関甲新リーグレポート
2023/04/17|Category:観戦記
久々に、平成国際大のグランドにゆきまして、平成国際大 と 山梨学院大 の試合を観戦してきました。今のアマチュア球界で、一番速いのではないかと思われる 冨士 隼斗(平成国際大4年)右腕と、高い身体能力を誇る「フィジカルモンスター」宮崎 一樹(山梨学院大)中堅手の対決がお目当てでした。
それまでの冨士 隼斗(大宮東出身)右腕は、最速で150キロ台中盤を投げ込む粗っぽい豪速球投手とのイメージが強かったです。しかしこの日は、球速こそ91マイル(146キロ)~94マイル(151キロ)とやや球速は抑え気味だったものの、ストライク先行で相手を追い込み制球の不安を感じさせない内容で、イメージが一変しました。真っすぐの威力もさることながら、スライダーを左打者の内角に食い込ませたり、外角のボールゾーンからストライクゾーンいっぱいに入れてくるバックドアを魅せたりと、自分の意図した配球で試合が組み立てます。
他にも、チェンジアップ系の球や、狙って落とすシンカー系の球もおりまぜ三振の山を築きます。ピンチになれば、投げるタイミングを変えたり、ボールを長く持ったりして相手を焦らしたりしますし、フィールディング・牽制・マウンドさばきも想像以上のレベルにあり、素材型といった荒々しさを感じさせずにビックリ。松山合宿の投球とは、全然印象が違ってました。課題は、試合中盤ぐらいからボールの威力が落ちてきたように、本当の意味での体力に改善の余地がありそうです。それでもこの投球を、上武大や白鴎大のような全国レベルの相手にできるようだと、2位以内では指名されるだろうなといった感じで、この日の内容だけでいえば、1位指名の声が上がっても不思議ではほどのものがありました。
また、この春の日体大とのオープン戦で、ビックリするような本塁打を放っていた 宮崎 一樹(山梨学院大)中堅手。大学日本合宿である松山合宿では、50メートル走で最速ラップを叩き出すほどの走力。センターから返球も、精度こそまだ不安定な部分はありますが、その強肩ぶりには目を見張るものがあります。そういった、純粋な 走力・地肩・飛距離 は桁違いの素材で、まさに「フィジカルモンスター」といった感じがします。
その一方で、松山合宿の時にも感じたのですが、レベルの高い投手相手だと、まだまだ対応が苦しそうに見えます。3打席目に、ボールの勢いが鈍ってきた冨士から、左中間にツーベースを放ちました。しかし、プロの一軍投手のスピードへの順応・変化球のキレに対応するのには、数年は時間がかかろうだろうなと感じがします。また、時間が解決してくれるのであれば良いのですが、それが根本的に改善可能なレベルにあるのか?見極めてゆく必要がありそうです。それでも、昨秋はリーグ戦で6割のハイアベレージを残した選手ではあるので、ちょっとレベルが落ちる相手だと圧倒的な打力を示せるということなのでしょう。
また、意外と強打者の割に好い意味での大雑把さがなかったり、それでいて細かいところまで追求しているのか? というほどのものは観ていて伝わってきません。フィジカル的にはプロでも一級品だと感じさせる一方で、持ち前の身体能力を活かすセンスがあるのか微妙なような気がしました。この日は、ものすごい強風で守備も難しかったと思いますが、打球勘やキャッチング、あるいは盗塁技術なども含めて不安が残る部分もあり、あまりに高く評価しすぎるのは怖いなという思いが残りました。こちらは、高い資質を期待しての3位前後ぐらい評価が、現状は無難なように感じました。それでも、有力な外野手が少ない今年のドラフト戦線においては、高校生~社会人含めて最上位クラスの存在であるのは間違い無さそうです。今後も引き続き、秋まで見極めてゆきたいところです。
冨士 隼斗(平成国際大)投手 181/85 右/右
宮崎 一樹(山梨学院大)中堅 181/75 右/右
それまでの冨士 隼斗(大宮東出身)右腕は、最速で150キロ台中盤を投げ込む粗っぽい豪速球投手とのイメージが強かったです。しかしこの日は、球速こそ91マイル(146キロ)~94マイル(151キロ)とやや球速は抑え気味だったものの、ストライク先行で相手を追い込み制球の不安を感じさせない内容で、イメージが一変しました。真っすぐの威力もさることながら、スライダーを左打者の内角に食い込ませたり、外角のボールゾーンからストライクゾーンいっぱいに入れてくるバックドアを魅せたりと、自分の意図した配球で試合が組み立てます。
他にも、チェンジアップ系の球や、狙って落とすシンカー系の球もおりまぜ三振の山を築きます。ピンチになれば、投げるタイミングを変えたり、ボールを長く持ったりして相手を焦らしたりしますし、フィールディング・牽制・マウンドさばきも想像以上のレベルにあり、素材型といった荒々しさを感じさせずにビックリ。松山合宿の投球とは、全然印象が違ってました。課題は、試合中盤ぐらいからボールの威力が落ちてきたように、本当の意味での体力に改善の余地がありそうです。それでもこの投球を、上武大や白鴎大のような全国レベルの相手にできるようだと、2位以内では指名されるだろうなといった感じで、この日の内容だけでいえば、1位指名の声が上がっても不思議ではほどのものがありました。
また、この春の日体大とのオープン戦で、ビックリするような本塁打を放っていた 宮崎 一樹(山梨学院大)中堅手。大学日本合宿である松山合宿では、50メートル走で最速ラップを叩き出すほどの走力。センターから返球も、精度こそまだ不安定な部分はありますが、その強肩ぶりには目を見張るものがあります。そういった、純粋な 走力・地肩・飛距離 は桁違いの素材で、まさに「フィジカルモンスター」といった感じがします。
その一方で、松山合宿の時にも感じたのですが、レベルの高い投手相手だと、まだまだ対応が苦しそうに見えます。3打席目に、ボールの勢いが鈍ってきた冨士から、左中間にツーベースを放ちました。しかし、プロの一軍投手のスピードへの順応・変化球のキレに対応するのには、数年は時間がかかろうだろうなと感じがします。また、時間が解決してくれるのであれば良いのですが、それが根本的に改善可能なレベルにあるのか?見極めてゆく必要がありそうです。それでも、昨秋はリーグ戦で6割のハイアベレージを残した選手ではあるので、ちょっとレベルが落ちる相手だと圧倒的な打力を示せるということなのでしょう。
また、意外と強打者の割に好い意味での大雑把さがなかったり、それでいて細かいところまで追求しているのか? というほどのものは観ていて伝わってきません。フィジカル的にはプロでも一級品だと感じさせる一方で、持ち前の身体能力を活かすセンスがあるのか微妙なような気がしました。この日は、ものすごい強風で守備も難しかったと思いますが、打球勘やキャッチング、あるいは盗塁技術なども含めて不安が残る部分もあり、あまりに高く評価しすぎるのは怖いなという思いが残りました。こちらは、高い資質を期待しての3位前後ぐらい評価が、現状は無難なように感じました。それでも、有力な外野手が少ない今年のドラフト戦線においては、高校生~社会人含めて最上位クラスの存在であるのは間違い無さそうです。今後も引き続き、秋まで見極めてゆきたいところです。
冨士 隼斗(平成国際大)投手 181/85 右/右
宮崎 一樹(山梨学院大)中堅 181/75 右/右
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