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94・95・96 神宮大会初日レポート
今年もシーズン終わりを告げる明治神宮大会の季節がやってきました。今日は、神宮球場と第二球場を往復したりしながら、第二試合を見て帰ってきました。簡単ではありますが、3試合の感想でも述べたいと思います。

神宮球場第一試合 三重 VS 龍谷大平安

三重高の先発・今井 重太朗(2年)左腕は、この秋三振を奪いまくったと話題の好投手。球速は125~130キロ台前半程度と物足りませんが、カーブ・スライダー・スクリューなどを織り交ぜ柔らかさがあるタイプ。特にコントロールも安定し、「間」も意識して所謂ピッチングがしっかり組み立てられます。しかし球威不足のためか、平安打線に失点を重ねて行きます。

平安の先発は、背番号11をつけた 高橋 奎二(1年)左腕。こちらは、肘が突っ張って腕がしならないのですが、球速は常時135キロ前後出るなどボールの威力では今井を上回ります。制球はアバウトで荒っぽいのですが、まだ1年生であるので、最終学年では140キロ台も期待できる存在。中背の二人の左腕が、試合を進めてゆきます。またこの選手は番打者でしたが、ストレートでも変化球でも鋭くはじき返す打撃でも好いものを持っていました。

龍谷大平安は、無失点のままこの高橋に代えて、エースの 中田 竜次(2年)右腕を投入。こちらは中背の馬力型で、スリークオーターから130キロ台中盤を投げ込んできます。横滑りするスライダーを武器にするのですが、この選手は体に力があるので、一冬越えて選抜あたりには、140キロ台の王台も見えて来るかもしれません。もう一人犬塚という投手が最後に投げたようですが、第二球場に移動していて確認できませんでした。平安はこの試合に勝利したので、次の試合で見られたらと思います。

打者は、平安の方にタレントが揃います。1番の 徳本 健太朗(2年)中堅手は、ボールを手元まで呼び込んで一二塁間にはじき返したり、セーフティバントでは 3.75秒前後で一塁まで駆け抜けたり、盗塁を決めたりと野球センスが光ります。

また5番の 中口 大地(2年)左翼手も、第一打席には一塁前でイレギュラーするあたりでツーベースを放ったり、ランナーをサードに置いて、大きなセンター犠牲フライを放つなどしっかり仕事をこなします。

三重では、5番の 西岡 武蔵(2年)一塁手が目立っていました。第一打席では、内角の厳しい球をパッ開いてレフトに引っ張ります。第二打席でも、ショート強襲のヒット。スイングも鋭く打撃では光りますが、足が遅いのと一塁というポジションが少々残念。

神宮第二球場 福岡大 VS 八戸学院大

八戸学院大の先発、秋山 翔夢(函館工業出身・3年)左腕は、180/73 とスラッとした投手体型。しかし球速は、125~130キロ強ぐらいで、緩いカーブやスライダーを武器にする技巧派タイプ。それでも、強豪・福岡大打線に的を絞らせないで完投勝利。

福岡大は、入学以来主力として活躍する 大森 健志(沖学園出身・3年)左腕。こちらは 171/73 と小柄な体格でも、球速は125~135キロぐらいに、カーブ・スライダーなどを織り交ぜまとまっている。ピッチングのうまさはピカイチなのだが、球威・球速がない割りに、ストレートを連発。その球が高めに浮いたところを、八戸大打線に捉まった。

2番手では、140キロ台は出ていそうな 中島 彰吾(大牟田出身・3年)右腕を挟んで、秋登板がなかったという 唐仁原 志貴(小林出身・2年)左腕が登場。怪我明けということで、球速は130キロ台後半~140キロ台中盤(第二球場にスピードガン持参せず)ぐらいだと思うが、外角一杯にボールが集まるなど以前に比べ、球筋が安定。この投手のストレートは、見た目以上に打者が面白いように空振りをする。カーブ・スライダーなどを織り交ぜ、2回を抑えたところで球場をあとにした。今まではボールは素晴らしいが実戦力に欠ける印象があったが、今日の投球を見る限りだいぶ投手らしくなってきたかなといった感じ。来年、再来年への更なる飛躍が期待される。いずれにしても、2年後のドラフト上位候補なのは間違いない。

そして今日一番目立っていたのは、阪神に4位指名された 梅野 隆太郎(福岡工大城東出身・4年)捕手。元々捕手としては買わないが、打者としての才能・高い身体能力は特筆もの。この日も高めに甘く浮いた球を、逃さずセンター前に強烈にはじき返す。

素晴らしかったのは、大量リードを奪われた8回の打席。恐らくこの時点で梅野は、この打席が大学生活最後の打席になるのを悟っていたのだろう。しかしカウントは、ノースリー。そこであえて、次のボールを空振りして相手を誘い出す空振りを見せる。空振りをしたときに、彼がニヤリと笑ったのは、打ち損じたからなのか、わざと空振りしたからなのかは本人のみぞ知るところ。

しかし次の内角に切れ込むスライダーを、見事にレフとスタンドに叩き込んだ会心の一撃。これには、さすがにプロに行く選手は役者が違った。近い将来彼は、外野手あたりで阪神のレギュラーの座を奪うのではないかと予感させる素晴らしい一打であった。この打席を見ただけで、今日の観戦はお釣りが来るような一撃だった。

神宮球場第二試合・沖縄尚学 VS 関東一

沖縄尚学の先発・山城 大智(2年)右腕は、中背のスリークオーターで、135~MAX141キロぐらいのストレートに、カーブ・スライダー・それにシンカーだか沈む球などを持っている。ただ打者にとっては苦にならないフォームなのか? 序盤から関東一打線に捉えられ、早々降板することになる。

この流れを止めたのが、2番手でライトからマウンドにあがった 久保 柊人(2年)右腕。こちらも山城同様に170センチ台中盤の体格ながら、小気味の良い投球で130キロ台後半~MAX143キロを記録。変化球も、カーブ・スライダー・チェンジアップなどを併せ持ち、この時期の高校生としてはレベルが高い。来春ドラフト候補になるタイプではないと思うが、何処までそのピッチングを高めて行けるのか注目したい。彼の好投が、最後に逆転を呼び寄せたのは間違いない。

関東第一は、野手のポテンシャルが高かった。特に3番の 伊藤 雅人(1年)三塁手は、176/75 と骨格がしっかりしており、打球も強烈。1年生ながら、このチーム一番のタレントで将来が楽しみ。

1番を打つ 熊井 智啓(2年)中堅手は、164/64 と小柄だが、塁間4.05秒前後で走り抜ける脚力が光っていた。ただまだ打撃が弱いので、一冬超えた成長を期待。5番の 池田 瞳夢(2年)捕手は、腕っぷしが強く打球の速さが目を惹く強打者。捕手としてのスローイング・地肩はイマイチだったが、打撃では観るべきものがあった。関東一の打線は、さすが強打・東京の代表チームといった印象で、全国上位レベルの打力があると評価する。一冬超えた選抜では、どんなバッティングを見せてくれるのか期待したい。
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