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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2015年 都市対抗総括(野手編)
前回に引き続き、今回は都市対抗の総括・野手編を、ドラフトを意識して作成したいと思います。

(捕手編)

今年の都市対抗では、捕手は人材が豊富だった。木下 拓哉(24歳・トヨタ自動車)捕手は、法大時代に比べると明らかに、一つ一つのプレーへの意識、集中力が高くなっている。トヨタの4番としての打力は、捕手云々だからということではなく、社会人でも上位の打力の持ち主。やや精度には欠けるものの、塁間1.85秒前後のスローイングなど攻守のバランス・スケール感は高く、上位指名が有力視される。

木下と共に指名が有力視されるのが、戸柱 恭孝(25歳・NTT西日本)捕手。信頼度の高いインサイドワークが魅力で、打撃もプロの基準を満たすだけの確かものがある。しいて言えば、スローイングが1.9秒前後と突出していないのと、少々キャッチングが低めの球でも上から捕りに行ってしまうところか。こちらは攻守のスケールでは木下に劣るものの、一年目から一軍争いが期待できる即戦力候補。

平野 智基(23歳・三菱重工長崎)捕手は、日体大から注目されてきた強打の捕手。とくにスローイングは、1.9秒前後と平均的も、捕ってから投げるまでの型が素晴らしく、ランナーの滑り込むところに安定して送球。打撃も一定のレベルがあり、指名があっても不思議ではない。

山崎 裕貴(24歳・HONDA)捕手は、168センチと小柄ながら身軽なフットワークが魅力で、捕ってから流れるような動作で1.7秒台で投げ込んでくる。このスローイングは、アマ屈指の到達タイム。普段は打撃でのアピールに乏しい選手だが、都市対抗では長短含めた活躍でアピールし、ボールに喰らいつく姿勢にも好感がもてた。

小林 奨平(24歳・JR四国)捕手は、捕手としてプロとなると物足りないが、圧倒的な打力は社会人でもトップクラスの捕手。将来的には、他のポジション転向も視野に入れるならば面白い存在ではないのだろうか。

地引 雄貴(25歳・東京ガス)捕手は、捕手登録だが三塁手などで出場することも多く、次の内野手編でとりあげてみたい。

地引 雄貴(25歳・東京ガス)捕手      183/82 右/右
園部 優也(23歳・JR東日本東北)捕手  174/80 右/右
戸柱 恭孝(25歳・NTT西日本)捕手    179/88 右/左
松林 勇太(24歳・永和商事)捕手      177/73 右/右
小林 奨平(24歳・JR四国)捕手       172/73 右/左
木下 拓哉(24歳・トヨタ自動車)捕手    183/90 右/右
山崎 裕貴(24歳・HONDA)捕手      168/68 右/右
平野 智基(23歳・三菱重工長崎)捕手  178/88 右/右

(内野手編)

その 地引 雄貴(25歳・東京ガス)捕手は、捕手としてよりも強打を活かした三塁手と見た方がいいだろう。明らかに他の野手と違う勢いの打球を放つ選手であり、強肩・俊足の身体能力も考えると、素材としてはプロ。問題は、安定感や確実性というところに課題があり、その辺がこれまでプロ入りに至らなかった理由では。彼も、将来的に他のポジションを前提に考えるならば、指名があっても不思議ではない。

内野手で一番プロに近いのは、高卒3年目の若さが売りの 西川 龍馬(21歳・王子)遊撃ではないのだろうか。すでに王子でも常に大事なところを任されており、実績も積み上げてきた。まだプロの一軍となると物足りないが、遊撃手としての動きもよく、ファームで一年ぐらい漬け込み打撃が成長するようだと、一軍も見えてきそう。

阿部 寿樹(26歳・HONDA)遊撃手は、昨年中日の指名も取り沙汰される、社会人屈指のスケール型遊撃手。すでに周りを見下ろせてプレーできる余裕がでてきており、強肩・強打は社会人でも際立つ。しかしスローイングを乱すことも多く、少々守備に不安を残す。

野中 拓也(24歳・日立製作所)遊撃は、都市対抗では9番を打っていたものの、深いところから刺せる強肩が素晴らしく、打撃でも国際武道大時代より明らかに力強くなった。中嶋 政弥(24歳・日本製紙石巻)遊撃も、大阪学院大時代から、プロが密かにマークしてきた好選手。攻守に派手さはないが、堅実なプレーが持ち味の実戦派。青柳 直樹(26歳・ヤマハ)遊撃手は、26歳と年齢はいっているものの、遊撃手としての守備力は社会人でも屈指の存在。守れるショートが欲しい球団が、ひょっとすると目をつけているかもしれない。

中嶋 政弥(24歳・日本製紙石巻)遊撃  181/80 右/左
西川 龍馬(21歳・王子)遊撃        175/67 右/左
阿部 寿樹(26歳・HONDA)遊撃      185/80 右/右
青柳 直樹(26歳・ヤマハ)遊撃      171/70 右/左
野中 拓也(24歳・日立製作所)遊撃   172/75 右/左

(外野手編)

山田 謙人 (25歳・信越野球クラブ)中堅手が、クラブチームの選手ながら本会議での指名が期待できる。相手に風穴を空ける確かな打力に加え、地を這うようなレーザービームの持ち主。俊足でもあり、三拍子揃っている。守備範囲も広く、三拍子揃った好打者タイプの外野手としては、社会人屈指の存在。

矢幡 勇人(25歳・ヤマハ)左翼手も体は大きくないが、快速・強肩ぶりは専修大時代から際立っており、都市対抗では打撃でも突出したところを魅せてくれた。右打ちの外野手という魅力もあり、会社が下位でも放出の許可がでれば、指名されても全然不思議ではない。

上西 主起(24歳・日本生命)外野手は、打撃の脆さは相変わらずなものの、バカ肩は恐らくプロアマ含めてNO.1の強肩ぶり。大塚 直人(26歳・日立製作所)中堅手も打撃は粗っぽいが、右打席から3.9秒前後で走り抜ける脚力は、今年のドラフト候補でも屈指レベルの脚力を秘めている。こういった一芸型の選手が、果たして指名されるのかも面白いところ。

上西 主起(24歳・日本生命)外野     185/84 右/右
矢幡 勇人(25歳・ヤマハ)左翼       173/78 右/右
山田 謙人 (25歳・信越野球クラブ)中堅 173/70 右/左
大塚 直人(26歳・日立製作所)中堅    182/88 右/右

(最後に)

社会人の選手たちの場合、育成枠での指名ができない。また会社側のO.Kがないと、プロ入りは難しい。そういった意味では、チームによっては上位でしか選手を出さないなど、条件を付けて来るチームもあるという。今年も社会人野手は人材不足だろうと思っていたが、捕手に人材が多く、内野手・外野手も、それなりに名前があげられる大会となった。実力があっても諸事情で指名に至らなかったり、素材として光るものがあっても育成枠が使えないなどで見送られるケースも少なくないだろう。しかし会議当日、ここに上げた選手たちの中から、声がかかる選手が複数ではのは間違いない。けして今年の社会人野手は、不作ではなかった。
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