2023年 選抜レポート9
2023/03/26|Category:テレビ・動画観戦
大会6日目・第二試合 氷見 VS 山梨学院
氷見の投打の中心は、 青野 拓海(3年)右腕。135キロ前後の球威のある球を武器にする選手だが、意外に変化球が多い印象。ただし、将来的にはパワフルな打撃を生かした野手としての才能ではないのだろうか? さほど走力は無さそうなので、外野よりもできれば三塁あたりを担えるほうが持ち味が出そうだ。打撃も、内角のさばきが窮屈だった。ただし現状は、ドラフト候補というよりも進学してスケールを磨くことになりそうだ。
選抜2度目の登場となった山梨学院では、進藤 天(3年)遊撃手が、この日も目立っていた。初戦では右打席から 4.6秒ぐらいしか計測できなかった一塁到達タイムが、この日は内野安打のときのタイムが4.1秒前後(左打者換算で3.85秒前後に相当)を記録。このタイムならば、プロに混ぜてもかなりの俊足といったレベルになる。また、出塁すると、すかさず盗塁を決めて魅せた。元々ショートの守備力は、全国でもトップクラスであり、それを考えるとドラフト候補として位置づけても良いのではないかと思うようになった。
秋に4本塁打で、初戦でも2本のヒットを放った 高橋 海翔(山梨学院3年)一塁手。この日は長打も期待されたものの、無安打で終わっている。新たな収穫としては、一塁到達タイムが右打席から4.4秒前後(左打者換算で4.15秒前後に相当)と、走力は平均的で動けない選手ではないということ。
青野 拓海(氷見3年)投手 180/85 右/右
高橋 海翔(山梨学院3年)一塁 179/80 右/右
進藤 天 (山梨学院3年)遊撃 172/72 右/右
大会6日目・第三試合 履正社 VS 高知
履正社の先発・福田 幸之介(3年)左腕は、左投手の球速が出にくい甲子園のガンながら、最速145キロを記録するなど、球威や球速は左腕では図抜けていた。制球の不安定さは気になったものの、カーブ・スライダーを中心に、たまにチェンジアップ系の球を投げていただろうか? 全国的にもスピードという意味では、東松 快征(享栄)と共に、トップクラスのサウスポーではないのだろうか? なんとなく投球の感じは、辻内崇伸(大阪桐蔭-巨人)を彷彿とさせる。いずれにしてもドラフト候補として、今後も気にかけてみたい一人だった。
また、履正社の1番打者・西 稜太(3年)中堅手は、高めの球をうまく上からたたきヒットを放っていた。ヒットはこの1本に終わったが、一塁までの到達タイムは 4.0秒前後と俊足。ドラフト候補というよりは、有力大学に進んでゆくタイプの好打者なのかなといった印象だった。
捕手の 坂根 葉矢斗(3年)も、フットワークが機敏でテンポの良いリードが持ち味の好捕手。打っても4番で、第一打席にはきっちりライト前に強い打球を放っていた。甲子園・緒戦ということもあり、送球ミスやキャッチングミスなども目立ってしまったが、こちらも攻守にバランスがとれており、ドラフト候補として夏まで追いかけてみたい。
高知では、緒戦に登板がなかった 西村 真人(3年)右腕が先発。スリークォーターから130キロ台中盤ぐらいだったが、球威のある球で履正社打線を詰まらせていた。他には、スライダー・シンカー系の沈む球があるのだろうか? 秋は、こんな腕が下がっていたっけ? といった印象はあったものの、高知がうまく試合を運べるキッカケを作る投球だった。
福田幸之介(履正社3年)投手 180/77 左/左
西 稜太(履正社3年)中堅 173/74 右/左
坂根葉矢斗(履正社3年)捕手 171/90 右/右
西村 真人(高知3年)投手 180/84 右/右
スポンサーサイト
- テーマ : アマチュア野球観戦(独立リーグ含む!)
- ジャンル : スポーツ