2023年 選抜レポート10
2023/03/27|Category:テレビ・動画観戦
大会7日目・第一試合 沖縄尚学 VS クラーク国際
大会7日目にして緒戦を迎えたクラーク国際では、1番の 高橋 歩希(2年)遊撃手が、深いところからでも送球を乱すことなくアウトにする守備が目立った。打っては無安打に終わったものの、ボールを捉えるセンスは悪く無さそうで、来年に向け楽しみな好選手。
4番の 麻原 草太(3年)捕手も、2つの四球や犠打などで打撃でのアピールができなかった。しかし、二塁までの送球が1.85秒前後という強肩ぶりが目を引くなど、ディフェンスで魅せることができたのは収穫。それだけに、緒戦で敗れたのは残念だった。
クラーク国際は、突出した選手はいないものの、野球センスに優れたエースで3番の 新岡 歩輝(3年)投手を中心に、粘り強く接戦をモノにしてゆくタイプのチームではないのだろうか。
二戦目となった沖縄尚学は、緒戦で注目された 仲田 侑仁(3年)一塁手。この日は、レフトへの大きなフライは打ち上げたものの、無安打に終わった。それでも、ボールになる球をしっかり見極める眼の良さを印象づけた。また、エースの 東恩納 蒼(3年)右腕も、緒戦よりも2キロぐらい速い感じで、最速で142キロまで到達していた。
高橋 歩希(クラーク国際2年)遊撃 171/64 右/左
麻原 草太(クラーク国際3年)捕手 180/78 右/右
新岡 歩輝(クラーク国際3年)投手 175/70 右/左
仲田 侑仁(沖縄尚学3年)一塁 186/96 右/右
東恩納 蒼(沖縄尚学3年)投手 172/71 右/左
大会7日目・第二試合 東邦 VS 高松商
大会最後の登場となった高松商では、190センチ近い体格から投げ下ろしてくる・大室 亮満(3年)左腕。球速こそ130キロ台中盤止まりだったが、球速以上に各打者打ち難そうだった。その角度に加え、スライダー・カーブ・チェンジアップなどを織り交ぜ、ポンポンとテンポ良く投げ込んでくる。細かい制球力はないのと、けしてエネルギー伝達が好いフォームではない。そのため将来的には、球速が上がって大成するというよりも、何処まで打ち難さを生かしたピッチングを磨けるかではないのだろうか。個人的には、高校からプロというよりもワンクッション置いたほうが好いとはみている。ただし、大型左腕というスペックで、育成あたりならばという球団が出てきても不思議ではない。
野手では、先輩の 浅野 翔吾(巨人1位)のような、きっちりした打球を飛ばせる1番の 横井 亮太(3年)三塁手。サードの動きも良く、攻守にバランスのとれた好選手。4番の 久保 慶太郎(3年)右翼手も、右に左にセンターへと3安打と気を吐いた。守っても、ライトの守備範囲は広そうで悪くなかった。この二人は、大学などでも野球を続けて行ける素材ではないのだろうか。
今大会二度目の登場となった東邦では、緒戦から雰囲気があった 石川 昂弥(3年)一塁手が、右に左に長打を放つなど存在感を示した。一塁までの塁間は、右打席から 4.55秒前後(左打者換算で4.3秒前後に相当)と脚力がもう一つなのと、守備位置が一塁という部分でプロとなると厳しそう。兄とは違い、大学などでその才能を開花させてからでも、プロ入りは遅くないように思える。
緒戦で141キロを記録した 岡本 昇磨(3年)右腕は、この日は143キロまで到達。ピッチングは制球に苦しんだが、ライドスタンドにホームランをかっ飛ばして魅せた。それでも将来的には、投手ではないかと考えている。こちらも大学などで、投手に専念したら大きく化けるかもしれない。
大室 亮満(高松商3年)投手 188/83 左/左
横井 亮太(高松商3年)三塁 171/76 右/右
久保慶太郎(高松商3年)右翼 174/79 右/右
石川 瑛貴(東邦3年)一塁 182/84 右/右
岡本 昇磨(東邦3年)投手 180/75 右/左
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