高校野球静岡予選二日目
2014/07/13|Category:観戦記
昨日に引き続き、静岡大会・草薙球場の模様がネット中継されていたので、そちらを観戦することに致しました。特に今年春先に多くの静岡の有力校をチェックできていたのですが、昨日・今日と春見られなかった有力チームの観戦ができて、今年の静岡の全容が大方見えてきました。
第一試合 静岡商 VS 島田
この試合の注目は、ドラフト候補の 国松 歩(静岡商3年)中堅手。元々この選手は、1年秋には140キロ台のボールを投げ込むと将来を嘱望されていた選手。しかしその後怪我などもあったのか、野手に専念しました。それでも今や、ドラフト候補としてスカウトからも注目されるまで成長しています。
チームの4番を担う国松は、打球の殆どがレフト方向に巻き込むプルヒッター。並みの相手では、簡単に打ち返す格の違いを今日も魅せます。実際その対応力・技術がどの程度のものなのかは、もう少しレベルの高い投手との対戦を見ないとわかりません。ただ今日見た感じ、あまり柔軟性を感じないので、どうなのかな?という印象はあります。
中堅手としては、全く落下点まで迷いがなくディフェンス面は高校生でも上位では。あまり足の速そうに見えない選手なのですが、本気で塁間を走り抜けた時は結構足は速そう。元々140キロ台のボールを1年時から投げていた投手だけに、地肩も強いのでしょう。打撃の根本能力は計りかねぬ試合ではあったのですが、なるほどプロが注目するだけの確かな身体能力があることは確認できました。ぜひ上位に進出して、強いところとの対戦を見てみたい一人。
静岡商の先発・牧野 孝亮 という左腕は、事前に全く知らない投手でした。初回から139キロを記録したと実況が言っていたとおり、常時135キロ前後ぐらいは出ていそうで、全く名前が上がっていない投手にしては好いものがありました。前日開幕カードで登板していた、静岡を代表する左腕の一人であった 佐藤 圭生(御殿場西3年)左腕あたりと比べても、殆ど遜色のない内容。変化球は、カーブ・スライダー・シュート系の球と一通りあり、特にストライクゾーンからボールゾーンに落ちて行くスライダーが低めに決まって来ると、この球で空振りが取れます。昨日の佐藤も同様で馬力のありそうな体型の選手であり、大学などに進んで更にレベルアップして来ると、中々楽しみな左腕だと思います。こういった無名でも好い選手が何気にいるところが、上位校の面白さ。
第二試合 知徳 VS 掛川東
第二試合の 知徳 は、春チェックできなかった静岡の有力校。知徳と訊いてもピンと来ない方も多いと思いますが、昨年まで東部の有力校として昨夏もベスト8に残った 旧 三島高校 が校名変更致しました。知徳 の注目は、3番・巴山 颯太郎 と 4番・森 亘平 の二人の野手。
巴山 颯太郎(3年)三塁手は、上体を上手く残して逆らわない打撃ができる好打者。対応力には中々のものがありますが、この手の好打者タイプならばニ遊間を守らないと物足りません。その三塁守備も、動き・地肩は平均で、更にとっさの判断力がもう一つ。けして動けない選手ではありませんが、上のレベルでニ遊間を担える素材かと言われると微妙かと。この選手は中央の大学に進むというよりは、東海地区の大学に進むタイプではないのでしょうか。
4番の 森 亘平(3年)一塁手は、高校通算49本塁打のスラッガー。185/90 の左打ちで、打席での雰囲気があります。しかし骨折をしてしまい、復帰したのは夏前最後の練習試合。そこで49本目のホームランをかっ飛ばしたのだとか。しかし今日は、タイミングが合っておらず全打席凡退。普段の力量がわかりませんが、やはり調整不足が響いたのかなと感じました。
また知徳の 村中 克明(2年)右腕は、177/70 とそれほど身体は大きくないのですが、手足の長い投手体型。もう少し身体が大きくなってくると面白いと思います。癖のない好いフォームで、球速もすでに130キロ台をコンスタントに出してそう。変化球もスライダー・カーブ・スピリットなどもあり、筋の良さを感じます。秋以降、静岡でも注目される投手の一人になるのではないのでしょうか。
試合の方は、掛川東の好投手・ 太田 光俊 という投手を乗せてしまい試合の主導権を握ります。この投手、168/69 ぐらいと小柄なのですが、気持ちで投げる部分があり乗せると厄介なタイプ。球速も130キロ前後~135キロぐらい出ていそうで、上位校には怖い存在になりそう。試合の方は、昨年の上位校・知徳が緒戦で敗れるという波乱の試合となりました。
昨日は、御殿場西が。今日は、知徳 が敗れるなど、県大会の緒戦で敗れてしまうには残念なチームでした。力的には、県のベスト16ぐらいに入る総合力があるチームだっただけに、一発勝負・緒戦の難しさを感じます。昨日・今日と全く知らない選手でも、それなりに好い選手に出会えたのは収穫。高校野球の、層の厚さを感じます。まだまだ私の地元・神奈川や千葉・東京あたりでは、県大会も始まったばかりで上位校同士の対決が少ないだけに、この二日間の静岡大会の組み合わせは刺激的でした。大会のテレビ中継は、4回戦からという静岡。それまでの間、今後もネット中継がフォローするという話だったので、今後も静岡の有力選手が出る試合には、注意を払ってみたいと思います。
第一試合 静岡商 VS 島田
この試合の注目は、ドラフト候補の 国松 歩(静岡商3年)中堅手。元々この選手は、1年秋には140キロ台のボールを投げ込むと将来を嘱望されていた選手。しかしその後怪我などもあったのか、野手に専念しました。それでも今や、ドラフト候補としてスカウトからも注目されるまで成長しています。
チームの4番を担う国松は、打球の殆どがレフト方向に巻き込むプルヒッター。並みの相手では、簡単に打ち返す格の違いを今日も魅せます。実際その対応力・技術がどの程度のものなのかは、もう少しレベルの高い投手との対戦を見ないとわかりません。ただ今日見た感じ、あまり柔軟性を感じないので、どうなのかな?という印象はあります。
中堅手としては、全く落下点まで迷いがなくディフェンス面は高校生でも上位では。あまり足の速そうに見えない選手なのですが、本気で塁間を走り抜けた時は結構足は速そう。元々140キロ台のボールを1年時から投げていた投手だけに、地肩も強いのでしょう。打撃の根本能力は計りかねぬ試合ではあったのですが、なるほどプロが注目するだけの確かな身体能力があることは確認できました。ぜひ上位に進出して、強いところとの対戦を見てみたい一人。
静岡商の先発・牧野 孝亮 という左腕は、事前に全く知らない投手でした。初回から139キロを記録したと実況が言っていたとおり、常時135キロ前後ぐらいは出ていそうで、全く名前が上がっていない投手にしては好いものがありました。前日開幕カードで登板していた、静岡を代表する左腕の一人であった 佐藤 圭生(御殿場西3年)左腕あたりと比べても、殆ど遜色のない内容。変化球は、カーブ・スライダー・シュート系の球と一通りあり、特にストライクゾーンからボールゾーンに落ちて行くスライダーが低めに決まって来ると、この球で空振りが取れます。昨日の佐藤も同様で馬力のありそうな体型の選手であり、大学などに進んで更にレベルアップして来ると、中々楽しみな左腕だと思います。こういった無名でも好い選手が何気にいるところが、上位校の面白さ。
第二試合 知徳 VS 掛川東
第二試合の 知徳 は、春チェックできなかった静岡の有力校。知徳と訊いてもピンと来ない方も多いと思いますが、昨年まで東部の有力校として昨夏もベスト8に残った 旧 三島高校 が校名変更致しました。知徳 の注目は、3番・巴山 颯太郎 と 4番・森 亘平 の二人の野手。
巴山 颯太郎(3年)三塁手は、上体を上手く残して逆らわない打撃ができる好打者。対応力には中々のものがありますが、この手の好打者タイプならばニ遊間を守らないと物足りません。その三塁守備も、動き・地肩は平均で、更にとっさの判断力がもう一つ。けして動けない選手ではありませんが、上のレベルでニ遊間を担える素材かと言われると微妙かと。この選手は中央の大学に進むというよりは、東海地区の大学に進むタイプではないのでしょうか。
4番の 森 亘平(3年)一塁手は、高校通算49本塁打のスラッガー。185/90 の左打ちで、打席での雰囲気があります。しかし骨折をしてしまい、復帰したのは夏前最後の練習試合。そこで49本目のホームランをかっ飛ばしたのだとか。しかし今日は、タイミングが合っておらず全打席凡退。普段の力量がわかりませんが、やはり調整不足が響いたのかなと感じました。
また知徳の 村中 克明(2年)右腕は、177/70 とそれほど身体は大きくないのですが、手足の長い投手体型。もう少し身体が大きくなってくると面白いと思います。癖のない好いフォームで、球速もすでに130キロ台をコンスタントに出してそう。変化球もスライダー・カーブ・スピリットなどもあり、筋の良さを感じます。秋以降、静岡でも注目される投手の一人になるのではないのでしょうか。
試合の方は、掛川東の好投手・ 太田 光俊 という投手を乗せてしまい試合の主導権を握ります。この投手、168/69 ぐらいと小柄なのですが、気持ちで投げる部分があり乗せると厄介なタイプ。球速も130キロ前後~135キロぐらい出ていそうで、上位校には怖い存在になりそう。試合の方は、昨年の上位校・知徳が緒戦で敗れるという波乱の試合となりました。
昨日は、御殿場西が。今日は、知徳 が敗れるなど、県大会の緒戦で敗れてしまうには残念なチームでした。力的には、県のベスト16ぐらいに入る総合力があるチームだっただけに、一発勝負・緒戦の難しさを感じます。昨日・今日と全く知らない選手でも、それなりに好い選手に出会えたのは収穫。高校野球の、層の厚さを感じます。まだまだ私の地元・神奈川や千葉・東京あたりでは、県大会も始まったばかりで上位校同士の対決が少ないだけに、この二日間の静岡大会の組み合わせは刺激的でした。大会のテレビ中継は、4回戦からという静岡。それまでの間、今後もネット中継がフォローするという話だったので、今後も静岡の有力選手が出る試合には、注意を払ってみたいと思います。
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