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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2014年・NO.1 法政大 VS 日本通運
今日は、2014年度初めての生観戦に出かけました。幾つかの観戦候補はあったのですが、選んだ先は法大グランド。今年はヤミクモに見ようというよりは、今日は誰々を見たいという明確な目的の元、できるだけ観戦に行きたいと思います。幸いにして最近にない暖かさで、観戦はじめとしては非常に天候に恵まれた感があります。また日通戦を選んだのは、スポニチ大会に出場するも、どうも観戦できそうもないチームだったから。このチーム、埼玉のチームの割に意外に観られる機会が毎年限られる気が致します。


法大 VS 日本通運

法政の先発は、ドラフト上位指名候補の 石田 健大(広島工出身・4年)左腕。相変わらずあまり柔軟性を感じさせないフォームのせいか、ボールにもピュッと手元まで来るキレやグ~ンと伸びて来る感じのないボールであり、よほど球速が出ていないと見栄えがしません。今日はまだ2月のオープン戦緒戦ということもあり、球速は135~MAX88マイル(140.8キロ)ぐらいまでで、日通打線がストレートに差し込まれるといった場面はあまり観られませんでした。

変化球は、小さく横滑りするスライダー・チェンジアップ・カーブ・ツーシーム、それにチェンジアップとは別に、縦に鋭く落ちるフォークのような球もあります。ボールも適度に両コーナーに散っていいますし、クィックやベースカバーも悪くありません。しかしながらランナーへの注意力はイマイチで、あっさり盗塁を許してしまったりしたのは気になるところ。特にこの選手で良い球をあげるとすれば、右打者外角に決まるチェンジアップではないのでしょうか。特に何か大きな欠点があるわけではないのですが、何か心に響いて来るものがないのが気になります。

それでその理由は何なのか考えていたのですが、やはりプロの一軍投手に観られるようなストライク先行で自分の有利な状況を作り出す上手さがなく、投球のリズム感がないわけです。といって何か「間」を意識して焦らすような嫌らしさも感じられません。ただ淡々と投げている感じであり、明確に何がしたいというものが伝わって来ないからなのでしょう。確かに左腕で、140キロ台後半を出せるスピード能力・破綻のない総合力もあるのですが、上位指名でドラフトされても、一軍では伸び悩むそういったタイプに思えてしまいます。少なくても現時点では、即戦力投手といった感じは正直致しませんでした。これから今年何度となく見ることになるでしょうから、こういった部分に何か変化が生じるのか観て行きたいポイント。もちろん現時点では、まだ評価づけは致しません。

一方日通の先発は、2年目の 井口 拓皓(23歳・駒大出身)右腕。中背で重心の低いフォームは、駒大の先輩でもある「縦の変化の乏しい 武田 久」と言った感じの好投手。球速は常時135キロ前後・MAX85マイル(136キロ)程度ですが、適度なキレは感じさせます。ただし球威・球速の観点からも、ドラフト候補のそれではなく、好投手ではありますがリストに名前を載せて来る球団はないのでは? 横滑りするスライダーとチェンジアップなども悪くないのですが、相手を仕留めきるほどの球はありません。

しかしこの投手は、石田投手とは対照的にストライクを先行できる制球力があり、投球にリズム感があります。ドラフト指名されることはないとは思いますが、石田投手とどちらがプロで成績が残せるかと言われると、私は彼のようなタイプだと思います。両サイドに投げ分ける制球力も確かで、凄みはありませんが安心して見ていられるまとまりがあります。まぁそうは思いつつも、やっぱり石田投手みたいな選手に、ロマンを抱きたくはなるのですが・・・。

法政はその後、大谷 樹弘(作新学院出身・2年)右腕 ~ 堅田 裕太(関西出身・3年)左腕 ~ 金井 和衛(高崎商出身・3年)右腕とつなぎます。大谷は相変わらずグラブが抱えられずノーコンなのですが、その割にテンポの良い投手。それでも130キロぐらいしか出ておらず、自慢の勢いがありません。イニングの途中で交代した 堅田 は135キロぐらいまででしたが、対照的にまとまりのあるサウスポー。大型右腕として、その将来性を期待していた 金井 は MAX86マイル(137.6キロ)まで出しましたが、まだ大きな身体を上手く活かしきれておらず、こちらの期待ほどには伸びていません。

一方の日通も、2番手に3年目の 樋口 裕史(国士大出身・25歳)左腕が登場しましたが、ここまでノーコンの左腕だったけ?という感じで、死球を与えて途中交代。その後はベテラン・野村 健太(三重中京大出身・30歳)左腕が、さすがの安定感を魅せていました。

野手では、高校時代に高校通算本塁打を塗り替えて話題になった 伊藤 諒介(神港学園出身・4年)一塁手が法政の4番として出場。相変わらずポジションは一塁ですし、足もけして早くない。大学1年までの思いっきりの良さも影を潜め、何か最終学年で変わったのか?と言われると疑問が残ります。高校時代のネームバリューでドラフト本などには名前はあがりますが、三年生までの内容や今日のプレーを見るかぎり、ドラフト指名はないよなぁと思わせるプレーぶり。春のリーグ戦で、5本塁打・15打点ぐらいの圧倒的な数字でも残さないかぎり厳しいでしょうねぇ。

その他法政の打者では、一番の 岡崎 泰士(作新学院出身・4年)二塁手が、塁間3.9秒を切るような脚力があることを確認。しかし打撃では結果を残せず、その足が目立った程度。あとは6番の 若林 晃弘(桐蔭学園出身・3年)中堅手の、ヘッドスピードが鋭かったことぐらいでしょうか。若林は、一本レフト前にはじき返しておりました。

むしろ野手陣は、スポニチ大会を控えた日通の仕上がりの早さが目立ちます。3番を打っていた 友永 翔太(国際武道大出身・23歳)中堅手は、打撃でのアピールには乏しかったものの、俊足ぶりに見るべきものがありました。また同じく2年目の 酒井 亮(東洋大出身・24歳)捕手のスローイングには目を見張るものがあります。こちらも打撃でのアピールには乏しかったのですが、今後の試合でも適齢期の選手だけに注目してみてみたいところ。

今日打撃で抜けていたのは、日通の4番を務めていた 松本 雅俊(法大出身・27歳)三塁手。第一打席には、石田投手から左中間に先制の本塁打。その後も三塁強襲の強烈な当たりや三遊間を抜けるヒットなど、打者で存在感を示す選手がいないなか際立っていました。ドラフト適齢期を過ぎている選手なのでなんとも言えませんが、スポニチ大会での活躍も期待したいところ。

(今日の感想)

ドラフト的には、石田(法大)投手なのでしょうが、開幕までまだ一ヶ月ぐらいあるので、球速もこれから10キロ程度あげてくることでしょう。そんな中で、先ほどあげたポイントを加味しながら、この選手をどのぐらいの位置づければ良いのか考えて行きたいところ。下級生までの印象では、2巡目ぐらいで消えそうなイメージは漠然とあります。

また日通の 井口 投手は、これで 武田 久 のような強烈な縦の変化球でもあれば別なのでしょうが。武田は縦の変化だけでなく、膝元に安定して集められる特殊能力もありました。その点井口は、コントロール・テンポなども良いのですが、そういった特徴や武器になるものがないだけに、良い投手ですがアマの好投手タイプなのだろうと思います。それでも良い投手なので、機会があれば再度注目してみたいところ。暖かくなれば、あと5キロ程度の上積みも期待できる投手なので。

まぁ観戦緒戦としては、石田投手も無事観られたので、こんなものだったのではないのでしょうか。先週雪で背中を強打し痛みが残るなか、3時間ぐらいの観戦に身体が耐えられたことが一番の収穫でした。
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