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2015年夏 甲子園6日目・第四試合、7日目・第一試合

甲子園6日目・第四試合 花咲徳栄 VS 三沢商

この試合の注目は、花咲徳栄の4番・大滝 愛斗(3年)中堅手。春季大会でも生でも見たが、三拍子揃ったアスリートタイプ。ヘッドスピード含めたスイングは鋭いものの、根本的なミートセンスにピンと来るものが感じられない。春季大会でも触れたが、地肩はまずまず強いものの、投げる時のバランスが悪くコントロールはイマイチ。走塁も走力自体はまずまずあるも、ショートゴロの時に勢いをゆるめてしまうように決めつけてしまい、全力で走り抜けていたら内野安打なんじゃなかったのか?という、野球へ向かう姿勢にも甘さを残す。もう少し、大学などで揉まれてきた方が良いのではないのだろうか?

むしろ目を惹いたのは、1番の 久々宇 竜也(3年)左翼手の方。165/68 の体格を示すように、小柄でガッチリとしたタイプ。打撃も腕っぷしが強く、強烈打球をレフト方向中心にはじき返す。しかしその見た目からは想像がつかないぐらい、加速の良い脚力・判断力を持っており、プレーにも貪欲さが感じられる。一塁到達タイムは、多少ゆるめも4.3秒前後(左打者換算で4.045秒前後に相当)であり、本気で走り抜けたらあと0.2秒ぐらいは速そう。ドラフト候補云々ではないが、上のレベルでも、意外に異彩を放つのではないかという期待を抱かせる。

三沢商では、ホームランも打った 冨田 日南登(3年)遊撃手が光った。スイングをしたあとに、バランスを崩さないスイングは魅力。右打席からでも、一塁到達4.2秒前後(左打者換算で3.95前後)と俊足も併せ持つ。ショートも兼備する野球センスは、同校では抜けた存在だったのではないのだろうか。上のレベルでも、高いレベルで野球を続けて欲しい。

投手では、花咲徳栄でリリーフした 高橋 昂也(2年)左腕が目を惹いた。着地までの時間が短く、体が突っ込むようなフォームは気になったが、勢いのあるMAX143キロのストレートが見応え充分。鋭いスライダーなども併せ持ち、来年度の関東を代表する左腕になりそうだ。春季大会で見た時は、まだまだ120キロ台後半~130キロ台中盤ぐらいだったが、リリーフということもあるだろうが大きく春よりも球速を伸ばしてきた。今後も、その成長力に期待したい。

大滝  愛斗(花咲徳栄3年)中堅 178/82 右/右
久々宇竜也(花咲徳治3年)左翼 165/68 右/右
高橋  昂也(花咲徳栄2年)投手 179/81 左/左

冨田日南登(三沢商3年)遊撃 174/68 右/右

甲子園7日目・第一試合 東海大相模 VS 聖光学院

東海大相模の先発・吉田 凌(3年)右腕は、130キロ台後半~MAX144キロのストレートに、縦・横二種類のスライダーを投げ込むコンビネーション。6月の練習試合の時に見た時よりは、球速・ボールの勢いは出てきたものの、高卒でプロ入りするのにはボールがひ弱いのが気になる。

それでもテンポよくストライクを先行させ、必殺のスライダーで仕留めるパターンは健在。しかし1年時に140キロ台後半を、2年時に140キロ台中盤を連発していた時に比べ、全体にスピードダウンしており、スライダーもファールされたり、見極められるケースが多い。現状は大学経由でレベルアップするのが良いと思うのだが、本人はプロ志望届けを提出するという。

打者では、三番の 杉崎 成輝(3年)遊撃手が、大会通じて.571厘と打ちまくった。どの方向にも打ち返せる好打者ぶりは認めるものの、その打球を見ている限り、典型的な大学タイプかと。守備もフットワーク・キャッチングなどは悪くないものの、スローイングを大きく乱すケースが多く、厳しい体勢からの地肩の物足りなさを感じます。一塁までの到達タイムも、4.05秒前後と中の上タイプであり、ドラフト候補の匂いはしてきません。

一方4番の 豊田 寛(3年)右翼は、やや対応力に物足りなさを感じます。しかし捉えた時の破壊力と、一塁までの到達タイムが、右打席から4.2秒前後(左打者換算で3.95秒)とかなりの脚力などもおり、ポテンシャル的には杉崎よりもプロ向きではないかと感じます。ただし高校からプロとなると、まだまだ総合力で物足りなさは感じます。高校からプロに入る選手に観られる、凄みみたいなものが不足しているのではないのでしょうか。

最後の最後で登場した 小笠原 慎之介(3年)左腕は、ドラフト1位候補の片鱗を魅せた投球だった。球速は、コンスタントに140キロ台後半~MAX151キロを記録。今大会では、今まで投げていたスライダーと違う、カーブとの中間球みたいな、スラーブ的なスライダーを投げるようになってきた。この球は落差もあり、空振りの取れる代物。更に上手く抜けた時のチェンジアップも、右打者には有効だった。

ただ全体的に、甲子園での小笠原の状態は悪かった。暑さなどで、体調を崩していたのか? 神奈川大会で魅せたような、爆発力は陰を潜めていたような気がする。それでも現状、ボールの力は社会人・大学生含めて左腕ではNO.1。更にソコソコまとめられるコントロール・センスもあるので、1位指名の12名に入ってくることは間違いない。ひょっとすると、1位競合になっても不思議ではない状況だ。変化球の精度がまだ低いので、決まらないと直球頼みになって一辺倒になり打ち込まれるケースが多い。その辺を、今後いかに改善して行けるかだろう。それでも基礎体力・筋力はある選手だと思うので、一年目の夏場ぐらいにはリリーフでなら一軍に顔出せるようになるのではないのだろうか。

今年の聖光学院には、突出した選手がいないのかなという印象を受けた。その中では、4番を打つ 西山 伸之助(3年)一塁手の打球が強烈で、上のレベルでも面白い打力の持ち主ではないかと。福島予選でも、打率.550厘をマークするなど、その片鱗が感じられた。いずれにしても、大学などに進んでからが勝負だろう。

またこの試合には登板がなかったが、 北村 朋也(東海大相模2年)右腕も、甲子園デビュー。登板した試合の内容は良くなかったが、MAX146キロを記録するなど、スピード能力があることを示した。もともと力投派なので、先発で試合をうまくゲームメイクできるのかなどの不安は残るものの、来年のドラフト候補としてマークできる素材だろう。

吉田 凌    (東海大相模3年)投手 181/70 右/右
小笠原慎之介(東海大相模3年)投手 180/83 左/左
杉崎 成輝  (東海大相模3年)遊撃 171/68 右/左
豊田 寛    (東海大相模3年)右翼 177/83 右/右
北村 朋也  (東海大相模2年)投手 182/76 右/右

西山伸之助(聖光学院3年)一塁 179/81 右/左
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