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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

2024年選抜大会総括(野手編)


(捕手偏)

高校からプロとなると、箱山 遥人(健大高崎3年)捕手。ガンガン俺について来いといったタイプではなく、投手と対話しながら試合を作ってゆくタイプの捕手。それほどフットワークが機敏なタイプではないが、キャッチングなども安定していて、ワンバウンド処理なども必要な時にはしっかり対応してくる。ランナーがいなくても、立って返球するなど雑なところもみられない。初戦では打撃のアピールが薄かったが、その後の試合で力を発揮。高校球界を代表する、存在感を徐々に示し始めてきた。

箱山と同様に、高校球界を代表する存在である 只石 貫太(広陵3年)捕手は、旧チームから活躍してきた強打の捕手。二塁までの送球は1.9秒台と平凡なのと、送球も逸れ気味で精度の意味でも改善が求められる。。打っても4番打者として、打席での雰囲気は抜群。捕手としても、きめ細やかに投手を導き、攻守にバランスのとれたプレーヤー。打撃のポテンシャルは高そうだが、送球の精度同様に確実性に課題を残す。夏まで追いかけてみた1人だが、有力大学を選択するのかもしれない。

箱山 遥人(健大高崎3年)捕手 176/78 右/右
只石 貫太(広陵高校3年)捕手 178/78 右/右

(内野手偏)

内野手では、指名確実というほど強烈なインパクトを残せた選手はいなかったように思える。そんな中、武田 勇哉(常総学院3年)一塁手。第一打席のレフトフライは良い当たりで、また第三打席には決勝点となるライト犠牲フライを放った。残りの打席は四球であり、能力を存分に発揮できたとは言えない。 ただし気になるのは、秋は背番号5を付けて一塁を守ることが多かった。しかし、このセンバツでは引き続きファーストを守っており、守備的なアピールが低いところをどうみるか。充分なアピールができないまま甲子園を去ったので、夏までのアピール次第といった感じの消化不良の内容だった。

ラマル ギービン ラタナヤケ(3年)一塁手も、パワーの片鱗を魅せた試合ではあった。ただし、打撃には粗さがあり守備にも不安があるなど、高校からプロなのか?と言われると、意見が別けれるところかもしれない。ただし彼の場合は、プロ志望であれば、育成も含めれば、何処かしらが指名してくる可能性は高いのではないかとみている。

ショートでは、青森山田戦で3安打を放った 藤本 陽毅(3年)遊撃手は、三拍子揃った活躍で目立った。特に、京都国際でショートを任されるだけあってうまく、判断力に優れた走塁にもセンスを感じさせる。打力も一定レベルあり、ドラフト候補として夏まで追いかけてみたい選手であった。

その他面白そうなのは、颯佐 心汰(3年)遊撃&投手は、投打に優れた素材だった。打っては、大和(DeNA)似の払うようなスイングをする選手で、ショートとしても送球が安定。投手としては、ゆったりしたモーションから、最速142キロを記録。球速以上に、糸を引くような球筋と質の良い球を投げ込むのが印象的。スライダーやチェンジアップ系の変化球のキレもよく、奥行きのある素材として期待が持てる。野手としては、右打席から 4.1秒強(左打者換算で3.85秒強)ぐらいの脚力もあり、プロでも上位クラス。140キロ前後を安定して投げられる地肩もあり、身体能力の高さも魅力の一つだ。高校からプロ入りするかは別にして、今後も追いかけて行きたい選手だった。

あとは、石見 颯真(3年)遊撃手が、強肩・強打のショートとして気になった。外野手登録の選手だっただけに、ショートを無難に守っていて驚いた。スイングも力強く魅力のある素材だが、高校からプロというよりも、有力大学を経由してからのプロ入りになるかもしれない。

武田 勇哉(常総学院3年)一塁          182/87 右/右
ラマル ギービン ラタナヤケ(大阪桐蔭3年)一塁 180/82 右/右
藤本 陽毅(京都国際3年)遊撃          170/69 右/右
颯佐 心汰(中央学院3年)遊撃&投手       176/70 右/右
石見 颯真(愛工大名電3年)遊撃         177/75 右/左

(外野手偏)

捕手同様に、全国を代表する外野手が揃った外野手達。中でも モイセエフ ニキータ(豊川3年)中堅手は、吉岡(阿南光)の変化球に翻弄されて、なかなか自慢の強打を発揮できなかった。それでも4打席目となった8回に、見事ライトポール際に本塁打を放ったパワーはさすが。今大会、フェンス直撃の長打すら見られなかった中で、文句なしのスタンドインへの飛距離を放ったことで、面目躍如となった。本人がプロ志望であれば、中位~上位でのプロ入りも狙える素材ではないのだろうか。

内容だけで言えば、正林 輝大(神村学園3年)右翼手は、第一打席こそ内角のカットボールで三振をしたものの、同じカットボールを第二打席にライトボール際に運んでみせた。今大会、フェンス直撃の長打すら観られない中、ドラフト候補の ニキータ(豊川)とこの正林(神村学園)が、スタンドインさせたのは興味深い。一塁までの塁間も、左打席から4.1秒前後と基準レベル。出塁すれば、すかさず盗塁も決めていた。天性のスラッガーというよりも、ある程度確実性も兼ね備えたポイントゲッタータイプ。亡くなわれた 横田慎太郎(鹿児島実-阪神)外野手以来の、鹿児島では左の強打者ではないのだろうか。高校からのプロ入りも、意識できる素材だった。

また大阪桐蔭の核弾頭・境 亮陽(3年)右翼手のさばきの良さが目立った。一塁までの塁間も、左打席から3.8秒を切るような快速選手で、2回戦の神村学園戦では、フェンス直撃の当たりからランニングホームランを放って魅せた。また、ライトからの返球も一級品で、肩はプロでも売りにして行けるレベル。プロ志望であれば、高校からのプロ入りも期待できる三拍子揃ったプレーヤーだ。

モイセエフ ニキータ(豊川3年)中堅 180/82 左/左
正林 輝大(神村学園3年)右翼    179/84 右/左
境  亮陽(大阪桐蔭3年)右翼    180/76 右/左

(最後に)

捕手と外野手に関しては、全国のトップクラスの選手が出場。それだけに、彼らが中心となって秋までドラフト戦線をリードして行きそう。その一方で、内野手は指名確実だと思わせる選手もおらず、むしろ面子的には今回出場していない学校に有力どころが多い。そういった意味では、今回出場していた選手たちは候補の1人として追いかけて行きたい存在。

全体的には、、質・量 ともに例年並なのかなといった印象は受けた。新基準バットで長打が減ったといっても、力のある選手は確かな打力を示していた。むしろ、そういった個々の能力の違いが顕著になりやすくなったという気もしなくはなかった。投手も含めて一定数の候補はあり、ドラフト候補といった意味では例年並のレベルは確保できた大会ではなかったのだろうか。

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