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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2014年春 六大学レポート1
今日は、土曜日に行われた六大学中継を見たので簡単な感想を。本当にまだ軽く見ただけなので、あくまでも簡易なもので申し訳ないです。

第一試合 東大 VS 明大

明大の先発は、ドラフト1位候補の・山崎 福也(日大三出身・4年)左腕。この日の山崎は、コンスタントに145キロ前後(MAX147キロ?)ぐらいのストレートに、大きく曲がる左腕らしいカーブ・小さな曲りのスライダー・それにチェンジアップ系のボールを投げ込み、それまでとあまり変わった印象はありません。

実際生で見ていても、ボールやフォームに勢いがある力投派という印象があります。逆にその勢いがないときは、フォームに粘りがなく淡白な印象を受けます。その粘りみたいなものは相変わらず皆無なのと、ストライクゾーンの枠の中で勝負したがる傾向が強く、曲りながら沈む大きなカーブはアクセントになっているものの、ボール球を振らせるということが上手い選手ではありません。こういう正直なピッチングを見ていると、ドラフトで大変注目されながらプロで伸び悩んでいる 藤岡 剛裕(東洋大-ロッテ)の投球を思い出します。ドラフト1位の評価は揺らがない出来ではあったと思いますが、プロでは苦労しそうだなという印象はあり、競合してまで欲しいと思わせる内容ではありませんでした。東大戦以外で、どんなピッチングをするのか注目されます。

他には、明大の2番手で登場した 星 知弥(宇都宮工出身・2年)右腕が目立っていました。高校時代は、プロ志望届けを提出すれば、上位指名確実だった素材。大学でも球速を更に伸ばし、MAX154キロまで記録したと云います。この日は常時140キロ台後半ぐらいだったのですが、ボールがズバーンと捕手のミットに突き刺さる球筋の良さが光りました。球速よりも、素直に速く感じさせる球質があり、打者3人をすべて三振で抑えます。今のところ、それほど重要なところは任されていませんが、順調にスケールアップを遂げることは出来ているようです。

明大の打線は、甲子園でもお馴染みのメンバーが揃います。今やそのスカウティングは、六大学中でも随一ではないのでしょうか。しかしドラフト候補の一人でもある 糸原 健斗(開星出身・4年)内野手の姿が見えなかったのは残念。故障なのか、不調なのか、単位不足なのか理由はよくわかりませんがと思ったら、試合に少しだけ出てきたので、出て来られない状況ではないようです。元々ドラフト指名としては微妙なところにいた選手なので、これで社会人入りは濃厚になったのかなという印象を抱きました。東大には、山本 俊(西春出身・2年)右腕という、140キロ台を連発する投手がいるそうですが、この日は登板がなく確認することはできませでした。

第二試合 法大 VS 早大

なんといっても注目は、ドラフトの目玉の一人である 有原 航平(早大・4年)右腕。けして力を入れなくても常時140キロ台後半~151キロのストレートを投げ込んでくるあたり、やはりエンジンが違うなと改めて感じるところ。スライダー・チェンジアップ・ツーシーム・カットボールなど多彩な変化球も織り交ぜ、淡々と試合を進めてゆくタイプ。特に昨秋から大きく変わった感じは致しませんでしたが、軽く腕をつきあげたりとマウンドで気持ちを出すようになったのかなぁと。

元々精神的な部分で弱いところがあったのですが、この辺は昨秋あたりから自信と自覚が芽生え、好い意味で持続している印象はあります。精神面の弱さを圧倒的なポテンシャルで凌駕してしまった感じで、今の投球をプロのマウンドでも素直に発揮できれば、一年目から二桁も狙える、ゆくゆくはチームのエースを担える素材ではあると思います。当然他の候補者との兼ね合いはありますが、ドラフトで3球団前後は競合するぐらいの力はあるだろうなと思います。力が健在だったことを、強く実感させられる試合でした。

一方の法政の先発・石田 健大(広島工出身・4年)左腕は、オープン戦で見たときよりも良かったです。特にこの日は、ストライク先行で有利な状況を作り出し、マウンドを支配すること・心地よいリズムを意識しての投球が目立ちました。これだけストライクを先行できるだけのコントロールがあるのだということがわかったことと、汲々してしまう投球にも少し明るい兆しが見えた試合ではないのでしょうか。

しかし3回に先頭打者に四球をしてしまい、先制のキッカケを作ってしまいます。このへんの、本当のコントロールがないところが気になる材料。それでもそのままズルズルゆくことなく、8回・2失点で試合を作ったことは評価できるポイントかと思います。球速は、140~中盤ぐらいで、カーブ・スライダー・チェンジアップなど持ち球は基本的に変わっていません。この選手の好いのは、右打者に対する低めで沈むチェンジアップではないのでしょうか。

やはり評価的には、ハズレ1位~2位ぐらいであり、素材としての奥行きがそれほど感じられないのが残念。プロでは、試合を作る先発というよりも、2,3イニング登板可能なロングリリーフあたりの方が適正が高そう。あまり、勝てる投手に育つというイメージは湧きません。

また野手では、中村 奨吾(早大・4年)二塁手。一発長打を期待できるパンチ力・おもいっきりの好いスイングは健在で、二塁手としても能力の高さを伺えます。ましてこの日はアピールできませんでしたが、抜群の脚力も秘めています。上のレベルでは、今より走塁での能力が引き出されるのではないかと思います。

まぁちょっと縦の変化に脆いなど、対応力に脆さみたいのは相変わらず感じるのですが、二塁というポジションをピンポイントで補強したい球団には、もってこいの人材でしょう。知り合いのスカウトもおっしゃっておりましたが、内野手としてゲームメイクできる技量もあり、この選手に1年目から二塁を与える、そういったことのできる環境のチームならば持ち味が発揮できそうです。この選手も好み好みじゃないかは別にして、1位で消えることは濃厚だと思います。

法政の方では、伊藤 諒介(神港学園出身・4年)三塁手が、4番として出場。オープン戦のときよりはバットが振れているようには見えましたが、有原レベルの投手相手だとバッティングをさせてもらえない脆さは、やはり気になります。三塁手としての守備も怪しく、この選手はプロ指名はないと思います。当時の高校通算本塁打を塗り替えた豪快なバッティングも影を潜め、社会人で持ち得る能力を取り戻すことから始めることになるのではないのでしょうか。


(今日の感想)

ドラフト上位候補の・山崎(明大)・有原・中村の早大コンビ・石田(法大)など、軒並み順調な印象は受けました。激的にプレー内容が変わったようなことはありませんが、最終学年になり自覚が芽生えたり、気持ちが充実しているのは見ていて感じます。この意識を、一年間持続できるのか注目したいところ。下級生から見てきた選手達なので、よほどのことがないかぎり評価づけが変わることはなさそうです。
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