寺嶋 寛大(創価大・4年)捕手
2014/05/23|Category:個別寸評
寺嶋 寛大(創価大・4年)捕手 183/82 右/右 (興誠出身)
「バッティングはいいのだが」
捕手としては充分合格ラインを与えられるバッティングの持ち主だったが、プロを意識するとディフェンス面であまりピンと来るものがなかった 寺嶋 寛大 。最終学年を迎え、その辺がどう変わっているの確かめに行ってきた。
(ディフェンス面)
大きな声を出し、野手にもシッカリ指示を出すリーダーシップ溢れる捕手。ミットをハッキリ投手に示し、投手にとって的がつけやすいように構えられています。またグラブを地面に下げる癖はなく、ワンバウンド処理には素早く対応。ボールを後ろに逸らさないという意味では評価できます。
あまりボールを押し込むような力強いキャッチングをするとか、コースを外れた球に対し全身で止めに行くという感じは致しません。また結構内角を使いたがるリードをする選手でしたが、優勝をかけた東京国際大での大一番において、初回大量失点を喰らうなど、投手への導き・リードといった意味ではどうなのかな?という疑問は残ります。
イニング間のスローイングを見ると、だいたい1.95秒前後。地肩自体は結構強いですし、走者の滑り込んで来るところに結構コントロールできなど、総合的なスローイングレベルは、プロに混ぜても見劣ることはないでしょう。あまりリードセンスや捕手らしいきめ細やかさをプレーから感じるところがないのが、個人的には引っかかります。
(打撃内容)
3年秋のシーズンには、首位打者を獲得。リーグでも、初のベストナインに選出。この春もチームの4番打者として、攻守にチームを引っ張ります。オフシーズンのレポートでは、フォーム分析しているので、今回は別の観点から。
(打席への入り)
前の打者の際にネクストでは、立ちながら相手のモーションに合わせてタイミングを図っています。更に素振りをするときは、足のつま先まで閉じられ、高い意識でスイングをしていることがわかります。投球と投球の合間には身体を動かし、次の打席への準備も怠りません。打席に入るときには、それなりに自分に合わせて足場を馴らしています。このことからも、けして意識の低い選手ではなく、最後まで勢いを緩めないで走り抜けるように、野手としては高く買いたいところがあります。
しかし実際のプレーを見ていると、捕手としてはちょっと粗っぽい選手で、どうなのかな?という印象を受けます。高校でも下級生の時は他のポジションを任されていた選手で、生粋の捕手といった感じはしません。打席に入る時も、バッターボックスのラインを完全に踏でしまっており、細かいところに気が行くとか、周りの人間の気持ちを察するとかそういったきめ細やかさが感じられません。やはり良い意味での鈍感力を持った、攻撃的な選手だという気が致します。
(最後に)
元々打撃はプロ級も、捕手としては微妙なレベルだなぁとは思っていました。しかし今回改めて生でみて、やっぱり性格的にも打撃重視のタイプなのだなと実感しました。
同じ打撃型でも 梅野 隆太郎(阪神)のような、圧倒的な身体能力やパワーがあるといったほどではなく、プロで他のポジションで生き残れるほど突き抜けているかと言われると疑問で、現状は社会人タイプかなぁとは思いました。大学選手権に出場するかはわかりませんし秋まで観て考えたいと思いますが、今回の観戦では指名リストに名前を載せたいと思わせるほどのものはありませんでした。
(2014年 春季リーグ戦)
「バッティングはいいのだが」
捕手としては充分合格ラインを与えられるバッティングの持ち主だったが、プロを意識するとディフェンス面であまりピンと来るものがなかった 寺嶋 寛大 。最終学年を迎え、その辺がどう変わっているの確かめに行ってきた。
(ディフェンス面)
大きな声を出し、野手にもシッカリ指示を出すリーダーシップ溢れる捕手。ミットをハッキリ投手に示し、投手にとって的がつけやすいように構えられています。またグラブを地面に下げる癖はなく、ワンバウンド処理には素早く対応。ボールを後ろに逸らさないという意味では評価できます。
あまりボールを押し込むような力強いキャッチングをするとか、コースを外れた球に対し全身で止めに行くという感じは致しません。また結構内角を使いたがるリードをする選手でしたが、優勝をかけた東京国際大での大一番において、初回大量失点を喰らうなど、投手への導き・リードといった意味ではどうなのかな?という疑問は残ります。
イニング間のスローイングを見ると、だいたい1.95秒前後。地肩自体は結構強いですし、走者の滑り込んで来るところに結構コントロールできなど、総合的なスローイングレベルは、プロに混ぜても見劣ることはないでしょう。あまりリードセンスや捕手らしいきめ細やかさをプレーから感じるところがないのが、個人的には引っかかります。
(打撃内容)
3年秋のシーズンには、首位打者を獲得。リーグでも、初のベストナインに選出。この春もチームの4番打者として、攻守にチームを引っ張ります。オフシーズンのレポートでは、フォーム分析しているので、今回は別の観点から。
(打席への入り)
前の打者の際にネクストでは、立ちながら相手のモーションに合わせてタイミングを図っています。更に素振りをするときは、足のつま先まで閉じられ、高い意識でスイングをしていることがわかります。投球と投球の合間には身体を動かし、次の打席への準備も怠りません。打席に入るときには、それなりに自分に合わせて足場を馴らしています。このことからも、けして意識の低い選手ではなく、最後まで勢いを緩めないで走り抜けるように、野手としては高く買いたいところがあります。
しかし実際のプレーを見ていると、捕手としてはちょっと粗っぽい選手で、どうなのかな?という印象を受けます。高校でも下級生の時は他のポジションを任されていた選手で、生粋の捕手といった感じはしません。打席に入る時も、バッターボックスのラインを完全に踏でしまっており、細かいところに気が行くとか、周りの人間の気持ちを察するとかそういったきめ細やかさが感じられません。やはり良い意味での鈍感力を持った、攻撃的な選手だという気が致します。
(最後に)
元々打撃はプロ級も、捕手としては微妙なレベルだなぁとは思っていました。しかし今回改めて生でみて、やっぱり性格的にも打撃重視のタイプなのだなと実感しました。
同じ打撃型でも 梅野 隆太郎(阪神)のような、圧倒的な身体能力やパワーがあるといったほどではなく、プロで他のポジションで生き残れるほど突き抜けているかと言われると疑問で、現状は社会人タイプかなぁとは思いました。大学選手権に出場するかはわかりませんし秋まで観て考えたいと思いますが、今回の観戦では指名リストに名前を載せたいと思わせるほどのものはありませんでした。
(2014年 春季リーグ戦)
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