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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2016年 (4) 仙台大 VS 関東学院大
昨年の9月6日分のスペースだけ更新が欠けていたので、このスペースを利用して今日行われたオープン戦の模様をレポートさせて頂きます。

仙台大 VS 関東学院大

今日の観戦目的は、地方リーグ屈指の強打者とみている 松本 桃太郎(仙台大)三塁手のチェックにありました。昨年福祉大グランドで見た時は、ライトポール際に特大ファールを打ったり、センター122メートル福祉大グランドのバックスクリーンに叩き込むなど、しっかり捉えた時の飛距離はアマではそうそう観られる打球ではありませんでした。

今年になっても、社会人・NTT東日本相手に結果を残すなど順調に来ているとの情報が。今日も、三番・三塁手として出場。最終学年になり、チームの中心打者としての風格も出てきました。

今日の松本の成績は、第一打席に外角低めのストレートをバットの先端で捉えてしまいレフトフライ。第二打席は、一ニ塁間を破るヒット。第三打席は、内角のストレートに詰まらされてセカンドゴロ。私が確認した最後の打席では、四球で終わり3打数1安打。内容的には、相手投手のレベルを考えれば、もう少しインパクトのある打撃を魅せてくれてもという感じは受けました。

今回のチェックポイントは、トップを作るのが遅れる欠点を改善されているかということ。この部分は改善されているようで、成長の跡を感じます。この選手、三塁守備の動き、守備範囲も悪くありません。地肩も、結構強いので、けして打つだけの選手ではないでしょう。

ただ気になる部分が幾つか。実は、速い球に立ち遅れるのは「トップ」の形成が遅かったからではなかったのではないかと。それは以前観戦仲間が、打球への反応が遅いということを言っていました。しかし普段の守備を見ていると、けして下手な三塁手という感じがしなかったので、その点は疑問が残っていました。しかし今日見ていて、それを強く実感します。それは、内角に不意に速い球を投げ込まれると反応し切れていないのです。

きっと内角に来ることを読んでいるときは、結果も残せるのでしょう。またボールを長く観られる外角球だとうまく対応できる技術がこの選手にはあります。守備でも一瞬の判断力が求められないような打球ならば、実にうまく捌きます。しかし本当に、反射神経が求められるような打球には、反応し切れないのではないかと。

これと同じような選手を、私は前に見たことがあります。そう、宗 佑磨(横浜隼人-オリックス)内野手です。私は彼をイマイチ評価できなかったのは、この瞬時の判断力・反射神経が人より劣る部分があったからです。この点オコエ(楽天)などは、大型ですが最初の反応が素晴らしい。

いつも野手を判断するときの最大のポイントは、ボールを見極め割れる眼の良さと、瞬時に反応できる反射神経 の良さ に尽きると書いてきました。しかし松本の場合は、根本的に後者の部分がドラフト候補としては欠如しているのではないか?という不安を感じたわけです。これはもう少し観てみないとサンプルが乏しいのですが、私の見立てが間違いなければ、同じことを繰り返す可能性があります。

もう1つ気になる部分が。彼はいかにも、お山の大将的な強打者の雰囲気がプンプンしてくる選手に見えます。しかしこの選手、打席に入る時には、絶対引いてあるラインは踏まないような細やかな神経な持ち主ですし、捕手のレガースを拾ってあげる時も、着いた泥まで叩いてから渡すぐらいの気遣いのできる奴。こういった選手は、バッテリーやニ遊間を担うような選手には良いのですが、彼のような強打者タイプとしては、細やかすぎるなぁというのが率直な感想。

その割に、素振りをしている時はそれほど意識を高めているとか、足場の馴らしを含めたルーティンに、あまりこだわりが感じられない。ようは、強打者に共通するような、俺が俺がという自己の強さを感じないのです。むしろフォアザチームの、良い奴なんじゃねぇというふうに感じられて、これは強打者・ポイントゲッターとしてはちと心配な性格かと。今日生で見ていて、ここを強く感じたわけです。

仙台大の先発は、来年のドラフト有力候補である 馬場 皐輔(仙台育英出身・3年)右腕。昨年私が観戦にゆく前の週に、MAX152キロを記録したと訊いていました。しかし昨年観戦した時は、MAX91マイル(145.6キロ)止まりで、調子もイマイチだったようです。

今日も相変わらず担いで投げる感じのフォームから、コンスタントに140キロを越える球を両サイドに投げて来るピッチング。特に空振りを誘うような凄みのある投球ではありませんでしたが、左打者の多かった関東学院打線の内角を厳しく突いて詰まらせる場面がめだちました。

昨年見た時は、曲がりながら落ちるスライダーの威力が目立ったものの、今日は小さく横滑りするようなカットボール気味のスライダー、緩いカーブ、それに左打者外角に沈むチェンジアップ系のボールが、うまく抜けた時には有効といった感じ。ただこのチェンジアップ系のボールを投げるときに、ボールを押し出すような腕の振りをする時があるので、何を投げてくるのか見破られてしまうのではないかという危険性も感じました。

ベースカバーに入るのは早く、クィックは1.0秒前後と高速。牽制は並ぐらいという感じでしょうか。今日は凄みは感じられなかったのですが、内角を厳しく突いたり、かなり実戦的な投球ができていたのに驚きました。ただし左投手への配球も確立できていたものの、本当は右打者相手の方が力をセーブせずに思いっきり腕が振れてくる感じ。90マイル以上を出していたのは、いずれも右打者が相手だった時でした。今日は平均すると、88(140.8)・89マイル(142.4キロ)ぐらいの球速が多く、力で圧倒するような投球ではありませんでした。良い意味で力が抜けて、ピッチングのコツを掴みつつあるのかもしれませんが。まぁこれならば、来年のドラフト候補として充分に意識できる内容だったのではないかと思います。

僅かな出場でしたが、正捕手の 千葉 俊(盛岡大附出身・4年)捕手も出場。驚くような肩や打撃はないのですが、捕手らしい捕手といった感じで、一息入れるタイミング、捕手としての所作や指示などに高い野球センスを感じます。キャッチングが審判の陰でよく見えなかったので、少し見える位置から見ていたのですが、ミットがブレませんし、フットワーク・ワンバンド処理などにも優れていますね。社会人でも野球を続けてゆけるような、捕手適正に優れた捕手だと感じます。

今年仙台大を、今後観られる機会があるのかは定かではありません。しかし今日の馬場の投球や、千葉がスタメンでマスクをかぶってきたら、福祉大も危ういかもと思わせるものは感じました。機会があれば何処かでもう一度、別の時期に彼らのプレーを観てみたいと思わせるものがある選手たちでした。

松本桃太郎(仙台大4年)三塁 177/78 右/左
馬場 皐輔 (仙台大3年)投手 180/80 右/右
千葉 俊  (仙台大4年)捕手 177/74 右/右


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