93,94 2010年秋・関甲新リーグ観戦
2010/09/12|Category:観戦記
本当は岩手に北東北大学リーグを観戦に行く予定でしたが、天候悪化のために、埼玉の鷲宮にある平成国際大のグランドに足を運ぶことに致しました。春観戦に行けなかった、関甲新リーグの観戦のためにです。
過去何度も書いておりますが、鷲宮の駅から平成国際大のグランドまでは、田んぼの真ん中を突っ切って、平坦15分ぐらいかかります。いつもだと秋の爽やかな風が心地よいのですが、この日は気温35度と言うことで、秋めいてはおりましたが、少々道のりが長く感じました。
第一試合 上武大 VS 関東学園大
上武大の先発は、小向 修治(八王子実戦出身 4年)右腕。少々担いで投げるフォームから、常時130~MAX139キロのストレートに、カーブ・スライダーなどを投げるまとまったタイプの好投手。下級生の頃からリーグ戦で投げている投手ですが、ピリッとしない内容のせいか、4回でマウンドを降りました。何処のクラブチームあたりで、野球を続けるのでしょうか?
一方、関東学園大の先発は、庭月野 隼(樟南出身 4年)右腕。こちらも常時135~MAX142キロの速球に加え、130キロ台のカットボール・スライダー・フォーク系の球を織り交ぜるオーソドックスな好投手。適度にまとまっているのですが、全国レベルの上武大打線相手だと、甘い球を見逃してくれません。春も主戦として投げていた投手のようで、この時期でも投げていることからも、彼も卒業後野球を続けるのかもしれません。それなりに力のある投手なので、何か武器になるものを身につけられれば、面白いと思います。
上武大では、1年生の頃から打ち出の小づちのようにヒットを連発してきた前田 憲麻(九州学院出身 4年)内野手が、一塁手になっておりました。春のリーグ戦のレポートからも、そういった書き込みを聞いていたのですが、彼のような好打者タイプが一塁手となると、なんともスケールがモノ足りません。春のリーグ戦では、打率.200厘と言う、彼の打撃能力からすれば信じられない成績に終わったようですが、この日は巧打を連発しており、打撃に関しては復調気味です。ドラフト戦線からは、完全に離脱してしまった感は否めませんが、強豪社会人チームで野球を続けて行ける選手だと思います。今後もその非凡な打撃センスには、注目して行きたいリーグ屈指の好打者です。
そんな前田の一年生の時を思い出せるようにヒットを連発していたのが、小川 裕生(八王子出身 1年)左翼手。2番打者として出場しておりましたが、怖いもの知らずにヒットを連発。これからの上武大を支える一人として期待したいところです。また4番の成田 義教(東海大相模出身 4年)右翼手は、何処まで飛んだかわからないような圧巻の本塁打を、ライト後方にぶち込みました。こんなにパワーがあるんだと驚きましたが、彼も今後どこぞで野球を続けるのでしょうね。春も打率.378厘・11打点と大活躍のシーズンだったようです。
この試合のお目当ては、春のシーズンにエースとして活躍した 市川 功久(浦和学院出身 4年)右腕。177/84と言うガッチリした体格の投手で、その仕草もまさに、オレサマキャラ。この日は、再三ブルペンに入ったり出たりの繰り返しでしたが、最終回に1イニング登板致しました。
それほど上背のある投手ではないのですが、投げ下ろして来る感じのストレートには、非常に力強さを感じさせます。140キロ台後半をたたき出すと言う評判どおり、この日も常時90マイル前後(144キロ前後)を連発し、MAXで92マイル(147.2キロ)まで記録。変化球もスライダー・ツーシーム・フォークなどもあるようです。
フォーム・制球・ピッチングスタイル共に、まだまだ粗い印象は受けましたが、これはリリーフでの登板でもあり、視察に訪れたスカウトへのアピールのために力が入ったからかもしれません。春のリーグ戦では、四死球はイニングの1/3以下に抑えるなど制球力は合格点。先発でもイニング以上の奪三振を奪う球の威力も示しておりました。粗いのは確かなのでしょうが、防御率も1.47の数字が示すとおり、破綻のないまとまりはありそうです。
気になったのは、昨日はヒットを連発されたこと。元々イニングに対し、基準である被安打率が70%を超えているように、比較的ボールが見やすいタイプなのかもしれません。そういった実戦的な術も含めて、社会人などで揉まれると、2年後楽しみな選手だと思います。馬力がある選手ですし、ある程度の力がある選手。本人が、プロ志望届けを出せば、育成枠あたりの指名ならばあっても全然不思議ではないです。ただ昨日の試合に視察していたスカウトは、恐らく1名のみだったと思うので、有力社会人チームあたりに進むのが決定的なのではないのでしょうか。それでも今年の関甲信の4年生では別格なだけに、ドラフトフリークならばぜひ抑えてきたい選手です。
第二試合 平成国際大 VS 常盤大
気温35度の中、3時間半を越える状態で虫干しにされてしまった第一試合。そのため第二試合は、試合序盤で会場をあとにしました。平成国際大の先発は、左サイドハンドの岩井 元(二松学舎大附出身 3年)。球速は、125~130キロ程度ながら、独特の球筋とキレのある球が持ち味の好投手。春は河合大輔と言う4年生がエースだったのですが、来年のエース候補でしょうか?
常盤大の先発は、君和田 隼平(鹿島学園出身 3年)左腕。こちらは、オーソドックスなフォームから125キロ前後のストレート中心にまとまったタイプ。共に来年、プロ云々といった投手ではありません。
打線では、平成国際大の核弾頭・佐々木翔(花咲徳栄出身 4年)と言う選手が、右打者ながらかなりの脚力の持ち主。4年生の頃の時期に試合に出場していることからも、卒業後も野球を続けるのかもしれません。また気になったのは、野呂 大樹(堀越出身 4番)選手。ヘッドスピードが強烈で、ボールに喰らいつく姿勢もなかなかもの。春のリーグ戦では、チームNO.1の打率.367厘をマークし、盗塁も7個決めている中心選手。このまま社会人に進むようならば、もう少し次回はじっくり見てみたい選手でした。
平成国際大は二部から這い上がってきましたが、個々のタレント・チームとしての気合も感じさせる好チーム。今後の巻き返しも期待したいですね。来春は、じっくり見てみたいと思わせるチームでした。
過去何度も書いておりますが、鷲宮の駅から平成国際大のグランドまでは、田んぼの真ん中を突っ切って、平坦15分ぐらいかかります。いつもだと秋の爽やかな風が心地よいのですが、この日は気温35度と言うことで、秋めいてはおりましたが、少々道のりが長く感じました。
第一試合 上武大 VS 関東学園大
上武大の先発は、小向 修治(八王子実戦出身 4年)右腕。少々担いで投げるフォームから、常時130~MAX139キロのストレートに、カーブ・スライダーなどを投げるまとまったタイプの好投手。下級生の頃からリーグ戦で投げている投手ですが、ピリッとしない内容のせいか、4回でマウンドを降りました。何処のクラブチームあたりで、野球を続けるのでしょうか?
一方、関東学園大の先発は、庭月野 隼(樟南出身 4年)右腕。こちらも常時135~MAX142キロの速球に加え、130キロ台のカットボール・スライダー・フォーク系の球を織り交ぜるオーソドックスな好投手。適度にまとまっているのですが、全国レベルの上武大打線相手だと、甘い球を見逃してくれません。春も主戦として投げていた投手のようで、この時期でも投げていることからも、彼も卒業後野球を続けるのかもしれません。それなりに力のある投手なので、何か武器になるものを身につけられれば、面白いと思います。
上武大では、1年生の頃から打ち出の小づちのようにヒットを連発してきた前田 憲麻(九州学院出身 4年)内野手が、一塁手になっておりました。春のリーグ戦のレポートからも、そういった書き込みを聞いていたのですが、彼のような好打者タイプが一塁手となると、なんともスケールがモノ足りません。春のリーグ戦では、打率.200厘と言う、彼の打撃能力からすれば信じられない成績に終わったようですが、この日は巧打を連発しており、打撃に関しては復調気味です。ドラフト戦線からは、完全に離脱してしまった感は否めませんが、強豪社会人チームで野球を続けて行ける選手だと思います。今後もその非凡な打撃センスには、注目して行きたいリーグ屈指の好打者です。
そんな前田の一年生の時を思い出せるようにヒットを連発していたのが、小川 裕生(八王子出身 1年)左翼手。2番打者として出場しておりましたが、怖いもの知らずにヒットを連発。これからの上武大を支える一人として期待したいところです。また4番の成田 義教(東海大相模出身 4年)右翼手は、何処まで飛んだかわからないような圧巻の本塁打を、ライト後方にぶち込みました。こんなにパワーがあるんだと驚きましたが、彼も今後どこぞで野球を続けるのでしょうね。春も打率.378厘・11打点と大活躍のシーズンだったようです。
この試合のお目当ては、春のシーズンにエースとして活躍した 市川 功久(浦和学院出身 4年)右腕。177/84と言うガッチリした体格の投手で、その仕草もまさに、オレサマキャラ。この日は、再三ブルペンに入ったり出たりの繰り返しでしたが、最終回に1イニング登板致しました。
それほど上背のある投手ではないのですが、投げ下ろして来る感じのストレートには、非常に力強さを感じさせます。140キロ台後半をたたき出すと言う評判どおり、この日も常時90マイル前後(144キロ前後)を連発し、MAXで92マイル(147.2キロ)まで記録。変化球もスライダー・ツーシーム・フォークなどもあるようです。
フォーム・制球・ピッチングスタイル共に、まだまだ粗い印象は受けましたが、これはリリーフでの登板でもあり、視察に訪れたスカウトへのアピールのために力が入ったからかもしれません。春のリーグ戦では、四死球はイニングの1/3以下に抑えるなど制球力は合格点。先発でもイニング以上の奪三振を奪う球の威力も示しておりました。粗いのは確かなのでしょうが、防御率も1.47の数字が示すとおり、破綻のないまとまりはありそうです。
気になったのは、昨日はヒットを連発されたこと。元々イニングに対し、基準である被安打率が70%を超えているように、比較的ボールが見やすいタイプなのかもしれません。そういった実戦的な術も含めて、社会人などで揉まれると、2年後楽しみな選手だと思います。馬力がある選手ですし、ある程度の力がある選手。本人が、プロ志望届けを出せば、育成枠あたりの指名ならばあっても全然不思議ではないです。ただ昨日の試合に視察していたスカウトは、恐らく1名のみだったと思うので、有力社会人チームあたりに進むのが決定的なのではないのでしょうか。それでも今年の関甲信の4年生では別格なだけに、ドラフトフリークならばぜひ抑えてきたい選手です。
第二試合 平成国際大 VS 常盤大
気温35度の中、3時間半を越える状態で虫干しにされてしまった第一試合。そのため第二試合は、試合序盤で会場をあとにしました。平成国際大の先発は、左サイドハンドの岩井 元(二松学舎大附出身 3年)。球速は、125~130キロ程度ながら、独特の球筋とキレのある球が持ち味の好投手。春は河合大輔と言う4年生がエースだったのですが、来年のエース候補でしょうか?
常盤大の先発は、君和田 隼平(鹿島学園出身 3年)左腕。こちらは、オーソドックスなフォームから125キロ前後のストレート中心にまとまったタイプ。共に来年、プロ云々といった投手ではありません。
打線では、平成国際大の核弾頭・佐々木翔(花咲徳栄出身 4年)と言う選手が、右打者ながらかなりの脚力の持ち主。4年生の頃の時期に試合に出場していることからも、卒業後も野球を続けるのかもしれません。また気になったのは、野呂 大樹(堀越出身 4番)選手。ヘッドスピードが強烈で、ボールに喰らいつく姿勢もなかなかもの。春のリーグ戦では、チームNO.1の打率.367厘をマークし、盗塁も7個決めている中心選手。このまま社会人に進むようならば、もう少し次回はじっくり見てみたい選手でした。
平成国際大は二部から這い上がってきましたが、個々のタレント・チームとしての気合も感じさせる好チーム。今後の巻き返しも期待したいですね。来春は、じっくり見てみたいと思わせるチームでした。
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