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2014年 本当に凄いやつ36 石田 健大(法大・3年)投手
石田 健大(法大・3年)投手 180/80 左/左 (広島工出身)





              「何かつかまないと」





左腕から繰り出される140キロ台後半の球をみると、今年の上位候補と言われるのはなるほど納得する。しかし広島工業時代から、何か大事なものが足りない気がするのだ。その何かを、今回は考えてみたい。

(投球内容)

ストレート 常時145キロ前後~後半

特に打者の手元でグ~ンと伸びて来るとか、ピュッと切れる感じの球は投げてきません。それでもコンスタントに145キロ前後~140キロ台後半を勝負どころで投げ込んで来るスピードの能力は、2014年度の左腕候補の中でも屈指のものがあります。

打者の外角中心にボールを集めて来るのですが、不思議と打者の空振りを奪うような球ではありません。あくまでもストレートを魅せておいて、変化球で勝負といった感じでしょうか。

変化球 カーブ・スライダー・スクリュー

130キロ近いスライダーとスクリューに、115キロ強ぐらいのカーブとの3つの変化球で投球を組み立ててきます。スライダーは横滑りするもので、空振りを誘うタイプの球ではありません。むしろ相手を仕留めるという意味では、右打者外角に沈む、スクリュー系の球が一番良い球ではないのでしょうか。変化球は高めに甘く浮かず、打たれるのは甘く入ったストレートが多い印象があります。

その他

牽制は、左腕らしく見極めの難しいものを混ぜてきます。クィックは、1.15~1.20秒ぐらいと平均的。フィールディングも、さほど上手い方には見えません。そういった運動神経・野球センスにはそれほど優れたものは感じません。

(投球のまとめ)

ストーレートの球速、変化球のキレ・コントロールなど、大きな破綻はありません。特に何が悪いというものはありません。それでは、何故投球が圧倒的ではないのか?

一つは、投球の抑揚が乏しく、淡々と投げ込んで来るだけという印象は否めません。微妙な出し入れがするような投球術もなければ、「間」を上手く使ったり、力の強弱の付け方もさほど上手いとはいえないでしょう。そのため投球が、実に平面的で単調なものに感じられます。

この辺は、持って産まれたセンスもあるのですが、もう少し最終学年ではそういったものにまで、意識がゆくような余裕が欲しいところ。

(成績から考える)

有原 航平(早稲田大)のように、3年秋に最高のシーズンを過ごしたのと比べると、石田は1年秋以降コンスタントに似た成績を刻んできています。今回は、これまで5シーズンの通算成績から、考えて行きたいと思います。彼の六大学での通算成績は

30試合 15勝6敗 163回2/3 144安打 43四死球 145奪三振 防御率 2.64

1、被安打イニングの70%以下 ✕

被安打率は、88.0%であり、基準の70%以下どころか、90%近いことがわかります。ただし3年秋のシーズンでは、70.6%も下がっているので、単調なピッチングにも改善の兆しが見えてきているのかもしれません。

2、四死球はイニングの1/3以下 ◎

四死球率は、26.3%と、本格派左腕にしては制球が良いのが特徴。四死球で自滅するような、荒削りなタイプではけしてありません。

3、奪三振は、1イニングあたり0.8個以上 ◯

けして奪三振をバシバシ奪うイメージはありませんが、1イニングあたり0.89個と先発としては十分に合格点。アウトの多くを、三振で奪えています。変化球が低めに集まり、スクリューを中心に変化球レベルが低くないのが大きいかと。

4、防御率は1点台以内 △

これまでの4シーズンは、いずれも2点台もしくは3点台で、安定感としてはもうひとつでした。しかし3年秋のシーズンに入り、初の 1.93 をマークし、基準をクリアするようになりました。ただしドラフト上位を狙うとなると、0点台ぐらいの圧倒的な内容が欲しいところ。最終学年で、そういった投球ができるのか注目。

(データからわかること)

やはり実際の投球を見ているのと同じで、単調で平面的な投球と絶対的な安定感がないというのは、数字の上からも明らかになりました。しかし被安打・防御率の内容は改善されつつあるので、最終学年でどのぐらいの内容を示せるのか注目したいと思います。

(最後に)

現状の投球を見るかぎり、ドラフト上位24名ぐらいには入りそうなものの、まだプロで即戦力になりえるのか?と言われると、疑問を持たざる得ません。もう少し、投球に奥行きと絶対的なものを感じたいところ。

同じ六大学の左腕でもある 山崎 福也(明大)あたりと比べると、ワンランク劣る感じ。それだけに最終学年では、石田の巻き返しを期待せずにはいられません。最終学年では、名実共にチームに顔になるでしょうから、そのプレッシャーを跳ね除ける活躍を、それができれば最高評価でのプロ入りも実現できるでしょう。

(2013年・秋季リーグ)
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