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2015年 大学選手権7
大学選手権レポート最終回の今回は、大会三日目に初めて登場した3チームを中心にレポートしようと思います。

大会三日目・神宮球場第三試合 神奈川大 VS 皇学館大

来年のドラフト候補と注目される、神奈川大の先発・濱口 遥大(三養基出身・3年)左腕は、指先の感覚が悪く立ち上がりから制球が定まりません。この選手、ストレートは常時140キロ台~後半ぐらい出せる能力は素晴らしいのですが、ストレートのコマンドが低いのが気になります。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップ。その分、チェンジアップのコントロールには優れ。この球でカウントを整えることができます。

ハマった時のボールは素晴らしく、生で見ていても迫力満点。この試合はイマイチでしたが、流通経済大戦で7回からリリーフで登板し、制球も安定して素晴らしい内容でした。来年までに何処までコントロールの不安が改善されるかわかりませんが、これだけの球威・球速を持った左腕はそうはいないので、来年は上位候補として注目されるのではないのでしょうか。

神大の4番・高田 侑平(東海大三出身・4年)二塁手は、春季神奈川リーグの首位打者。長打で魅了するスラッガーではないが、広角に打ち分けるバッティング技術があり、勝負強い打撃が魅力。セカンド守備はアクロバティックな動きを見せてくれたものの、送球が乱れる場面が目立ち、この辺の評価は微妙なところ。いずれにしても社会人などで、野球を続けて行ける素材ではないのだろうか。

個人的に目を惹いたのが、神大の核弾頭・濱元 航輝(柳川出身・3年)中堅手。今春のリーグ戦では、打率.212厘と低迷。しかし昨年の大学選手権準優勝時のメンバーでもあり、今年の大学選手権でも長短織り交ぜた打撃で存在感を示した。

三塁到達10秒7という破格の俊足の選手であり、181/78 の大型ながら足を売りにできるレベル。この大学選手権ではライトポール際にホームランを放ち、この皇学館大戦でも長打を連発した。中堅手としても前寄りに守るのは守備への自信の現れ。あとは、地肩等どの程度なのか見極めみたい。来年は、ドラフト候補になれるかもしれないので、今後も注目してみたい一人。

大会三日目・東京ドーム第三試合 専修大 VS 京都学園大

今大会初登場となった専修大の先発は、堀田 竜也(常葉学園菊川出身・2年)右腕。球速こそ135~MAX140キロぐらいも、ス~と伸びて来る球筋は球速以上に感じさせる。スライダーのキレもよく、フォークなのか縦の変化も腕の振りがよく効果的。ただしス~と甘く入るときもあり、その球を痛打されることも少なくない。全体的にもう少しパワーアップして行けると、面白い存在になるかも。

専修の2番手で登板したのが、全日本メンバーの 高橋 礼(専大松戸出身・2年)右腕。186/77 の大型のサブマリンで、下手からは破格の135キロ前後~後半のボールを投げ込んでくる。いつも言うように、下手の球速は、上手の+15キロ換算に相当する付加価値。そうすると、150~150キロ台前半に相当することになる。

ただしこの選手、下手投げにしてはボールが切れるタイプでもなく、ボールも低めに集める球筋なので、浮き上がるようなボールがみられない。そのためあまり空振りを奪うタイプではなく、内角や低めに集めて詰まらせるのが身上。あとの変化球は、スライダーと130キロぐらいで小さくシュート回転して沈む球。打者の空振りを誘うような、絶対的な球種は見当たらない。

コントロールも、とりあえあずストライクゾーンの枠の中に投げ込むタイプで、それほど細かい投げ分けはできない。そのため、ボールの力で詰まらせるパワーピッチが持ち味。180センチ台の体格でも、腕をしならせてタイミングが取りにくいという嫌らしさはなく、下手では見られない球速で押して来るタイプだと言える。あと2年で、どのぐらい投球の精度・質を向上させて行けるのか注目したい。希少価値という意味では、下手で130キロ台後半を投げ込むサブマリンは、今まで見たことがないのだが・・・。

大会三日目・東京ドーム第三試合 早稲田大 VS 東海大北海道

早稲田は六大学レポートでも取り上げているので、簡単に。今大会最も株をあげたといえるのが、茂木 栄五郎(桐蔭学園出身・4年)三塁手。右に左へと打ち分ける柔軟なリストワークと、これだと決めたら迷いのないく潔い良いスイングが魅力。スパッと腰の回転を生かし、強烈なヘッドスピードで振りぬいて来る。今大会の活躍で、一躍ドラフト上位候補の仲間入り。

実際のところ、天性の反射神経を生かした反応の良い三塁守備と、本気で走った時の走塁のスピードには見るべきものがある。しかしながら地肩はドラフト候補としても並であり、三塁とポジションを任せられるほどのスケールがあるのか? あるいは、他のポジションへの融通性はどうかなど問題が生じる。確かに素晴らしい打力の選手なのだが、いざ自分のチームに獲得すると考えると、外国人とダブったり、その他にも強力な打力を持った日本人選手がいるポジションでもあり、高い評価で指名できる球団があるのかは微妙。

個人的には、将来的にはセンターもしくはレフトあたりに収まるのではないかと考えているが、三塁をやるにしても将来20本ぐらい打てる打者になると評価するのが、一つポイントではないのだろうか。昨年の 浅間 大基(横浜高-日ハム)外野手が3位まで残ったように、終わってみれば3位・4位ぐらいまで残るのではないのだろうか?

むしろ茂木以上に不気味さを漂わせていたのは、春の六大学首位打者である 丸子 達也(広陵出身・4年)一塁手。こちらは、自分の打てるボールを見極め、その球を逃さない「眼」の良さが自慢。じっくり構えられるので、投手としては非常に組み難い。更に軸がブレないので、打撃の波が少ないタイプ。高校時代は大型スラッガーとして期待されたが、今は勝負強さに徹したポイントゲッター。恐らく今後も、年間10~20本 ぐらいの中距離ヒッターという位置づけになるのではないのだろうか。

問題は、やはり一塁というポジション。一塁を任せるには、長打力が物足りない。それならば、外国人にという選択になりやすいポジション。そういったことが予想される選手だけに、何処まで高い順位を用意できるだろうか?個人的には、4位以下での指名ぐらいに留まるのではないかと考えている。しかし早大の先輩の 武内 晋一(ヤクルト)の早大時代よりも明らかに上なわけで、プロでも3割を残せる資質は充分あると評価している。実際このぐらいの選手が、プロでどのぐらいやれるのか興味深い。

これで大学選手権に出場した、全チームのレポートは終了。大会4日目以降の試合も確認して、大会総括と個別寸評へと移って行こうと思う。
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