都市対抗レポート 5
2013/07/10|Category:観戦記
大会4日目・第二試合 パナソニック VS 三菱自動車岡崎
この試合の注目は、パナソニックの先発・秋吉 亮(25歳・中央学院出身)右腕。昨年プロ入り表明すれば、間違いなく指名されていた選手です。個人的にも、中央学院大時代から☆をつけていて、その完成度の高い投球は即戦力候補と期待されます。
この日の秋吉は、先発ということもあり、常時135~後半ぐらいまでと、かなり地味な球速。ボールの走り自体は、先発ならばこんなものといった感じです。むしろ細かい制球力に甘さが残りましたが、要所を締めて完封勝利。
この選手生で見るとよくわかるのですが、実際それほどスケールというか、投球に奥行きが感じられません。確かに小気味良く、好いところにズバッと決められる爽快感や適度なまとまりはありますが、プロを想定すると絶対的なものは感じません。そのため巷で言われている上位候補?と言われると、私は以前から首をかしげたくなります。
あくまでもスケールよりも実戦派で、使い勝手の好いところが魅力。それも中位ぐらいで指名して、一年目から意外に使えるねというのが、この選手を指名して美味しい部分だと思うのです。またプロで活躍するとならば、リリーフだと思います。どうしても先発で投げると、投球のスピード感が鈍りますし、奥行きに欠ける投球が気になります。勢いで押せるリリーフこそ、彼の真骨頂ではないのでしょうか。投手層が薄いチームが、3位ぐらいで獲得するのが理想的な指名だと評価します。
三菱岡崎では、高卒3年目の 島仲 貴寛(21歳・日大藤沢出身)が、DHで出場。そんな打撃でアピールするタイプだったけ?と思いましたが、腰を据えたフォームから右方向に合わせるのが上手い選手。また引っ張っても大きなのを飛ばせるなど、高卒若手野手の多いチームでも存在感を示していました。捕手として存在感を示せるようになれば、ドラフト候補として数年後には浮上しそう。
また金沢高校時代から、非凡な野球センスを見せてきた 中村 優作(19歳・金沢出身)外野手が、早くも一番打者に定着。予選でも7試合に出場し、.276厘を残すなど完成度の高さを示していました。「迷スカウト」でも、下級生の時から取り上げてきた選手だけに、それが間違いではなかったことを改めて強く実感。今後の活躍が期待されます。
大会4日目・第三試合 ニチダイ VS HONDA熊本
ニチダイの先発・西原 圭大(25歳・関西外語大出身)右腕は、腰高サイドというか、サイドに近いスリークオーターみたいなフォームから、丹念に両サイドを突いて来る高い精度の制球力が魅力。球速もこのタイプにしては、130キロ台後半~140キロ台前半と、凄みは感じないものの意外に出ているのに驚く。更にスライダー・シンカーのような球もコーナーに散らし、結構厄介な投手だと言えよう。投手としては、極めて完成されており、案外こういう選手が中継ぎに出てくると、プロでも攻略が難しいかもしれない。ちょっと注目度は低いが、頭の片隅に入れておいた方がよさそうな存在。
HONDA熊本では、ドラフト上位候補の声も上がる 平田 真吾(24歳・北九州市立大出身)右腕が、リリーフで登場。春先のスポニチ大会の時には、ボールにボリューム感、投球に奥行きが感じられず、ドラフト指名となるとパンチ不足、ボーダーラインレベルの投手かなと言う印象だった。
しかし都市対抗に向け、先発からリリーフに転向。ストレートを力一杯投げ込むことで、スケール不足を補うことに成功。球速表示の厳しい東京ドームでもコンスタントに140キロ台~MAX144キロを記録。ややストレートには甘さが残るものの、独特の縦にキレ込むスライダーの軌道に特徴があり、少し沈みの浅いフォークとのコンビネーションで、変化球に特徴のあるところを見せた。上位指名候補かは別にして、リリーフ投手としては面白いものを持っており、指名の可能性は充分残されたのではないかと評価。できればシーズン中に、もう一度見てみたいと思わせる内容で、緒戦で姿を消してしまったのは残念だった。
この試合の注目は、パナソニックの先発・秋吉 亮(25歳・中央学院出身)右腕。昨年プロ入り表明すれば、間違いなく指名されていた選手です。個人的にも、中央学院大時代から☆をつけていて、その完成度の高い投球は即戦力候補と期待されます。
この日の秋吉は、先発ということもあり、常時135~後半ぐらいまでと、かなり地味な球速。ボールの走り自体は、先発ならばこんなものといった感じです。むしろ細かい制球力に甘さが残りましたが、要所を締めて完封勝利。
この選手生で見るとよくわかるのですが、実際それほどスケールというか、投球に奥行きが感じられません。確かに小気味良く、好いところにズバッと決められる爽快感や適度なまとまりはありますが、プロを想定すると絶対的なものは感じません。そのため巷で言われている上位候補?と言われると、私は以前から首をかしげたくなります。
あくまでもスケールよりも実戦派で、使い勝手の好いところが魅力。それも中位ぐらいで指名して、一年目から意外に使えるねというのが、この選手を指名して美味しい部分だと思うのです。またプロで活躍するとならば、リリーフだと思います。どうしても先発で投げると、投球のスピード感が鈍りますし、奥行きに欠ける投球が気になります。勢いで押せるリリーフこそ、彼の真骨頂ではないのでしょうか。投手層が薄いチームが、3位ぐらいで獲得するのが理想的な指名だと評価します。
三菱岡崎では、高卒3年目の 島仲 貴寛(21歳・日大藤沢出身)が、DHで出場。そんな打撃でアピールするタイプだったけ?と思いましたが、腰を据えたフォームから右方向に合わせるのが上手い選手。また引っ張っても大きなのを飛ばせるなど、高卒若手野手の多いチームでも存在感を示していました。捕手として存在感を示せるようになれば、ドラフト候補として数年後には浮上しそう。
また金沢高校時代から、非凡な野球センスを見せてきた 中村 優作(19歳・金沢出身)外野手が、早くも一番打者に定着。予選でも7試合に出場し、.276厘を残すなど完成度の高さを示していました。「迷スカウト」でも、下級生の時から取り上げてきた選手だけに、それが間違いではなかったことを改めて強く実感。今後の活躍が期待されます。
大会4日目・第三試合 ニチダイ VS HONDA熊本
ニチダイの先発・西原 圭大(25歳・関西外語大出身)右腕は、腰高サイドというか、サイドに近いスリークオーターみたいなフォームから、丹念に両サイドを突いて来る高い精度の制球力が魅力。球速もこのタイプにしては、130キロ台後半~140キロ台前半と、凄みは感じないものの意外に出ているのに驚く。更にスライダー・シンカーのような球もコーナーに散らし、結構厄介な投手だと言えよう。投手としては、極めて完成されており、案外こういう選手が中継ぎに出てくると、プロでも攻略が難しいかもしれない。ちょっと注目度は低いが、頭の片隅に入れておいた方がよさそうな存在。
HONDA熊本では、ドラフト上位候補の声も上がる 平田 真吾(24歳・北九州市立大出身)右腕が、リリーフで登場。春先のスポニチ大会の時には、ボールにボリューム感、投球に奥行きが感じられず、ドラフト指名となるとパンチ不足、ボーダーラインレベルの投手かなと言う印象だった。
しかし都市対抗に向け、先発からリリーフに転向。ストレートを力一杯投げ込むことで、スケール不足を補うことに成功。球速表示の厳しい東京ドームでもコンスタントに140キロ台~MAX144キロを記録。ややストレートには甘さが残るものの、独特の縦にキレ込むスライダーの軌道に特徴があり、少し沈みの浅いフォークとのコンビネーションで、変化球に特徴のあるところを見せた。上位指名候補かは別にして、リリーフ投手としては面白いものを持っており、指名の可能性は充分残されたのではないかと評価。できればシーズン中に、もう一度見てみたいと思わせる内容で、緒戦で姿を消してしまったのは残念だった。
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