88,89 2010年秋・関西の大学野球観戦
2010/09/05|Category:観戦記
9月に入っても猛暑が続くなか、秋季リーグ戦を観に大阪・京都に遠征致しました。最初に訪れたのは、大阪の南港球場。試合の1時間以上前に着きましたが、試合前1時間を切っても、なかなか開場されません。試合を観に来たオジサンと言葉をかわしながら開くのを待ちます。
関西国際大 VS 天理大
この試合は、阪神学生リーグで断然の選手層を誇りながら、今年の大学選手権の出場を逃した関西国際大とドラフト候補である小山 雄輝(4年)右腕のいる天理大を観にきました。開場には、複数球団のスカウト10名近くが集まり、小山の最終チェックに訪れたものと思われます。
関西国際大のエース・松永 昴大(4年)左腕は、バリバリのドラフト候補ながら社会人入りを表明。左サイド独特の球筋がイヤラしく、球速は常時135~後半ぐらいでしたが、MAXで89マイル(142.4キロ)を記録。その球速以上のボールの勢いと独特の球筋には価値がある選手。ピンポイントで決める絶妙な制球力はないのですが、ストライクを先行でき有利に投球を組み立てることができる選手です。特に思わず打者がタイミングが崩されるようなチェンジアップ的効果が期待できるスライダーと、安心して使えるスクリュー系の変化球にも観るべきものがあります。まとまり・いやらしさを兼ね備えた実戦的な左腕で、もしプロ志望届けを提出すれば、ドラフト中位での指名も充分期待できる素材です。大学時代の宮西 尚生(日ハム)より、よっぽど実戦的に見えました。充分に☆☆を付けられる内容だったと思います。
一方、今回の観戦目的であった小山 雄輝(大府出身 4年)右腕は、剛球
と言うよりは、綺麗なフォーム・球質の正当派右腕。球速は、130キロ台後半~MAX89(142.4キロ)を記録するも、こちらは少々球のボリューム感が、プロとしては物足りないかなと言う印象。それでも低めに決まる球筋と低めでコンスタントに落とすフォークとのコンビネーションで、強豪・関西国際大打線を抑えます。個人的には、フィールディング・牽制などの技術など、総合力で少し物足りないように感じます。ただこの時期に、これだけのスカウトが集まっていることや制球力・フォークなどの決め手があることを理由に、ひょっとすると指名する球団も出てくるかもしれません。ただ個人的には、指名リストに残すほどのインパクトは感じませんでした。
京大 VS 同志社大
この試合の序盤戦を観て、南港から今度は京都のわかさS(西京極球場)へ。開場に着いた時は、大学選手権に出場した同志社大VS京大の試合が5回裏でした。ただ力量差のある両校と気温38度の暑さも相まって、テンポの悪いだれた内容。社会人入りを表明した藤井 貴之(同志社大4年)右腕は、135キロ強のストレート中心に(MAX88マイル・140.8キロ)、のらりくらり抑える投球。打線も京大投手陣相手なので、あまり参考になりませんでした。試合を終えた小林 誠司(同志社大3年)捕手が、スタンドに上がってきて間近で観たのですが、確かに評判どおりのイケメンでした。この選手、捕手的適正にも優れた好選手なのですが、あとは上のレベルを意識した打撃を如何に来年までに身につけられるのか。来年の上位候補だけに、志しの高さを見せつけて欲しいと思います。
第二試合 立命館大 VS 近大
大学選手権には出場できませんでしたが、春の関東遠征で一度ずつ観戦したチーム同士の対決。また有望選手に関しては、世界大学選手権の合宿でも軽く観られたので、最初から序盤戦のみの観戦と決めておりました。
近大の先発は、来年の上位候補・中後 悠平(3年)左腕。制球を重視しているのか?球速は135キロ強ぐらいと抑え気味で、この日光ったのはチェンジアップ系の球の威力でした。ただこのキャパを抑えた投球では、なんとも魅力はないだけに、来年はどのスタンスで投球を組み立てて行くのか注目されます。立命・金子(2年)遊撃手や長谷川(近大)左翼手などの野手もおりましたが、平塚合宿と印象は変わらず(2人ともノーヒットで終わったようです)。当初の予定通り、早々球場をあとにすることに致しました。
それほどじっくり観戦できたわけではないのですが、観たい選手は一応網羅できたので、満足の行く観戦でした。数少ない関西の指名レベルである松永や藤井が社会人入りを宣言したことは、ドラフトに向け暗い陰を落としており改めて残念に思えました。
関西国際大 VS 天理大
この試合は、阪神学生リーグで断然の選手層を誇りながら、今年の大学選手権の出場を逃した関西国際大とドラフト候補である小山 雄輝(4年)右腕のいる天理大を観にきました。開場には、複数球団のスカウト10名近くが集まり、小山の最終チェックに訪れたものと思われます。
関西国際大のエース・松永 昴大(4年)左腕は、バリバリのドラフト候補ながら社会人入りを表明。左サイド独特の球筋がイヤラしく、球速は常時135~後半ぐらいでしたが、MAXで89マイル(142.4キロ)を記録。その球速以上のボールの勢いと独特の球筋には価値がある選手。ピンポイントで決める絶妙な制球力はないのですが、ストライクを先行でき有利に投球を組み立てることができる選手です。特に思わず打者がタイミングが崩されるようなチェンジアップ的効果が期待できるスライダーと、安心して使えるスクリュー系の変化球にも観るべきものがあります。まとまり・いやらしさを兼ね備えた実戦的な左腕で、もしプロ志望届けを提出すれば、ドラフト中位での指名も充分期待できる素材です。大学時代の宮西 尚生(日ハム)より、よっぽど実戦的に見えました。充分に☆☆を付けられる内容だったと思います。
一方、今回の観戦目的であった小山 雄輝(大府出身 4年)右腕は、剛球
と言うよりは、綺麗なフォーム・球質の正当派右腕。球速は、130キロ台後半~MAX89(142.4キロ)を記録するも、こちらは少々球のボリューム感が、プロとしては物足りないかなと言う印象。それでも低めに決まる球筋と低めでコンスタントに落とすフォークとのコンビネーションで、強豪・関西国際大打線を抑えます。個人的には、フィールディング・牽制などの技術など、総合力で少し物足りないように感じます。ただこの時期に、これだけのスカウトが集まっていることや制球力・フォークなどの決め手があることを理由に、ひょっとすると指名する球団も出てくるかもしれません。ただ個人的には、指名リストに残すほどのインパクトは感じませんでした。
京大 VS 同志社大
この試合の序盤戦を観て、南港から今度は京都のわかさS(西京極球場)へ。開場に着いた時は、大学選手権に出場した同志社大VS京大の試合が5回裏でした。ただ力量差のある両校と気温38度の暑さも相まって、テンポの悪いだれた内容。社会人入りを表明した藤井 貴之(同志社大4年)右腕は、135キロ強のストレート中心に(MAX88マイル・140.8キロ)、のらりくらり抑える投球。打線も京大投手陣相手なので、あまり参考になりませんでした。試合を終えた小林 誠司(同志社大3年)捕手が、スタンドに上がってきて間近で観たのですが、確かに評判どおりのイケメンでした。この選手、捕手的適正にも優れた好選手なのですが、あとは上のレベルを意識した打撃を如何に来年までに身につけられるのか。来年の上位候補だけに、志しの高さを見せつけて欲しいと思います。
第二試合 立命館大 VS 近大
大学選手権には出場できませんでしたが、春の関東遠征で一度ずつ観戦したチーム同士の対決。また有望選手に関しては、世界大学選手権の合宿でも軽く観られたので、最初から序盤戦のみの観戦と決めておりました。
近大の先発は、来年の上位候補・中後 悠平(3年)左腕。制球を重視しているのか?球速は135キロ強ぐらいと抑え気味で、この日光ったのはチェンジアップ系の球の威力でした。ただこのキャパを抑えた投球では、なんとも魅力はないだけに、来年はどのスタンスで投球を組み立てて行くのか注目されます。立命・金子(2年)遊撃手や長谷川(近大)左翼手などの野手もおりましたが、平塚合宿と印象は変わらず(2人ともノーヒットで終わったようです)。当初の予定通り、早々球場をあとにすることに致しました。
それほどじっくり観戦できたわけではないのですが、観たい選手は一応網羅できたので、満足の行く観戦でした。数少ない関西の指名レベルである松永や藤井が社会人入りを宣言したことは、ドラフトに向け暗い陰を落としており改めて残念に思えました。
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