2020年 ロッテの指名を考える
2020/10/12|Category:ネタ
(ロッテ指名選手)
1位 鈴木 昭汰(法政大)投手 ☆☆☆
2位 中森 俊介(明石商)投手 ☆☆☆
3位 小川 龍成(国学院大)遊撃 ☆
4位 河村 説人(星槎道都大)投手 ☆☆
5位 西川 僚祐(東海大相模)左翼 ☆☆
育1 谷川 唯人(立正大学淞南)捕手 指名見送り
育2 小沼 健太(BC茨城)投手 指名見送り
育3 山本 大斗(開星)外野 指名見送り
育4 佐藤 奨真(専修大)投手 指名見送り
1位の 鈴木 昭汰(法政大)投手は、常総学院時代はいかにも左の好投手といった洗練されたタイプだった。しかし、法大の上級生に進むにつれて着実にパワーアップ。左腕から、145~150キロにまで到達するようになった。またスライダーやツーシームにチェンジアップなど、各変化球の切れも良く三振が誘える。ただし、速い球を投げようという意識が強くなったせいか? 制球を乱すことも多くなり、以前よりも粗っぽい投手になってしまった。その辺のバランスが、上手くプロで取れると良いのだが・・・。
2位の 中森 俊介(明石商)投手は、1年夏から甲子園で活躍してきた好投手。スピンの効いた150キロの真っ直ぐを、コース一杯に決められる爽快感がある。スライダー・チェンジアップもなかなか甘いところにゆかないなど、高校生でも完成度は高い。そういった意味では、2,3年目には一軍のローテーションに収まってくる総合力がある。
3位の 小川 龍成(国学院大)遊撃手は、スピード感のあるプレーが持ち味。プロでも上位クラスの脚力があり、守備も一歩目が鋭く守備範囲が広い。何より、プレーに丁寧さがあるところは好感が持てる。その一方で、走力の割に盗塁が決められなかったり、守備でも滑り込んでくる走者へのタッチが弱いなど甘さを残す。特に打撃に関しては、打てる範囲が狭く、まだスイングも弱々しい。小坂誠のような名手に育つ可能性もあるが、一軍に定着するのには少し時間がかかるかもしれない。
4位の 河村 説人(星槎道都大)投手は、190センチを越える長身から繰り出す角度が売りの速球派。球速も150キロにまで到達するが、空振りを誘うというよりは芯をずらせて打ち損じを誘うタイプ。フォーク・カーブ・スライダーなどの変化球も織り交ぜるが、こちらも的を絞らせない球で三振を奪う感じの変化球ではない。高校以来ゆったりとした成長曲線を描いてきた選手であり、それは今も続いている感じ。即戦力というよりも、数年後までにビシッとして来られるかがポイントだろうか。それでもある程度のところまでは来ているので、一軍には顔を覗かせるぐらいのところまでは来ている。
5位の 西川 僚祐(東海大相模)左翼は、高校球界屈指のパワーヒッター。独特の脆さがある一方で、内角の球をさばくのが上手い。守備や走力は正直期待できないのだが、球際では強さを発揮したり実戦で強い。そういった意味では、左翼あたりならばありなのかもしれない。2割5分でも30本打てるようになって欲しい、わかりやすいタイプだ。
育成1位の 谷川 唯人(立正大学淞南)捕手と 山本 大斗(開星)外野の島根勢は、☆ を付けるほどではなかったが、育成ならば充分ありの指名ではないかと。谷川は、ワンバウンド処理など、キャッチングに優れた捕手。打撃が少々弱く ☆ こそ付けなかったが、なかなか将来楽しみなキャッチャー。山本は、パワフルな打撃をする強打者。5位の西川ほどの飛ばし屋ではないが、強肩を含めて西川よりも守備や走力・対応力などではバランスが取れている。育成2位の 小沼 健太(BC茨城)投手は、角度を感じさせる球筋が魅力の本格派。ただ、昨年も同じぐらいの投球は魅せており、なぜ今年の指名なのだろう?という思いは残る。それでも本格派を育てるのが上手いロッテだけに、もう少し体重が乗ったリリースを身につけられるかがポイントではないのだろうか。育成4位の 佐藤 奨真(専修大)投手 は、135キロぐらいでも内角を厳しく突いたり、コースを丹念につくサウスポー。球威・球速不足は否めないが、テンポの良さでマウンドさばきが光る実戦派。プロで、何かをつかめればといった感じだろうか? こちらは完成度が高いので、できるだけ早く支配下を勝ち取り結果を残して欲しいタイプ。
(ロッテの指名を考える)
10勝の美馬・9勝のニ木・7勝の石川・小島・岩下 と頭数が揃う先発陣。先発の小島以外、先発でもリリーフでも左腕が弱いところを、鈴木を獲得し左腕不足を補った形。先発だと6番手争い・あるいはリリーフでの両睨みはきかせそうな人材ではある。また高卒ながら中森・大卒ながら成長途上の河村と加え、近未来に備えた形となっている。
澤村が抜けることで、リリーフ陣が薄くなるのは気になる材料。それでもリリーフ陣は充実しており、どうしてもすぐに補わければというほど深刻な状況ではない。といった意味では、投手陣は左腕の鈴木以外は、多少を余裕を持たせて育成できる余裕があるチーム。今季には、満を持して佐々木朗希を実戦投入してくる。
むしろ心配なのは野手陣の方なのだが、ここ数年獲得した有望な選手達を無理してでも経験を積ませてきた成果がどうなるか? パンチに欠けるニ遊間には小川を獲得することで、厚みをもたせた形。次世代の大砲候補として西川、強打の外野手で山本なども加え、将来に備えた。
特に今すぐ、何処其処を補強しないという感じではないので、何が何でも即戦力というチーム事情ではない。ただ現状のレギュラー陣がまだ期待値込みだったりで、数字が物足りないのをどう引き上げてゆけるのか? そういった意味では、今ドラフトで来季大きく上積みが期待できる新戦力を加えたとか、来季は優勝を狙うぞといった意気込みはあまり伝わって来るような指名ではなかったように思える。ロッテはチーム事情より、評価した選手を優先して獲るといった傾向が強いチームだったのが、だいぶチームの補強ポイントに合わせた指名にはなってきた感じはする。ただし、やや他球団の指名に比べると、パンチが弱く感じてしまったので少し辛めの評価とさせて頂いた。
蔵の評価:☆☆ (やや他球団に比べるとインパクトが)
1位 鈴木 昭汰(法政大)投手 ☆☆☆
2位 中森 俊介(明石商)投手 ☆☆☆
3位 小川 龍成(国学院大)遊撃 ☆
4位 河村 説人(星槎道都大)投手 ☆☆
5位 西川 僚祐(東海大相模)左翼 ☆☆
育1 谷川 唯人(立正大学淞南)捕手 指名見送り
育2 小沼 健太(BC茨城)投手 指名見送り
育3 山本 大斗(開星)外野 指名見送り
育4 佐藤 奨真(専修大)投手 指名見送り
1位の 鈴木 昭汰(法政大)投手は、常総学院時代はいかにも左の好投手といった洗練されたタイプだった。しかし、法大の上級生に進むにつれて着実にパワーアップ。左腕から、145~150キロにまで到達するようになった。またスライダーやツーシームにチェンジアップなど、各変化球の切れも良く三振が誘える。ただし、速い球を投げようという意識が強くなったせいか? 制球を乱すことも多くなり、以前よりも粗っぽい投手になってしまった。その辺のバランスが、上手くプロで取れると良いのだが・・・。
2位の 中森 俊介(明石商)投手は、1年夏から甲子園で活躍してきた好投手。スピンの効いた150キロの真っ直ぐを、コース一杯に決められる爽快感がある。スライダー・チェンジアップもなかなか甘いところにゆかないなど、高校生でも完成度は高い。そういった意味では、2,3年目には一軍のローテーションに収まってくる総合力がある。
3位の 小川 龍成(国学院大)遊撃手は、スピード感のあるプレーが持ち味。プロでも上位クラスの脚力があり、守備も一歩目が鋭く守備範囲が広い。何より、プレーに丁寧さがあるところは好感が持てる。その一方で、走力の割に盗塁が決められなかったり、守備でも滑り込んでくる走者へのタッチが弱いなど甘さを残す。特に打撃に関しては、打てる範囲が狭く、まだスイングも弱々しい。小坂誠のような名手に育つ可能性もあるが、一軍に定着するのには少し時間がかかるかもしれない。
4位の 河村 説人(星槎道都大)投手は、190センチを越える長身から繰り出す角度が売りの速球派。球速も150キロにまで到達するが、空振りを誘うというよりは芯をずらせて打ち損じを誘うタイプ。フォーク・カーブ・スライダーなどの変化球も織り交ぜるが、こちらも的を絞らせない球で三振を奪う感じの変化球ではない。高校以来ゆったりとした成長曲線を描いてきた選手であり、それは今も続いている感じ。即戦力というよりも、数年後までにビシッとして来られるかがポイントだろうか。それでもある程度のところまでは来ているので、一軍には顔を覗かせるぐらいのところまでは来ている。
5位の 西川 僚祐(東海大相模)左翼は、高校球界屈指のパワーヒッター。独特の脆さがある一方で、内角の球をさばくのが上手い。守備や走力は正直期待できないのだが、球際では強さを発揮したり実戦で強い。そういった意味では、左翼あたりならばありなのかもしれない。2割5分でも30本打てるようになって欲しい、わかりやすいタイプだ。
育成1位の 谷川 唯人(立正大学淞南)捕手と 山本 大斗(開星)外野の島根勢は、☆ を付けるほどではなかったが、育成ならば充分ありの指名ではないかと。谷川は、ワンバウンド処理など、キャッチングに優れた捕手。打撃が少々弱く ☆ こそ付けなかったが、なかなか将来楽しみなキャッチャー。山本は、パワフルな打撃をする強打者。5位の西川ほどの飛ばし屋ではないが、強肩を含めて西川よりも守備や走力・対応力などではバランスが取れている。育成2位の 小沼 健太(BC茨城)投手は、角度を感じさせる球筋が魅力の本格派。ただ、昨年も同じぐらいの投球は魅せており、なぜ今年の指名なのだろう?という思いは残る。それでも本格派を育てるのが上手いロッテだけに、もう少し体重が乗ったリリースを身につけられるかがポイントではないのだろうか。育成4位の 佐藤 奨真(専修大)投手 は、135キロぐらいでも内角を厳しく突いたり、コースを丹念につくサウスポー。球威・球速不足は否めないが、テンポの良さでマウンドさばきが光る実戦派。プロで、何かをつかめればといった感じだろうか? こちらは完成度が高いので、できるだけ早く支配下を勝ち取り結果を残して欲しいタイプ。
(ロッテの指名を考える)
10勝の美馬・9勝のニ木・7勝の石川・小島・岩下 と頭数が揃う先発陣。先発の小島以外、先発でもリリーフでも左腕が弱いところを、鈴木を獲得し左腕不足を補った形。先発だと6番手争い・あるいはリリーフでの両睨みはきかせそうな人材ではある。また高卒ながら中森・大卒ながら成長途上の河村と加え、近未来に備えた形となっている。
澤村が抜けることで、リリーフ陣が薄くなるのは気になる材料。それでもリリーフ陣は充実しており、どうしてもすぐに補わければというほど深刻な状況ではない。といった意味では、投手陣は左腕の鈴木以外は、多少を余裕を持たせて育成できる余裕があるチーム。今季には、満を持して佐々木朗希を実戦投入してくる。
むしろ心配なのは野手陣の方なのだが、ここ数年獲得した有望な選手達を無理してでも経験を積ませてきた成果がどうなるか? パンチに欠けるニ遊間には小川を獲得することで、厚みをもたせた形。次世代の大砲候補として西川、強打の外野手で山本なども加え、将来に備えた。
特に今すぐ、何処其処を補強しないという感じではないので、何が何でも即戦力というチーム事情ではない。ただ現状のレギュラー陣がまだ期待値込みだったりで、数字が物足りないのをどう引き上げてゆけるのか? そういった意味では、今ドラフトで来季大きく上積みが期待できる新戦力を加えたとか、来季は優勝を狙うぞといった意気込みはあまり伝わって来るような指名ではなかったように思える。ロッテはチーム事情より、評価した選手を優先して獲るといった傾向が強いチームだったのが、だいぶチームの補強ポイントに合わせた指名にはなってきた感じはする。ただし、やや他球団の指名に比べると、パンチが弱く感じてしまったので少し辛めの評価とさせて頂いた。
蔵の評価:☆☆ (やや他球団に比べるとインパクトが)
スポンサーサイト