ベイスターズの新戦力!
2010/12/18|Category:ネタ
2011年度に、我がベイスターズに加わる、新しいチームスタッフが発表された。今回は、その面子が元プロではなく、アマチュア野球界に深く関わってきたプレーヤーで構成されていることに注目。そのメンバーとは
◇橋本 亮馬(はしもと りょうま)・・・チームサポーター(打撃投手)
1982年12月8日生まれ (29歳)
◇三國 慶太(みくに けいた)・・・チームサポーター(プルペン捕手)
1986年8月5生まれ (25歳)
◇豊島 明好(とよしま あきよし)・・・チームサポーター(打撃投手)
1990年1月16日生まれ (20歳)
※元北海道日本ハムファイターズ投手
◇塩田 史人(しおた ふみひと)・・・チームサポーター(打撃投手)
1983年2月5日生まれ (27歳)
◇武井 敦彦(たけい あつひこ)・・・コンディショニング部門担当
1980年9月21日生まれ (30歳)
だと発表された。コンディショニング担当の武井氏は別にして、ブルペン捕手と打撃投手は、アマ球界で実績のあるプレーヤー達。球団は、現役を引退した選手の貴重な仕事の受け皿を、あえてアマ球界の選手に開放したのには、それなりの狙いがあるものと考えられる。それは、若い選手には状況次第で支配下選手としての再雇用の可能性、もしくはそうでない選手にしても、アマ球界との関係強化の一環と言う側面もあるのではないのだろうか。
橋本 亮馬(29歳・打撃投手採用) (氷上西-関西国際大-香川OG)投手
橋本は、大学卒業後・アイランドリーグに6年在籍していた選手。こちら に彼の実績が記されているので参考に。ちなみに今季の成績は、
32試合 2勝3敗18S 防御率 3.09
数字的に際だつものはないし年齢も年齢なのだが、今年のアイランドリーグの最多セーブ王に輝いている。アイランドリーグの公式ページに、ウェブスタジアムというところで、試合の模様が確認できる。そこの4月10日(対徳島戦)の最後の投手(9回から)として登板している。
まあオーソドックスなフォームで、制球もまとまっていることからも、戦力と言うよりは素直に打撃投手としての適正を買った 上での採用であるようにも思える。
三國 慶太(25歳・ブルペン捕手採用) (大阪桐蔭-青学大-香川OG)捕手
今年まで、アイランドリーグでプレーしていた選手。大阪桐蔭・青学大を経て、香川OGに入団致しました。高校時代の寸評は、こちら に残っておりますので、ご参考までに。ちなみに今年のアイランドリーグでの成績は、
52試合 0本 9打点 0盗塁 打率.250厘
と数字的には地味な印象。この選手は、どこまで選手として評価していたのかはわからない。また香川とは、昨年も福田・今年も大原と本指名をしていることからも関係は強固。むしろ横浜側からのパイプ強化と言うよりは、香川サイドからの要請に、球団側が応えた形なのかもしれない。
豊島 明好(20歳・打撃投手採用) (北陸大谷-日ハム)投手
2007年のドラフト6位で、日ハムに指名された投手です。入団一年目の春先に話題になりましたが、僅か3シーズンで解雇となりました。ちなみに、高校時代の短評がありますので、こちら をご参考に。
今シーズンの成績は、ファームで
26試合 0勝0敗0S 防御率 6.65
数字だけみていると、解雇された投手にしては、登板機会は得ていたと思います。元々入団当初から完成度は高く、プロ入り後の大きな上積みを期待できるタイプではありませんでした。それだけに今持っている能力で、どの程度通用するのかが一つポイントでした。だからこそ高卒1年目ながら、入団一年目の春に話題になったのも頷ける選手。しかし3年を経ってもこの数字だっただわけですから、高卒とはいえ解雇されたのも致し方なかったと思います。
ただもう少し詳しくみてみると、まとまっている印象が強い投手なのですが、21回2/3イニングで、四死球は18個とイニング数に近い数を出しているなど、実は制球に課題があることが伺われます。その一方で、被安打は23と思ったほど打たれておりませんし、奪三振は19個にも及び、奪三振率は0.88個とかなり三振が奪えていることに驚かされます。むしろこの数字から観ると、打撃投手としての適正よりも、制球さえ改善できれば、まだ若いし、貴重なリリーフ左腕としての可能性を残しての採用でもあるのかな?と言う印象は受けました。ただ冷静に考えると、横浜フロントとつながりが深い関係上、日ハム関係者に頼まれた上での採用と考えるのが現実的です。
塩田 史人(27歳・打撃投手採用) (印旛-JFE東日本)投手
ちょっとアマチュア野球に詳しい方ならば、聞き覚えのある名前だろう。そうJFE東日本時代は、社会人でも活躍した正当派右腕だった投手。彼の寸評は、 こちら にあるので参考までに。
アマ時代は、適度にまとまった好投手とのイメージ。そういえば最近観ていないなと思っていたら、今年のシーズン前には辞めていたんですね。JFE退社後は、どのように1年過ごしていたのかはわかりません。
確かに制球もフォームもまとまっているので、打撃投手には向いている気が致します。まあ今年JFE東日本からは、須田も1位指名しておりますし、何かしらの接点があっての採用だと思います。ただアマでも力と実績のある投手ですから、ひょっとしての可能性も考えての採用でしょうか?
(最後に)
まあ常識的に考えて、彼等をプレーヤーとして期待しての採用ではないとは思います。ただ現役選手の引退・解雇選手の退団後の貴重な仕事の受け皿を、すべてアマプレーヤーで埋めたところには、何かしらの意図があるのかなとも思います。いずれにしても、彼等の裏方としての努力が報われることを、願わずにはいられません。
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