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2014年 本当に凄いやつ 37 山崎 福也(明治大・3年)投手
山崎 福也(明治大・3年)投手 186/88 左/左 (日大三出身)





              「大学・社会人№.1」





2014年度のシーズンに入る前の時点では、山崎 福也 は大学・社会人で現在NO.1の左腕という位置づけになるだろう。特に大学3年生となった昨年は、春に6勝・秋に5勝と、一年間で11勝の勝ち星を荒稼ぎした。そう山崎の魅力は、大学に入ってからの成長力にある。

日大三高時代から、恵まれた体格を活かした本格派左腕として見るべきものがありました。しかし当時は140キロ前後の投手であり、投球術・制球力・変化球含めて総合力で物足りず、大学などに進んだ方が得策そんな投手ではありました。しかし大学2年ぐらいから頭角を現し、とにかく腕を強く振れるダイナミックフォームで、ボールに訴えるだけの迫力が出てきました。父は元日ハムの捕手・章宏氏、その血筋の良さが徐々に花ひらくことになります。

(投球内容)

両サイドにボールを散らす投球スタイルで、特に右打者にも左打者にも内角を突く攻撃的な投球が特徴。

ストレート 常時140キロ台~140キロ台中盤

同じ六大学の左腕・石田 健大(法大)よりも球速では劣りますが、訴えかけて来るようなボールの存在感は山崎の方が断然上。特に打者の手元でグ~ンと伸びるとか、ピュッと切れるような空振りを誘うボールではありません。しかし勢いがあり、打者は詰まらせるのが特徴。

細かいコントロールはありませんが、両サイドに投げ分けるコントロールはあります。特に臆することなく、苦しい時でも内角をガンガン突ける強心臓の持ち主であり、このへんの勝負どころでの開き直りができることが、勝てる投手の条件なのでしょう。

変化球 カーブ・スライダー・スクリュー

左腕らしい大きなカーブが、投球の大きなアクセントになります。むしろスライダーは130キロ前後出ており、それほど大きな変化は致しません。これにスクリューボールのような球もあります。ただ変化球は、あくまでもストライクゾーンに決まる球が多く、打者の空振りを誘うような球がないのが気になります。

決め手に欠け、プロでは粘られている間に、甘く入った球を痛打されたり四球を出す、そんな悪循環に陥るのではないかと危惧します。

その他

非常に素早い牽制が特徴で、これは高校時代より遥かに上手くなりました。また高校時代は、フィールディング・クィックも下手だったのですが、クィックは1.2秒前後にで投げられるようになり、投球以外の部分が大きく成長。こういった部分まで高めてこられるように、野球人としての意識の高さは買えます。

(投球のまとめ)

勢いのあるボールでガンガン打者の内角を突く、強気の投球は見ていて爽快。しかし打者を仕留めきれるほどの変化球がなく、ストライクゾーンでしか勝負できない投球は、まだアマチュアの投手という印象は拭えません。

アマでは無双だったがプロでは伸び悩んでいる 藤岡 貴裕(ロッテ9 と一緒で、ここからいかにボール球を振らせる術を身につけるかだと思います。またこの選手、ダメな時は一辺倒になるなど、気持ちで投げる部分があるので、気分が乗らないと全然の時があります。プロの長いシーズンでは、そういったムラみたいなものを減らしてゆくことが求められます。

(成績から考える)

2年春から本格的に投手陣に加わり、その間成績に大きな違いはありません。特に3年春から勝てる投手になりましたが、今回は通算成績からその傾向を考えてみましょう。ちなみに山崎投手の通算成績は、

43試合 16勝6敗 188回2/3 136安打 54四死球 169奪三振 防御率 1.96

1、被安打はイニングに対し70%以下 △

被安打率は、72.1%。あえてプロでの即戦力を想定して厳しいファクターを用意しているが、若干それを上回る程度ということで、悲観するほどの数字ではない。しかし打たれる時は結構単調になる傾向にあり、いかにこういった投球を減らせるのかが今後の課題。打者にボールゾーンに来る球はないと待ち構えられると、粘られる可能性が高い。

2 四死球はイニングの1/3以下 ◯

それほど細かいコントロールがあるわけではないが、ストライクゾーンにポンポンと投げ込める制球力がある。そういった有利な状況を作るのは上手いのだが、プロの打者相手だと楽には投げさせてくれないので、そういった時に本当のコントロールがあるのか?と言われると微妙だろう。

3、奪三振は、1イニングあたり0.8個以上 ◎

1イニングあたりの奪三振は、通算で0.90個。この数字は、先発だけでなくリリーフ投手との基準も満たしており、アウトの多くを三振で奪えている。それだけボールの威力は大学でも上位なのだが、見えていて絶対的な変化球がない。ボール球を振らせることができない投手であり、プロでは同じような数字が残るのか?と言われると疑問が残る。

4、防御率は1点台以内 ◯

通算の防御率が、1.96 とこの数字を満たしている。しかし1点台を記録したのは、3年春の1.56(リーグ3位)が一度きりで、あとは2点台。特に1位指名・あるいは即戦力を期待される投手ならば、0点台の絶対領域を一度ぐらいは記録したい。最終学年において、そういった内容を示せるかどうかが注目される。

(成績からわかること)

どのファクターも適度に満たすだけの総合力はあるのだが、それがプロに混ぜた時に同じような傾向を示せるのか?と言われると、この投手はどうもそういう風には思えない。そのためプロを想定すると、もうワンランク上の投球を求めたい。

(最後に)

最終学年で今と同じようなパフォーマンスを示せれば、ドラフト1位では指名されるでしょう。ただし今のままならば、プロでは藤岡同様に苦労することが予想されます。それだけにもう一歩踏み込み、ボール球を振らせられる術を身につけることを期待します。それが、即戦力になれるかの別れ目ではないのでしょうか。

(2013年・秋季リーグ)
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