考えると、よほど打撃で圧倒できないと指名は厳しいのではないのだろうか。
一方の 瀬戸西 純(慶応大)遊撃手の方が早慶戦まで調子が良かったが、この試合では無安打に終わる。それでも最終的には、打率.364厘と好成績。これまでの、「守備の人」の評価を覆すことができたシーズンだった。球際に強いキャッチングと、送球が乱れないスローイングが魅力の遊撃手。一塁までの塁間も4.0秒を切るような俊足でもあり指名は現実味を帯びてきている。特に最終学年になり体つきが変わってきており、ひ弱さはだいぶ薄れつつある。そのためドラフトでは、4位前後ぐらいの指名は期待できるのではないのだろうか。
早川 隆久(早稲田大4年)投手 180/80 左/左
柴田 迅 (早稲田大4年)投手 177/72 右/右
瀧澤虎太朗(早稲田大4年)左翼 180/79 右/左
木澤 尚文(慶応大4年)投手 182/78 右/右
瀬戸西 純(慶応大4年)遊撃 177/77 右/左
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