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84・85 東都一部観戦記

今後の日程を考えると、今日見ておかないと中々足を運ぶ機会がないと思い、雨の中神宮に行きました。会場に着いた時は、第一試合の1回の裏で試合中断中。続行できるのか微妙なので、外で試合再開まで30分程度待っていました。ただこの日は体調が悪く、酔い止めの薬を飲んだのですが、これが思いの外強く、試合中はズッとウトウト状態。帰りの電車も座ることができないまま、立って寝ていたぐらいです。帰宅後早めに寝て、ようやく先ほどの起床。まだ眠たいのですが、とりあえずなんとかメモしてきたことを中心に観戦記を書こうと思います。

第一試合 拓大 VS 亜大

亜大の先発は、この秋・トルネードを取り入れたと噂された 久里 亜蓮(亜大・4年)投手。しかしフォームは以前のものに戻し、ピッチングもいつもの彼に戻っておりました。序盤戦はぬかるんだ足場に、思い通りのピッチングができず失点。しかし以後は、徐々に持ち味である粘り強い投球を取り戻します。

球速は、135~MAX88マイル(140.8キロ)程度で、両サイドにボールを投げ分けるスタイル。ストレートが微妙にカットボールのようにスライドする癖球で、中々相手は芯で捉えられません。けして回転の好いボールでもなければ球速はないものの、要所では内角をズバッと突き、ことごとく相手を詰まらせます。

変化球は、小さく横滑りするスライダー・チェンジアップ・カーブあたりですが、むしろ打たれるのは甘く高めに入った変化球が殆どで、特に高めに浮いたチェンジアップを左打者に狙われていました。

牽制も多く織り交ぜ、クィックも1.1秒前後でまずまず。特に投球にメリハリつけて投げられずダルいピッチングをするのですが、適度にまとめられるだけの制球力はさすがです。140キロ台を連発する能力はありますが、少なくても東都にいる間は、今のスタイルを維持しそう(それで実績を重ねてきただけに)。プロ入り後、こんなに速かったけという姿も見られるかもしれません。まぁ完成度の高い投手なので、2,3位ぐらいで消えるのではないのでしょうか。ただこういったタイプを、あまり好まない球団も多いでしょうから、意見の別れる選手だと思います。

拓大の先発・佃 勇典(広島商出身・3年)右腕は、135~140キロぐらいの球速で、投球も非常にオーソドックスなまとまったタイプ。スライダーの切れに特徴がある選手で、他にもチェンジアップなどがあります。ただ特筆すべき特徴はなく、来年もドラフト候補といったタイプではないように思います。

今日想定外だったのは、第二戦の先発だと思われた 石橋 良太(拓殖大・4年)投手が登板してくれたこと。拓大を入学直後からチームを支えてきた存在ですが、春は故障で断念。ラストシーズンに照準を絞って調整してきたようです。

球速は、135~MAX89マイル(142.4キロ)ぐらいで、130キロ台後半が中心。ボールの伸びは、癖球の久里(亜大)あたりに比べるとあります。変化球もスライダーの切れがよく、チェンジアップなどを織り交ぜるオーソドックスなスタイル。牽制も鋭く、クィックも1.1秒を割るような鋭さがあります。元々高校時代から遊撃などをこなしていたハイセンスな持ち主だけに、運動神経・野球センスの高さは感じられます。

気になるのは、ボールが切れ型で、あまり球威がない点。どうも高めに浮くと長打を喰らいやすく物足りません。両コーナーに散らす制球力はありますが、社会人に進むタイプだと考えられます。それと要所で踏ん張れる久里に比べると、ここぞという場面で四球を出してしまうところに、同じような球速帯でも完成度の違いを感じる内容でした。

野手では亜大の、中村 篤人(青森山田出身・4年)中堅手の状態が良さそう。センター前へのヒットだけでなく、ライトスタンドにもホームランを放つなどしておりました。とにかくこの選手、見た目はアスリートタイプに見えますが、守備・走力はそれほどでもありません。むしろ目立つのは、圧倒的な長打力。あまりドラフト戦線では名前が浮上して来ないのですが、社会人を経てのプロ入りなんかもあるかもしれません。彼の長打力には、観るべきものがあります。

全日本のレギュラー捕手である 嶺井 博希(沖縄尚学出身・4年)捕手も、日米野球で正捕手だっただけにソツのないプレーと、さすがだと思わせる技術の持ち主。プロが求められるような圧倒的な地肩はありませんが、捕ってから素早いスローイングと洗練されたディフェンス力があり、打力もチームの4番を務めるように、それなりのものがあります。スケールは感じませんが、比較的速い時期から実戦で使える完成度があり、志望届けを提出すれば指名して来る球団もありそう。

第二試合 青学 VS 国学大

今日のお目当ては、春投げられなかった 斎藤 英輔(青学大・4年)右腕が、今どのぐらい投げられるかということ。ゆっくりうねりあげるようなフォームから、常時130キロ後半~MA91マイル(145.6キロ)を記録。神宮のガンでも、MAXで147キロぐらいまで出ていたのではないのでしょうか。

ボールの勢いはそれなりに回復しているのですが、昨年見た平塚合宿での150キロ台をなげていた頃に比べると、まだ物足りません。変化球は、縦・横二種類のスライダーに、カーブ・スライダーなど。ただ本当のコントロールがないので、2-3とかになってしまうと踏ん張り切れずに四球を出してしまいます。また変化球もひと通りありますが、あまり上手く活かせておらず、現状は要所ではストレートに頼らざるえないようです。ボールの勢いがあるので、志望届けを提出しておりますし、指名して来る球団はあるかと思います。ただあくまでも素材型の域を脱しておらず、また怪我などの心配などもあり、復活したからといって上位でというわけには行かないでしょう。ある程度余裕のある球団が、中位以降でという指名になりそう。

ドラフト1位候補の 杉浦 稔大(国学院大)投手は、球速は135~MAX88マイル(140.8キロ)程度と地味で、大きな曲がりをするスライダー・カーブ・フォークなどを織り交ぜるスリークオーター。

さすがに投球をまとめられるだけの制球力・パッとマウンドを外せるような投球センスはありますが、春の140キロ台中盤をバシバシ出せるような内容からは程遠いところ。昨年までは、常時135キロ~後半ぐらいでも、要所では140キロ台中盤を投げていました。しかし今日は、要所でも140キロぐらいがやっとで、調子が上がって来ているという感じではありません。

この選手、ストレートは真ん中~高めぐらいに集まりますが、変化球は低めに集まるのが好いところ。クィックも1.05秒前後と高速で、牽制・フィールディングなども上手く、そういった投球以外の部分も器用にこなせるセンスと神経を行き届かせる意識の高さは感じます。

元々凄みはありませんが、適度にまとまっているのが売り。しかしこの程度の内容だと、ごく普通の投手に見えてしまうのが、この選手の悲しいところです。春の勢いならば、競合を避け単独1位狙いに切り替える球団も出てきそうでしたが、この秋の内容を見るとそこまでしたくはないなぁという印象は残ります。ハズレ1位あたりでの指名が、有力ではないのでしょうか。まぁ大きな故障がなければ、キャンプからローテーション争いが期待できる選手であり、一年目からソコソコやれても不思議ではありません。春の内容を素直にプロでも出せれば、一年目からローテーションで、7,8勝ぐらいは期待できそうな投手ではありました。今年の大学生では、一番ハズレの可能性が低いタイプではないかと思っているのですが・・・。ちょっとそれも今日の内容で不安になりましたが、1位指名は揺るがないのではないのでしょうか。

野手では、杉本 裕太郎(青山学院大4年)中堅手の状態が良さそう。天性の長打力に加え、肩なども悪く無いポテンシャルの高さはピカイチです。元々脆い部分があるのですが、今は素直にバットが出てくる感じで、センターに強烈な打球をはじき返しておりました。アマチュア野手には殆どいないスケール型なので、社会人でそれなりにやれば、プロ入りの可能性を秘めた素材です。

(最後に)

今日は、春見られなかった斎藤(青学大)の投球を観ることが最大の目的で、久里(亜大)・杉浦(国学偉大)の最終チェックも兼ねていました。また第二戦に足を運ばないと見られそうもなかった 石橋(拓大)が確認できたのはラッキーでした。

これで無理して東都にもう足を運ぶ必要はないかなぁとは思っていますが、何処かでもう一日ぐらい、今日見られなかった中央・駒大絡みの日に足を運ぶかもしれません。できれば今度は、グランドコンディションの好い日に足を運びたいですね。観戦コンディションとしては、グランドも私自身も最悪だったのですが、試合の方は収穫の多い一日となりました。
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