都市対抗西東京予選レポート
2020/09/20|Category:テレビ・動画観戦
9/14~16日の3日間にかけて、都市対抗の西関東代表決定戦が行われた。そこで何人か、ドラフト指名を意識できる有力選手が出場していたのでレポートしてみたい。
藤井 聖(24歳・ENEOS)左腕は、上位候補が噂される社会人を代表する左腕。肘痛などもあり調整が遅れ、3月に行われる予定だった東京スポニチ大会には間に合わないとの話だった。しかしコロナで大会が中止になり、今回の都市対抗予選では初日から先発のマウンドにあがるまでに回復してきた。
この試合では、コンスタントに145キロ前後の真っ直ぐを投げ込み、最速で147キロを記録するなど元来のボールの勢いを取り戻していた。元々コントロールに危うさのある投手で、今回も立ち上がりから不安定な内容。それでも回が進むにつれ制球・テンポも安定しはじめた。変化球も、スライダー・チェンジアップ・カットボール・ツーシームと多彩で、絶対的な球種はなくても、総合力で勝負できる内容。強豪・東芝相手に、6回1/3イニングを被安打2・3四死球・2奪三振・無失点に抑えるなど粘りの投球を魅せた。本戦前にドラフトを迎えてしまうので、公式戦での大きなアピールはこれが最後となる。この試合の投球を見る限りは、立ち上がりの不安定さも残り1位となると、ちょっと怖いかなと。それでも評価的には、左腕がどうしても欲しい球団が2位~3位あたりで狙ってくるのではないのだろうか。
もうひとり西東京地区で注目だったのが、伊藤 優輔(23歳・MHPS)右腕。都立小山台・中央大と注目されてきた本格派だったが、指名されるまでには至らないでここまできた。球速は、コンスタントに140キロ台後半~MAXで151キロを記録するまでにパワーアップ。大学時代に比べて、明らかにワンランク迫力を増しているのは間違いない。変化球は、140キロ前後のカットボールとスプリットといった高速で小さく変化するボール。気になるのは、ボールが高めに抜けるなど制御しきれない制球力にある。制球に苦しむも粘り強く立て直した藤井に比べると、こちらは修正できずに降板。ボールの威力は上位クラスだが、即戦力が求められる大卒・社会人としては心もとない。ボールの力を考えると3位前後ぐらいには見えるのだが、いかんせん制球力などのまとまりなどを考えるとどうだろうか? ドラフト前の公式戦はこれが最後になりそうだが、練習試合などでいかにもっと違う部分を魅せらているかに左右されそうだ。元々はまとまりのある好投手タイプだっただけに、もう少し制球面などの問題は良さそうな気はするのだが。しかし昨年も42イニングで25四死球とかなり四死球率は高く、それでも防御率2.57で抑えるタイプではあるのだが・・・。かなり、評価の別れる選手となりそうだ。
この代表決定戦で、攻守に躍動していたのが、小豆澤 誠(25歳・ENEOS)二塁手。上武大時代は、4年春に首位打者を獲得したりしてはいたものの、「守備の人」というイメージが強かった。昨年もENEOSにおいて、不動のレギュラーという感じではなく、都市対抗予選などではスタメンで出ていなかった。それでもチームでは、打率.393厘を残し首位打者。そして3年目の今年は、3番・二塁手として大事な試合を任されている。
体つきがゴツくガッチリしており、流した打球でもフェンス直撃であわや本塁打という大きな当たりを反対方向に飛ばせるまでにパワーアップ。大会でも勝負どころで活躍し、守備でも二塁手として躍動した。今の充実ぶりならば、即戦力として一年目からプロでも活躍できるのではないかといった内容。元々好守の遊撃手だっただけに、ユーティリティプレーヤとして重宝されそうだ。ドラフトでも、4位前後ぐらいの指名があっても不思議ではない。ENEOSの先輩である 糸原 健斗(阪神5位)よりも、守れるという意味では高く評価されるかもしれない。ちなみに、走力に関しては平凡といった印象がある。
この3人に関しては、ドラフト会議でも有力な指名候補として、各球団マークしているのではないのだろうか。
藤井 聖 (24歳・ENEOS)投手 176/80 左/左
小豆澤 誠(25歳・ENEOS)二塁 170/75 右/左
伊藤 優輔(23歳・MHPS)投手 178/77 右/右
藤井 聖(24歳・ENEOS)左腕は、上位候補が噂される社会人を代表する左腕。肘痛などもあり調整が遅れ、3月に行われる予定だった東京スポニチ大会には間に合わないとの話だった。しかしコロナで大会が中止になり、今回の都市対抗予選では初日から先発のマウンドにあがるまでに回復してきた。
この試合では、コンスタントに145キロ前後の真っ直ぐを投げ込み、最速で147キロを記録するなど元来のボールの勢いを取り戻していた。元々コントロールに危うさのある投手で、今回も立ち上がりから不安定な内容。それでも回が進むにつれ制球・テンポも安定しはじめた。変化球も、スライダー・チェンジアップ・カットボール・ツーシームと多彩で、絶対的な球種はなくても、総合力で勝負できる内容。強豪・東芝相手に、6回1/3イニングを被安打2・3四死球・2奪三振・無失点に抑えるなど粘りの投球を魅せた。本戦前にドラフトを迎えてしまうので、公式戦での大きなアピールはこれが最後となる。この試合の投球を見る限りは、立ち上がりの不安定さも残り1位となると、ちょっと怖いかなと。それでも評価的には、左腕がどうしても欲しい球団が2位~3位あたりで狙ってくるのではないのだろうか。
もうひとり西東京地区で注目だったのが、伊藤 優輔(23歳・MHPS)右腕。都立小山台・中央大と注目されてきた本格派だったが、指名されるまでには至らないでここまできた。球速は、コンスタントに140キロ台後半~MAXで151キロを記録するまでにパワーアップ。大学時代に比べて、明らかにワンランク迫力を増しているのは間違いない。変化球は、140キロ前後のカットボールとスプリットといった高速で小さく変化するボール。気になるのは、ボールが高めに抜けるなど制御しきれない制球力にある。制球に苦しむも粘り強く立て直した藤井に比べると、こちらは修正できずに降板。ボールの威力は上位クラスだが、即戦力が求められる大卒・社会人としては心もとない。ボールの力を考えると3位前後ぐらいには見えるのだが、いかんせん制球力などのまとまりなどを考えるとどうだろうか? ドラフト前の公式戦はこれが最後になりそうだが、練習試合などでいかにもっと違う部分を魅せらているかに左右されそうだ。元々はまとまりのある好投手タイプだっただけに、もう少し制球面などの問題は良さそうな気はするのだが。しかし昨年も42イニングで25四死球とかなり四死球率は高く、それでも防御率2.57で抑えるタイプではあるのだが・・・。かなり、評価の別れる選手となりそうだ。
この代表決定戦で、攻守に躍動していたのが、小豆澤 誠(25歳・ENEOS)二塁手。上武大時代は、4年春に首位打者を獲得したりしてはいたものの、「守備の人」というイメージが強かった。昨年もENEOSにおいて、不動のレギュラーという感じではなく、都市対抗予選などではスタメンで出ていなかった。それでもチームでは、打率.393厘を残し首位打者。そして3年目の今年は、3番・二塁手として大事な試合を任されている。
体つきがゴツくガッチリしており、流した打球でもフェンス直撃であわや本塁打という大きな当たりを反対方向に飛ばせるまでにパワーアップ。大会でも勝負どころで活躍し、守備でも二塁手として躍動した。今の充実ぶりならば、即戦力として一年目からプロでも活躍できるのではないかといった内容。元々好守の遊撃手だっただけに、ユーティリティプレーヤとして重宝されそうだ。ドラフトでも、4位前後ぐらいの指名があっても不思議ではない。ENEOSの先輩である 糸原 健斗(阪神5位)よりも、守れるという意味では高く評価されるかもしれない。ちなみに、走力に関しては平凡といった印象がある。
この3人に関しては、ドラフト会議でも有力な指名候補として、各球団マークしているのではないのだろうか。
藤井 聖 (24歳・ENEOS)投手 176/80 左/左
小豆澤 誠(25歳・ENEOS)二塁 170/75 右/左
伊藤 優輔(23歳・MHPS)投手 178/77 右/右
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