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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2015年(67) 神宮大会九州代表決定戦
前日のドラフトイベントから帰ってきてから3時間ほど仮眠して、朝一の飛行機で福岡に飛びます。早速会場である福岡工業大球場を目指しますが、試合展開が早く、すでに第一試合の中盤に差し掛かっていました。

福岡大の先発は、笹渕 塁嗣(筑陽学園出身・1年)右腕。昨年プロ志望届けを出すも、指名されず福岡大に進みます。当時作成したレポートもあり、今回の印象と見比べてみました。球速は、135~140キロ前半ぐらいと驚くものはありません。この辺は昨夏の印象とあまり変わりませんが、他のガンではMAX146キロまで記録していたそうです。

何より生で観て感じたのは、188センチの上背と厚みのある体。その体から投げ下ろして来る姿は、マウンドまで近くに感じられ、打者は相当な圧を感じるだろうなということ。特にボールが物凄くキレるとか、手元でグ~ンと伸びてくるわけではありません。しかし各打者が、押されていることを実感します。また結構捕手が内角を厳しく要求しても、それに応えられるコマンドの高さも。

カーブとスライダーの中間級のような独特の球があり、特に左打者はわかっていても当たりません。この球が、真ん中の打ち頃のゾーンから低めに切れ込んできて、三振の山を築きます。安定した制球力、魔球スラーブ・それにフォークのような球もあり、打者は凡打の山を築き、神宮大会の常連・九州産業大は得点をすることなく敗退となりました。福岡大には他にも、北野 貴昭(飯塚出身 3年)遊撃手など、三拍子揃った好選手もおり、神宮大会まで勝ち上がって来るのではないのかという勢いを感じさせてくれるチームでした。

第二試合 日本文理大 VS 西南学院大

日本文理の先発は、プロ志望届けを提出している 榮 光貴(日本文理大付出身・4年)右腕。184/80 という体格ですが、マウンドに立つとそれほど大きく見せるタイプではありません。ポンポンと相手に考える隙を与えないように、テンポ良く投げ込んでくるのが特徴。球速は、135~MAXで89マイル(142.4キロ)ぐらい。先週の試合も観戦した知り合いによると、先週は140キロ台中盤を出していたとか。

ストレートが、真ん中~高めの高さにピュッとキレて来る感じで、この球が意外に各打者には厄介な高さなのかもしれません。一つ一つのボールを見ていると、結構甘い球も多い。枠の高めのゾーンにはポンポンと投げ込むコントロールはあるものの、両サイドに散らすとかコースいっぱいに投げ込むような細かいコントロールはありません。変化球もスライダー・チェンジアップ系の球があり、絶対的なボールがあるわけではなく、コンビネーションで討ち取るタイプ。まぁ過去何度か見た時よりは良い印象ですが、指名としてはボーダーラインレベルの選手との印象は変わりません。完全なるプロ志望ならば、下位指名~育成ぐらいの指名を覚悟しておくべきではないのでしょうか。条件を付けていなければ、指名の可能性は充分あると思います。

また劣勢だったペースを完全に引き戻したのが、西南学院大の2番手・野中 佑樹(武蔵台出身・4年)右腕。この選手は全く知らない投手でしたが、181/68 の均整の取れた体格から、大きなテイクバックを取って投げ込む正統派右腕。球速は、130キロ台後半~140キロ台前半のボールが多かったものの、素晴らしい伸びと勢いのあるボールを投げ込み、チームの逆転勝利を導きます。

ブレーキの良いカーブ・チェンジアップなどを投げ込むなど、フォームからも筋の良さを感じさせるタイプ。普段は先発などで、もう少しキャパを落としているのかもしれませんが、大学最後の試合と位置づけていたのか、気合の投球を披露。この投球ならば、社会人あたりに進んでも、かなり期待できるのではないかと思います。進路等わかりませんが、この時期まで野球を続けているということは、何処かしらで野球を続けてゆくのでしょうね。2年後も含めて、覚えておいて損のない選手だと思います。

文理では、坂本 光士郎(如水館出身・3年)左腕という投手が気になります。180/70 の腕の長い体型で、少しスリークオーター気味のフォームから140キロ台~MAX91マイル(145.6キロ)を記録。来年はもっと大事なところを任されてゆくことになりそうです。素材としては、来年の候補として期待できるほど。

また2年生の ケムナ ブラッド 誠(日南出身・2年)右腕という 189/84 という長身投手も気になります。こちらは粗っぽいですが、角度のあるMAX91マイル・145.6キロのボールには見栄えがあります。今後どう転ぶかわかりませんが、強力投手陣の中でも異彩を放つ存在。素材としての、可能性を感じさせてくれます。

注目のドラフト上位候補・田中 豊樹(佐賀商出身・4年)右腕が終盤に登場。しかし体が一段と太めになり、140キロ台のボールを投げていても、ボールが手元まで来ないでキレてきません。枠の中に集められるコントロールはあるのですが、高めに甘く入った球を苦になくはじき返されます。この秋は、こんな投球を続けているようで、とてもじゃないが上位指名にするのには怖いなというのが率直な感想。ボカンスカン打ち返されますし、それを交わす術もありません。元々アバウトだったりムラのある投球を、力でねじ伏せてきたタイプ。それでも4年間やってこられたわけですが、今のではそれすらできないという状態。先週も打ち込まれたそうですし、この日だけの内容ではなかったはず。

持っている資質が高いのは誰もが認めるところですが、あまりプレッシャーのかからない順位で、立て直しを図って欲しいところ。いずれにしても、指名がないとかそういうことはまずないレベルの選手ですから。今日の内容だと、3位以内では怖いなぁという感じですが、能力的には上位24名に入ってきそうな選手ではあるのですが・・・。

第三試合の福岡大VS西南学院大の試合も中盤ぐらいまで観戦。しかしさすがにこの時間になると、前日からのハードスケジュールの影響で、眠気や背中の痛みがピークに。まだもう少し観戦して行ける時間的余裕もありましたが、会場をあとにすることにしました。

現状の、栄や田中の文理勢の状態を確認。また全く知らななかった 野中(西南学院大)という、楽しみな選手にも出会え、一定の成果をあげた遠征でした。できれば、先週敗れてしまった第一工業大を、見たかったなぁというのが唯一の心残りでした。
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