東南西北
プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
NO.30・31 東都リーグ&都市対抗東京第一代表決定戦
土曜日に新東京リーグを観戦するも、収穫乏しく会場移動。更に火曜日も都市対抗・東京予選に足を運ぶも収穫なく、レポートにするほどのものがありませんでした。そんな観戦運から見放された管理人でしたが、今日はまずまずの一日となりました。

亜細亜大 VS 国学院大

この試合に勝った方が、リーグ優勝・大学選手権を決める大一番。今日の試合の目的は、ドラフト上位候補・山崎 康晃(亜大・4年)右腕と、この春の活躍でスカウトの評価も上昇中と言われる・田中 大輝(国学院大・4年)左腕の先発が予想されたから。共に今シーズン生で一度見ていたのですが、田中は前回見た時は常時135キロ前後の左腕で、適度にまとまった投手ぐらいという印象で、特にチェックも入れていたなかったので、もう少し真剣に観てみようと思いやってきました。

山崎 康晃(亜大)右腕は、前回見た時とさほど印象は変わりません。130キロ台後半~MAX90マイル(144キロ)のストレートに、スライダーツーシーム‥フォークあたりを織り交ぜ、両サイドにボールを散らせてきます。それでも優勝をかけた大一番ということで、気合も入っていましたね。それでいて勝負どころでは、冷静にボールを長く持って、相手を焦らすようにしながら投げるなど、勝てる投手の投球ができるようになっていました。延長10回を6安打・11奪三振・1四死球・1失点と好投し、チームを大学選手権に導く粘りの投球。

今シーズンは、5勝2敗 防御率 1.89(リーグ5位) と圧倒的な内容ではありませんでしたが、最後はさすがのところを見せてくれました。これまで先発だと物足りなさを感じさせるリリーフタイプでしたが、シーズン最後には先発投手らしくなってきました。この辺が、大学選手権でどのような投球を見せてくれるか非常に楽しみなところ。個人的には、プロではリリーフでないとなぁという思いから、先発でもありかなと思える内容に。

一方の 田中 大輝(国学院大・4年)左腕は、最終学年になって初めて公式戦を経験するという遅咲き。それでも今シーズンは、4勝1敗 防御率 1.11 (リーグ2位) の好成績で安定した投球が自慢。

左のスリークオーターで、球速は135~MAX88マイル(140.8キロ)。ボール自体に驚くような球威・球速にキレもないのですが、球持ちがよく両サイドに投げ分ける精度の高いコントロールが売り。変化球もカーブ・スライダー‥スクリューと一通りありますが、空振りを誘うというよりは的を絞らせず打たせて取るタイプ。今日も10回を投げて、8安打・2四死球・5奪三振・2失点という数字が、彼らしいピッチングスタイルを表しています。

彼の良さは、どんなピンチでプレッシャーがかかる場面でも、普段と同じように投球ができる精神力のタフさ。特に内角を強気に攻める投球が持ち味で、左打者の内角を厳しく攻めることができるサウスポーだということ。そういった開き直ったピッチングがピンチでも出来る点は非常に実戦的で、プロでも左腕だけに面白いのではないかという気が致しました。特に私の格言の中に「コントロールの好い左腕は買い」という言葉があり、この選手はまさにそういったタイプです。下位指名ならばアリなのではないのでしょうか。東都では、この山崎(亜大)・田中(国学院)と、戸根(日大)左腕が、ドラフトの有力候補となるでしょう。

JR東日本 VS NTT東日本

神宮で試合中盤まで確認して移動した先は、都市対抗東京都予選が行われている大田スタジアム。一昨日も観戦した両チームでしたが、お目当ての選手が投げなかったので今日も足を運びました。

NTT東日本の先発は、恐らく今年はじめての観戦になる 加美山 晃士朗(24歳・帝京大出身)左腕。加美山は、帝京大時代もプロからも注目された左腕でした。今日は、135~MAX89マイル(142.4キロ)のストレートに、カーブ・スライダー・カットボール・スクリューなどを織り交ぜます。この選手が好いのは、大胆に投げて来る攻めの投球ができるところ。社会人に入ってその辺の勢いに陰りが見えていたのですが、かなり大学時代の好い時の勢いを取り戻せていました。特に球速は図抜けてはいないのですが、ボールの勢い・威力はそれ以上に感じさせます。

荒れ球で球を絞らせないのが彼の良さで、勝負どころでズバッと決める爽快感が売り。ただ本当のコントロールがないので、突如ボールが先行して不利な状況に陥ったりと調子の波がイニングごと、打者ごとに訪れ怖いタイプ。社会人を経てのこの浮き沈みの激しさを見ると、プロで即戦力というのは考えづらいでしょう。そうかといって、今後更にスケールアップとかそういったタイプでもないので、指名までには至らないのではないのでしょうか。

JR東日本の方は、先日の観戦でも先発していた 関谷 亮太(明大出身・23歳)右腕。もうその雰囲気・投球内容は、風格すら感じさせるほど。昨年の日米大学選手権でも、全日本で最も安定感のあるのは、この投手の投球でした。恐らく、プロ志望届けを提出していれば、2,3位ぐらいで消えただろうし、今頃プロでも活躍していたと思われます。まぁ順調に行けば、来年の上位候補なのは間違いありません。来年の候補ということで、細かくはチェック入れませんでしたが、常時140キロ前後~140キロ台中盤のストレートに、スライダー・チェンジアップ‥フォークなどを織り交ぜ、相手に殆ど隙を与えません。5回まで僅か1安打投球でしたが、一昨日完投していたためか、あっさりマウンドを降ります。

NTT東日本は、2番手にドラフト候補の 高木 伴(東京農大出身・24歳)右腕が登場。ここまでボンヤリ試合を眺めていたスカウト達が、一斉に動き出します。高木のことは、農大時代から東都二部屈指の素材として、何度も取り上げてきましたが、スカウトからの注目度はけして高くありませんでした。特に最終学年までは、いつ登板するかわからない幻の選手でもあり、今のような扱いが嘘のよう。特に彼の名を一気に広めたのは、社会人投手として唯一「小久保ジャパン」のメンバーに選出されたことでした。

しかしその期待とは裏腹に、ドラフト解禁を迎えた今年の春先は結果を残せず。先発よりも、むしろ球の勢いで押すリリーフで存在感を増します。体格は、181/80 とそれほど大きいわけではないのですが、手足の長いスラッとした投手体型のせいか、マウンドではもっと大きく魅せます。私が今年唯一観戦した六大学との対抗戦では、リリーフ1イニングを三連続三振で抑えるのをみて、リリーフでなら評価できるかなと思ったものでした。

この試合も、試合中盤から登場。球速はコンスタントに140キロ台を記録し、MAX91マイル(145.6キロ)。変化球は、曲がりの鋭いスライダー、カットボール・それに何か沈む球もあるようです。ボールは外角に集めることはできていましたが、高めに抜けることも多くアバウト。やはり本当のコントロールがないので、打者にシッカリ見極められるようだと厳しいなぁという印象は否めません。ボールの勢い・投手としてのスケールは感じますが、う~ん即戦力としてはどうかな?という、まだまだ素材型の域は脱していません。まぁスカウトの注目度は相当高いので、指名は間違いなさそう。しかし、一年目からリリーフでもどうかな?という不安は残ります。それでもマウンドでは力まないように、力を抜いて投げることを心がけているようでした。少し力を入れた時のボールには、目を見張る威力はあります。

イメージ的には、東芝~巨人入りした 江柄子 裕樹(12年D6位・28歳)右腕に、コントロール・ボールのレベルとも近く、未来像としても近いのかなという気は致します。江柄子も3年目を迎えても、未だ一軍に定着できないところをみると、高木もどうなのかな?という疑問は残ります。むしろ投手層の浅いチームで、どんどん実戦経験を積む中で何かを掴んで行くのが望ましいかと。

(今日の感想)

観戦はしていたものの、ちゃんとしたチェックを入れていなかった 田中(国学院大)をじっくり観られてよかったです。また山崎(亜大)右腕も、先発への適正を以前よりも感じられたところは収穫。

今年はじめてではなかったかと思われる加美山を観られたり、対抗戦ではあっという間だった高木も、じっくり観られたのは当初の狙いどおりでした。しいていえば、関谷・片山といった投手以外の、JR東日本の投手が見たかったというのが率直な感想。中1日にも関わらず、前の試合と同じ投手に頼るJRを見ていると、この二人の信頼感が極めて高いことがわかります。そのほかの選手のチェックは、都市対抗本戦への楽しみにとっておこうと思います。試合内容は、完全にJRが押していただけに、NTTが延長の末勝利したと訊いた時は驚きでした。
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