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2014年 本当に凄いやつ 34 有原 航平(早稲田大)投手
有原 航平(早稲田大・3年)投手 187/93 右/右 (広陵出身)





              「本格化したのか?」





広陵高校時代にプロ入りを宣言していれば、1位指名で消えた男・有原 航平 。しかしその期待をよそに、六大学ではなかなか満足のゆく成績があげられなかった。しかし3年秋・3勝1敗 ながら、防御率 0.72 で最優秀防御率を獲得。名実共に、六大学を代表する投手として認められた瞬間だった。果たしてこの力が本物なのか? 今回は、検証してみたい。

(投球内容)

相変わらず、大きな身体から淡々と投げ込んで来るタイプ。特に微妙な出し入れをするとか、「間」を使って上手く投球するといった感じではありません。あくまでも一つ一つのボールの威力で、勝負して来るタイプだと言えるでしょう。

ストレート 140キロ台後半~150キロ台前半

先発しても、140キロ台後半~150キロ台前半の球速を刻んで来る、圧倒的なエンジンの大きさが魅力。ただし打者の空振りを誘うというよりは、詰まらせて討ち取るタイプだと言えるでしょう。時々コースにズバッと決め、見逃しの三振を奪うことはあります。

変化球 カーブ・スライダー・カットボール・チェンジアップ・フォーク・ツーシームなど

変化球は結構多彩で、以前よりも縦の変化やツーシームのようなシュート系のボールが増えているように思います。元々は、スライダー・チェンジアップ系投手だったイメージがあります。しかし今はスライダーだけでなく、ツーシーム的なボールで内野ゴロを打たせたり、フォークのような縦に落ちる球を多く投球に織り交ぜてきます。これが、フォークではなく、チェンジアップなのでしょうか? ただしこの球は、打者から早めに見極められてしまい、殆ど手を出してもらえません。目線を低めに集める、そういった効果しか期待できないでしょう。

その他

牽制は、適度に鋭いものを入れてきます。フィールディングの動きも、平均レベルはありそう。クィックは、1.15~1.25秒ぐらいで標準レベル。投球以外の部分に大きな欠点はありませんが、それでいて特別上手いわけでもありません。

前にも書いたように、微妙な出し入れや「間」を使うような、そういったきめ細やかさはありません。それでもボールは両サイドに散っており、コントロール自体は悪くありません。

(投球のまとめ)

以前は、スライダー・カットボール・カーブなど、クロスに曲がってゆく球種が中心だったのですが、ツーシームなどを覚え、両サイドへのピッチングができるようになりました。更にフォークだか、縦に落ちる球も目立つようになり、相手に高低も意識させることが出来ています。これにより打者は、かなり的を絞り難くなったと考えられます。

それでいて150キロ前後のストレートをコースに投げてきたり、一つ一つの変化球のキレ・精度も悪くないので、より的を絞らせない投球ができるようになっています。

(成績から考える)

この秋は、彼のベストシーズンと言える成績を残しました。そこで、その成績を元に傾向を考えてゆきましょう。ちなみに秋の成績は、

8試合 3勝1敗 50回1/3イニング 33安打 7四死球 46奪三振 防御率 0.72(1位)

1、被安打は、イニングの70%以下 ◯

被安打率は、65.6%と基準を満たしており、ボールの威力・的を絞らせない投球というのが出来ているのがわかります。

2、四死球は、イニングの1/3以下 ◎

四死球率は、実に 13.9% と極めて少なかったことがわかります。精神的に成長したのか、そこまで追い込まれることがなかったのかはわかりませんが、制球を乱す機会は極めて少なかったことがわかります。

3、奪三振は、1イニングあたり0.8個以上 ◎

奪三振も、1イニングあたり 0.91個を奪えており、これは先発のみならずリリーフでの基準をも満たしていることがわかります。以前は淡々と打たせて取るイメージが強かったのですが、秋に関しては三振をバシバシ奪えていました。

4、防御率は、1点台以内 ◎

防御率は、0.72であり、0点台に突入。大学球界でも、最もレベルの高い六大学において、この数字を残したのは立派です。主要リーグで0点台を残すということは、プロでも上位指名の資格ありと見て良いでしょう。

(成績からわかること)

この秋が良すぎた可能性は否定できませんが、すべてのファクターを満たすことが出来ました。現時点では、ドラフト1位候補の有力選手であることは間違いありません。

しかしながらこれまで、散々勝負どころで手痛い目にあったり、良かったと思ったら悪かったりという投球を魅せられてきたので、今回の数字を鵜呑みにできるのかには疑問が残ります。最終学年でも、これに近い数字を残し続けられるのか、更に凄みを増すことができるのか注目したいところ。

(最後に)

この秋の内容は、上位指名に相応しい内容でした。特に彼の投球で印象的だったのが、6月の日米大学野球の選考会・平塚合宿での投球。この試合では、コンスタントに150キロ台のストレートを投げ込み、そのボールの威力は破格でした。しかし次のイニングは、あっさり失点を許すなど彼らしい内容でもありました。

とにかく持っているエンジンの大きさは破格で、これは、2014年度の候補の仲でも屈指のものがあります。ある意味、本当のプレッシャーがかかった時に、そこで踏ん張れるだけのものを魅せられるのか、それが2014年度のチェックポイント。リーグ戦の優勝もさることながら、大学選手権・国際試合 などハイレベルな舞台で、どんなパフォーマンスを魅せてくれるのか、見極めて行きたいと思います。3年秋の内容を、4年春・秋と持続できるようならば、プロで二桁も十分見込めるという評価に落ち着くのではないのでしょうか。

(2013年・秋季リーグ戦)

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