東南西北
プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2014年 本当に凄いやつ12 浅間 大基(横浜)外野
浅間 大基(横浜・2年)中堅 182/72 右/左





         「持っている潜在能力は相当凄い」





チームのメイトの 高濱 祐仁 と共に、スーパー1年生として活躍してきた 浅間 大基 も最終学年を迎えようとしている。この選手は天才肌で、常に少しプレーに余裕を持っていて力を出し惜しんでいて、がむしゃらさが伝わって来ないのが、どうも前から気になっていた。しかし練習試合で見た一本の外野フライが、私のイメージを一変させた。ポ~ンと高く打ち上げた打球が、いつまで経っても落ちて来ない。この選手は、単なるハイレベルな好打者タイプなのではなく、高校時代は好打者タイプだった 多村 仁志 がプロで長打を売りにできたように、浅間にもそういった潜在能力が秘められているのではないかと思うようになった。

(守備・走塁面)

あんまり内野ゴロで仕留められるという場面が少ないので、中々一塁までの計測タイムを測れない。また、それこそ必死になって一塁まで駆け抜ける機会も少ない選手でもある。本気で走った時の一塁到達タイムは、4.1秒前後ぐらい。際立って速いわけではないが、上のレベルでも平均~中の上ぐらいの脚力は持っている。

むしろそれ以上にこの選手の場合、実戦的な走塁技術と盗塁能力を秘めており、そのタイム以上の走力を身につけていることは見落としては行けないだろう。投手の癖を読み、隙あらば次の塁を陥れてゆく。

中堅手としては、落下点までの入りが早く安心して見ていられる。また球際のプレーもうまく、守備の能力も相当高いと見て良いだろう。また投手をやっていたこともあり、送球も想像以上に強いものがある。驚くほどの強肩ではないが、上のレベルでも通用するだけの地肩・スローイング能力の持ち主。

ガンガン守備や走塁でアピールするタイプでもないのだが、持っている技術は高く実戦力が高い。レベルの高い世界に入っても、守備・走塁でも比較的早く対応できるレベル。この点では、間違いなくドラフト指名級だろう。

(打撃内容)

打球の多くが、野手の間を抜けて行くか外野フライみたいな当たりが多い。転がして内野安打とか、そういった機会は殆ど見られない。それだけボールを、的確に捉える能力が秀でているものと考えられる。また打球は、どの方向にもはじき返せる幅の広さを併せ持つ。現時点では、好打者タイプというよりも中距離打者なのではないのだろうか。将来的には、高橋由伸のような中長距離打者ぐらいまで、長打力が目立つようになるかもしれない。

<構え> ☆☆☆☆

前足を軽く引いて、グリップの高さは平均的。背筋をスッと伸ばし、全体のバランスに優れる。両目で前を見据える姿勢は並ぐらいも、打席ではリラックスして構えることができている。あとは、甘い球は絶対逃さないんだという「鋭さ」みたいな高い集中力が出てくると申し分ないだろう。

<仕掛け> 遅すぎる仕掛け

投手の重心が下る時にベース側につま先立ちし、そこから小さく踏み出すので、本格的な始動はリリース前後。ここまで遅いと、一定レベル以上の投手への対応という意味では、不安を覚えずにはいられない。

<足の運び> ☆☆☆

小さくステップして、真っ直ぐ踏み出します。真っ直ぐ踏み出すということは、内角でも外角でも同じように捌きたいという意志の現れ。踏み込んだ足元がブレないので、外の球や低めの球にもついて行けます。特に低めの球を拾うのが、上手い印象があります。

気になるのは、始動~着地までの「間」が殆どないので、あらかじめ狙い球を絞って、その球を逃さない「鋭さ」が求められます。現状は、どんな球も打ち損じないだけの高い集中力が常に保たれているわけではなく、大舞台やチャンスのときなど、アドレナリンが放出されるような場面で本気にならないと、そういった打撃が持続できないように思います。

<リストワーク> ☆☆☆☆

打撃の準備である「トップ」を作るのが早く、始動が遅過ぎるのを補っています。バットの振り出しは、けしてインサイドアウトではないので、懐にある程度スペースが欲しいタイプ。それでもバットの挿入角度がよく、インパクトまで無駄のない軌道をたどっています。

またスイングの弧は大きく、けしてフォロースルーーでボールを遠くに運ぶことはありませんが、ボールに角度をつけて上げることができます。このへんは、肉体がパワーアップするに従い、オーバーフェンスの確率も高まるのではないのでしょうか。バットの先端であるヘッドも下がりませんし、上半身の使い方は柔らかく上手い選手。

<軸> ☆☆☆☆

足の上げ下げが小さいので、頭の動きは小さく目線は動きません。体の開きも我慢出来ているので、あとは軸足があまり崩れないように注意することではないのでしょうか。ただ彼の場合、型を崩してでも低めの球を拾うような柔らかさが持ち味なので、ボールを追いすぎない、見極めることに注意すると言った方が的確なのかもしれません。

(打撃のまとめ)

まだスイングに凄みを、意識的に隙無しの鋭さを感じることはありません。まだまだ潜在能力だけでやっている印象は拭えませんが、ボールを捉える能力・持っている技術は、中々素晴らしいものがあります。

(最後に)

野球エリートである横浜高校の選手に多い、何処か余裕を持ちすぎてしまい、プレーに必死さや危機感が伝わって来ないのが、正直気になります。がむしゃらにアピールしろとは言いませんが、甘い球は絶対逃さないだという高い集中力、内から滲み出るような凄みが最終学年に現れてくると上位指名も意識できるのではないのでしょうか。

最初は、高校の先輩である 乙坂 智(DeNA)外野手の強化版かなと思っていたのですが、むしろ先輩である 多村 仁志 のような強打者的な潜在能力が高いのではないかと思うようになりました。同じ左打者ならば、天才打者と評されながら怪我で苦しんだ 前田 智徳(広島)外野手に近いタイプという方が、イメージ的には良いのかもしれません。彼が目指すべきは、前田の技術ではなく、野球への姿勢・精神だと思います。その辺のことを早く意識して取り組めれば、プロでも一流打者になれるのではないのでしょうか。

(2013年秋 神奈川大会)
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:野球全般 - ジャンル:スポーツ

コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
copyright © 2017 東南西北 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.