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2013年夏 甲子園二日目レポート
第一試合 愛工大名電 VS 聖光学院

この試合の注目は、2013年度の高校野球界を代表する強打者・園部 聡(3年)一塁手。下級生の時から、甲子園で強打を連発してきた選手。この試合でもレフト線にツーベースを放ったり、センター前にに強烈にはじき返すなど、彼らしい球足の速い打球が見られた。ただこの選手、強打者の割にあまり打球が上がらないタイプ。高校通算60本近く放っているが、本質的には勝負強さを売りにする中距離ヒッター。また一塁ならば問題ないが、他のポジションを考えると融通がききにくいディフェンス力は評価しづらい。強打者ながら対応力・意識の高さは買えるが、良くても4位以降ぐらいじゃないと手を出し難いタイプではないかと思う。ただ順位にこだわりがなければ、高校からドラフトではされるだろう。

愛工大名電は、下級生から大舞台を経験してきた 中野 良紀(3年)遊撃手に期待が集まった。しかし打撃では良いところが見られず、イマイチ乗り切れないまま敗戦。遊撃手としては、冷静な判断力を持った選手で、派手さはないが安定感がある。いずれにしても有力大学などで、野球を続けてゆくタイプではないのだろうか。

また愛工大名電の 東 克樹(3年)左腕は、170/70 と小柄。力投派でありながら、四球を出さない安定した制球力も兼ね備える。ある程度ピッチングもできて、球速もMAX139キロぐらいと勢いはそれなり。変化球とのバランスも取れ、大学などでは重宝されそうな好投手だった。

第二試合 鳥取城北 VS 熊本工業

この試合では、両チームの2年生が光りました。熊工の4番に座った 工藤 誠也(2年)三塁手は、レフト前ヒット・ホームラン・右中間へとはじき返し監督の起用に答えます。この選手、タイミングの取り方は下手なのですが、どの方向に弾き返す幅は持っています。何より関心したのは、ボールに向かって行く姿勢が良いということ。来夏までの成長を、期待したい選手です。

鳥取城北で目立ったのは、1番の 田中 涼太(2年)中堅手。166/61 と小柄ですがスイング鋭くひ弱さがありません。更に甲子園の浜風に翻弄されながらも、広い守備範囲・俊足ぶりも光り、三拍子揃った活躍を魅せてくれました。まさに「野球小僧」タイプといった感じでしょうか。

また熊工の核弾頭・坂井 駿(3年)一塁手も、180/80 の大型の一塁手ながら、俊足と鋭い打球が目を惹く強打者。これだけ動ける身体能力がありながら、何故一塁手なのかは不明。ドラフト候補云々ではないが、今後も注目してみる価値はありそうだ。

第三試合 大分商 VS 修徳

修徳は、夏の東京予選でも生観戦したチームで、レポート済みなので簡単に。大分商は、渡辺 正雄監督が、今まで出会ってきた投手の中でも最高の投手と全幅の信頼をおく 笠谷 俊介(2年)左腕。球速こそ135キロ前後ぐらいだが、カーブ・スライダー・スクリューとのコンビネーション優れ、投球センスに優れた好投手。圧倒的な打力で東東京大会を勝ち上がってきた修徳打線も、中盤まで手を焼くことになる。

まだ笠谷は、センスが秀でたタイプで、夏の大会を勝ち上がるような馬力は感じられない。しかし新チーム結成直後のチームが攻略するには厳しい投手だけに、来春の選抜に成長した姿を確認できるかもしれない。と言っても来年のドラフト候補というよりは、大学などに進むタイプだろう。

修徳では、三番・飯野 周太(3年)中堅手のプレーに注目されたが、故障明けのため本来のパフォーマンスを示せず。代わりに一番の 小沢 昌彦(3年)遊撃手が、再三飛んで来るボールを見事に捌いて魅せた。スローイングなどの形は悪いが、それでも安定感のある遊撃守備には見るべみものがあった。

この試合で一番の注目は、修徳の4番・山下 竜治(3年)捕手。捕手的適正を持ちながら、強力修徳打線の中心をなす選手。この日は三遊間にタイムリーこそ放ったが、打撃では地味な内容に留まった。

捕ってから素早く送球することで、1.8秒台のスローイングを魅せたものの、送球がショート側に流れたり、絶対的な地肩がない。雑誌などではドラフト候補と掲載されているが、実際のところドラフト候補といったタイプではないだろう。ただ良い選手ではあるので、有力大学などに進むだろうし、今後も注目してゆきたい選手ではある。

第四試合 常総学院 VS 北照

両チームとも選抜に出場し、その時に個別にレポートも作成している選手も多いので、今回は簡単に。関東屈指の強打者として注目される 内田 靖人(常総学院3年)三塁手は、県大会4本塁打の勢いのまま、この日も打ちまくった。始動を早めたことで、対応力が向上。これまで誰もが認めるパワーがありながらも、独特の脆さが目についた。しかし「間」が取れるようになり、対応力+長打力を兼ね備え、最高の形で最後の夏を迎えている。選抜では捕手を務めたが、この夏は背番号2をつけたままサードで出場。プロを想定すれば捕手ということはないだろうから、今の強打の三塁手というアピールで良いだろう。この夏の充実ぶりからして、右の強打者としてドラフト指名も現実味を帯びてきた。

同じくプロ注目の 吉田 雄人(北照3年)中堅手も抜けたところを証明。けして 上林 誠知(仙台育英)外野手のように、自分の型を崩してまでヒットにする天才肌ではなく、あくまでも自分の打てるポイントを持っており、その球を逃さないことで結果を残すタイプ。この選手、秋から注目して見続けてきたが、どの試合でも結果を残しているように思う。

守備範囲も広く、地型もまずまず。もちろん、走力も悪くない。ただすべてが中の上タイプだけに、ドラフト候補というよりは、有力大学に進学するタイプに思えてならない。しかし 上林 がドラフト上位候補ならば、彼もドラフトで指名されても不思議ではないのではないか。常に大きな大会に出場し、結果を残し続けてきたことを、スカウト達はどう評価するだろうか? 本人がプロ志望であれば、下位指名なら指名して来る球団があるかもしれない。

終盤大串に代わって登場した 斎藤 綱記(北照2年)左腕は、ちょっと気になる存在。180/76 の均整の取れた体格から、MAX139キロのストレートを投げ込んでいた。腕が強く振れるので、球速以上にボールの威力は感じる。ただ変化球の精度・コントロールに課題があり、その辺をいかに修正して行けるかだろうか。いずれにしても、来夏は道内で話題の左腕になっていそうだ。
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