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2015年(11) 慶応大VS全日本投手編
毎年6月の大学選手権のあとに行われる全日本大学選抜を決める平塚合宿。今年は3月にも催され、春先から全国トップクラスの大学生が集結した。6月の平塚合宿では、招集選手も多く紅白戦を3試合ぐらい行って決めるのだが、初の試みとなった今回は慶応とJX-ENEOSを呼んでの練習試合で選考するという方式を採用。今回は、この試合を元に各選手について触れて行きたい。まずは、緒戦の慶応戦に出場していた投手についてのレポート。

石田 光宏(関西大4年)投手 181/79 右/右 (近江出身)

オーソドックスな右の本格派で、今年の関西を代表する存在。私自身昨年の平塚合宿で初めてみました。球速は平塚のガンで、常時130キロ台後半~MAX144キロ。私のガンでは、MAXで89マイル(142.4キロ)ほどと、ドラフト候補としては平凡で、それほどボールも来てはいませんでした。

変化球は、小さく横滑りするスライダー・チェンジアップ・ツーシームなどで、コンビネーションで討ち取るタイプ。特にこの日気になったのは、変化球全体が高く甘く入ったところを痛打されていました。球種はひと通りあるものの、投球の幅がもう少し出てくればという感じで、ドラフト指名となるとどうでしょうか? 4月のはじめに関西遠征を予定しており、リーグ戦でどの程度この投球に上積みがあるのか見比べて見ようと思います。投手らしいマウンド捌き・気持ちの強さなど、内面的になものには優れたものを感じますが、プロを想定すると武器になるほどのものがないのが気になります

井口 和朋(東農大オホーツク4年)投手 177/73 右/右 (武相出身)

昨年の明治神宮大会で好投し、注目された投手。個人的には、武相高校時代から神奈川では目立っていた一人なので、元気でやっているのだなぁという感慨深いものが。球速は石田投手とほぼ同じ、130キロ台後半~MAX142キロだったか? 私のガンでは、MAX89マイル(142.4キロ)まで記録しました。石田投手のボールに比べるとズシリと重い感じで、ボールの威力では上回ります。

変化球は、緩いスローカーブ。大きく横滑りするスライダー、それにチェンジアップだかフォークのようなドロンと沈む球があります。特に大きく横滑りするスライダーに特徴があり、この球は上のレベルでも通用する球種。石田投手が名門社会人チームに進んで行きそうな好投手タイプに比べ、この井口投手は育成枠あたりでプロに指名されそうなタイプかなという感じは致しました。現状は、指名ボーダーラインレベルの選手であり、今後のアピール次第では本会議での指名も現実味が出てくるかもしれません

高橋 礼(専修大2年)投手 186/77 右/右 (専大松戸出身)

専大松戸や専大でも、大きなアンダーハンドがいたなというのは何度か見ていましたが、正直気にしたことがありませんでした。しかし今回観てびっくり、この日一番のサプライズとなりました。何が驚いたかというと、純粋なサブマリンでありながら、球速が常時135キロ前後出るということ。私のガンでは、MAX86マイル(137.6キロ)まで記録し、私が今までこの活動をしてきて、こんなに速い下手投げを初めて見るからです。下手の球速は、プラス15キロの体感速度に相当するといつも言いますが、彼の球速は上手の140キロ台後半~150キロ台前半に匹敵。また独特の球筋だけでなく、186センチの大型で手足も長く容易には打ち崩せる投手ではありません。

ただボールが素晴らしいだけでなく、ストライクを先行させ、下手特有の大きく横滑りするスライダー、緩いカーブ・シンカーなども織り交ぜ、ストレートだけではないところを見せつけます。昨年の東都入れ替え戦でも素晴らしい投球をしたようですが、一部リーグでどのぐらいのピッチングを魅せてくれるのか今から楽しみ。個人的にはかつていないサブマリンに、現時点でも1位指名確実だと実感し、プロでも簡単には打てないだろと感じさせる投球に感動しました。私の後ろにいた、某球団の一団からも賞賛の声が漏れてきました。

井手 亮太郎(九州産業大2年)投手 184/75 右/左 (九産大九州出身)

高校時代から福岡ではプロ注目のサイドハンドであり、1年生ながら神宮大会で好投し注目されました。この日はボールがみんな抜けていて、全くコントロールが制御できず。球速こそ常時140キロ台~MAX91マイル(145.6キロ)まで記録したものの、そんなのどうでもイイというぐらい投球になっていませんでした。

横滑りするスライダーとの単調なコンビネーションであり、けして細かいことができる選手ではありませんが、好調時の手も足も出ない快刀乱麻のピッチングも知っているので、持ち味が発揮できずに残念。この経験を糧に更なる精進を詰めば、最終学年では当然ドラフト候補として注目されるはず

西村 天裕(帝京大4年)投手 177/92 右/右 (県和歌山商出身)

ミニ澤村拓一(巨人)といったパワーピッチ。この日も常時145キロ前後~MAX92マイル(147.2キロ)まで記録。平塚のガンでは、150キロまで計測。シーズン中に比べると球速は控えめかな?とも思ったのですが、それでも手元までボールがビシッと来る感じはしました。変化球はカーブ・横滑りするスライダー、フォークなどもありましたが、三振の多くはスライダーで奪います。

彼の能力からすれば、シーズン中ならばもっと凄い投球も観られるはずで9分ぐらいの出来という感じは致します。この日はスライダーもよく決まり、ストレートだけの投手ではないところを見せてくれました。順調に行けば、2位ぐらいでのプロ入りも期待できる素材です。国際試合でも、アドレナリン全開で素晴らしい投球を魅せてくれそう。

加藤 拓也(慶応大3年)投手 175/80 右/右 (慶応出身)

今回は全日本ではなく、慶大のメンバーとして出場。昔かたぎの担いで投げるフォームから、力の限り投げ込んで来る力投派。代わりっぱな力みからコントロールを乱しますが、徐々に落ち着きを取り戻します。球場のガンでも、151キロ・150キロなどの球速を連発し、私のガンでも93マイル(148.8キロ)まで記録。確かにボールの力強さは感じますが、イチ・ニ・サンのニ~のタメがないので、プロレベルの打者ならば打ち返せるだろうなという感じはします。

スライダー・フォークなどを織り交ぜつつ、それなりにまとめるのがこの投手の良いところ。この選手のストレートにいかに対応出来るのかが、野手を見るときの良い基準になると思って見ていました。しかし多くの選手が、この選手のストレートに空振りの三振を繰り返す。やはり野手は、アマチュアレベルだなぁというのを強く実感します。それでもこの選手も、来年の上位候補なのは間違いないでしょう。
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