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2016年 センバツ4日目レポート

第一試合 土佐 VS 大阪桐蔭

プロ注目の大型左腕・高山 優希(大阪桐蔭3年)左腕は、貫禄のピッチングを魅せて8回を2安打・無失点で抑えて魅せた。手足の長い体型で、球速が130キロ台中心でも打ち難い細かいコントロールがあるわけでも、何か凄みのあるボールを投げるわけでもないが、要所を締めて来るのはさすが。変化球は、カウントを稼ぐスライダーとストライクゾーンからボールに切れ込むスライダー。更にチェンジアップ・カーブなどを織り交ぜて来る。特に低め切れこむスライダーをいかに振らせるかが、この選手の生命線。ピンチでは集中して、変化球を低めに集めたところは評価できる。あと甲子園のスピードガンは左投手に厳しく、バックネット裏のスカウトのガンでは140キロ台中盤まで記録していたという。先輩・藤浪晋太郎(阪神)を左にしたような投手とのコメントもあったが、確かに何処となく同じ匂いはして来る。いつみても、掴みどころのない投手との印象は変わらなかった。

また土佐の先発・尾崎 玄唱(2年)右腕は、球速こそ120キロ台だったものの、テンポよくボールを低めに集め、コースや配球を巧みにずらし強力打線をかわそうと奔走する。特に低めで沈むチェンジアップが効果的だったが、2巡目以降高めに浮いてきたところを捉えられてしまった。いかにも好投手といった感じで、今後は高知の高校野球でも存在感を高めてゆきそう。

打者では、キビキビした動きと鋭い当たりを連発する 永広 知紀大阪桐蔭3年)二塁手や大型ながら塁間4.0秒前後の俊足に、守備も悪く無い4番・三井 健右(大阪桐蔭3年)左翼手あたりが目立つ存在。ただし二人とも高校からプロというほどのインパクトがあるかは微妙で、有力大学に進むことになるのではないのだろうか。

土佐では高山の球にしっかり対応していた4番の・柴田 大輔(2年)一塁手の打撃が目立っていた。また大阪桐蔭で最終回に登板した 徳山 壮磨(2年)右腕も、球速こそ130キロ台(MAX136キロ)程度ではあったが、ボールがしっかり手元まで来ており来年楽しみな投手との印象を残した。

高山 優希(大阪桐蔭3年)投手 180/70 左/左
永広 知紀(大阪桐蔭3年)二塁 173/74 右/右
三井 健右(大阪桐蔭3年)左翼 186/80 右/左
徳山 壮磨(大阪桐蔭2年)投手 181/69 右/右

尾崎 玄唄(土佐2年)投手 165/60 右/左
柴田 大輔(土佐2年)一塁 174/77 右/右

第二試合 市立和歌山 VS 南陽工業

事前に知らなかったのですが、市立和歌山の 赤羽 陸(3年)右腕は、プロも注目している素材とのこと。スラッとした体型から、テンポよく投げ込んでくる。球速は130~MAX143キロを記録し、球威よりもキレで勝負するタイプ。コントロールも適度にまとまってるし、スライダーとのコンビネーションで試合を作ってくる。他に微妙にボールがカット気味に曲がったり、スプリットのように高速で沈んだりと、そういった速く小さな変化の球も意識的に投げているかもしれない。ドラフト指名確定とは言えないが、夏まで追いかけてみたいと思わせる力量はあった。

南陽工のエース・重富 将希(3年)右腕は、対象的に球威で詰まらせるタイプ。こちらは、135キロ前後(MAX140キロ)の重い真っ直ぐと、カーブ・スライダーなどを織り交ぜてくる。コントロールは結構甘い球もあるのだが、ボールの力で誤魔化せるのが彼の強味。馬力は感じるが、本当の意味で素質が開花するのは大学などに進んでからもかもしれない。

赤羽 陸(市立和歌山)投手 179/68 右/左

重富 将希(南陽工3年)投手 182/84 右/右

第三試合 秀岳館 VS 花咲徳栄

今大会最も飛躍が期待された 高橋 昂也(花咲徳栄3年)左腕は、立ち上がりから表情を変えない冷静なマウンド捌き。ランナーを背負ってのバタバタ感もなくなり、かなり実戦的になってきたとの印象を受けた。しかし味方のエラーや秀岳館のしぶとい攻撃に、精神的な甘さを突かれ実戦型になりきれなかった。やはりこの投手は、荒れ気味の力のあるボールを魅せながらも、変化球でカウントを整えたり要所を整えて来るパワーピッチが持ち味。ただの力任せからの脱却を図ろうとしてきた努力は買えるが、ストレートがあっての変化球や技術だということを再認識して欲しい。

オフの間には150キロに到達、年明けの練習試合でも140キロ台中盤を記録していたいう話も訊いていただけに、ピンチでもギアが上がらない投球は残念だった。しかし試合後のコメントで、もう一度ストレートを磨くという言葉が聞こえてきただけに夏へのリベンジを期待したい。

プロ注目の 岡崎 大輔(花咲徳栄3年)遊撃手は、打撃では良いところなく終わってしまった。線が細くスイングに強さが感じなく、ミートセンスも際立って優れているようにも感じない。テイクバックを小さめにとっても強い送球がゆくのは内野手向きなのと、塁間4.05秒前後で走り抜ける脚力はプロの基準を満たすだけのものはあると思う。できれば高橋と共にもう一度夏の予選などでじっくり観てみたいが、現状は指名リスト云々のインパクトはなかった。

秀岳館で注目の 九鬼 隆平(秀岳館3年)捕手は、相変わらず腰を深く沈ませて過ぎて構えるのと、ミットを一度下ろす癖が抜けず、億劫そうなプレースタイルには好感が持てない。そのせいで後ろに逸したりと、低めの球への対応はイマイチ鈍い。打撃は、好機でタイムリーを打つなどインパクトはあったものの、何かこれはというものは感じられなかった。しかしこれは好みの問題でもあり、ドラフト候補として位置づけられるのは間違いないだろう。次戦あたりで、強肩ぶりを披露できる機会があれば良いのだが。

最後に登板した 有村 大誠(秀岳館3年)右腕は、最速で144キロを記録するも、大体は135キロ前後だった。突っ込みの早いフォームは相変わらずだったが、チェンジアップだかフォークだかの縦系のボールには威力があり観るべきものはあった。ただし高校からプロとか、そういったタイプには見えて来ない。次の試合では先発あたりで、もう少しじっくり観てみたい。

高橋 昂也(花咲徳栄3年)投手 181/83 左/左
岡崎 大輔(花咲徳栄3年)遊撃 182/70 右/左

九鬼 隆平(秀岳館3年)捕手 181/78 右/右
有村 大誠(秀岳館3年)投手 184/77 右/右

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