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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2016年(14・15) 関西遠征1
春の間に、関西でチェックしたかった大学生が3人ほどいた。その選手達を一同に観られるチャンスがあるとわかり、日帰りで関西遠征を試みる。結果としては、すべての選手を確認することに成功し有意義な一日だった。

関西学生リーグ・近大 VS 関西学院大

この試合では、関西の大学球界でも一番の大物と見ている 畠 世周(近畿大4年)右腕が目的。昨年の春季リーグでもこの選手を生でみて、来年はこの選手が近畿ではNO.1ではないと考えてきた。そして実際そのような評価で、今に至っている。今季リーグ戦初登場となるだけあって、バックネット裏には多くのスカウトが集結していた。

会場となった ほっともっと神戸のガンは極めて厳しいもの。私のガンや前にいた某球団のガンとはおおよそ5キロ程度は違っていたとみてよいだろう。畠は、立ち上がりから140キロ台を越えており、試合途中からは殆ど90マイル前後(144キロ)、MAXで92マイル(147.2キロ)まで記録していたし、他のスカウトのガンでは、148キロなどを叩き出していた。

しかし昨年も思ったのだが、畠の速球は手元でグ~ンと伸びるとか、ピュッとキレるとか空振りを誘える球質ではない。むしろ質としてはあまり綺麗な回転はしておらず、むしろ微妙に動いているようにも見える。おおよそコースに集めて相手の打ち損じを誘い、詰まらせて打ち取るタイプ。それもそんなに繊細なコントロールがあるわけではなく、おおよそ内外角に投げ分けるといったものでしかない。

横滑りするスライダーも、カウントを整えるには良いが打者を仕留めるような威力はない。むしろこの投手の良さは、速球と見分けの難しいチェンジアップ系のボールにある。この球は、上のレベルでも通用するはず。それでもピンチになれば、捕手の指示どおり内角を突くこともできるし、冷静に外角低めにチェンジアップで仕留めることができる。そういったピンチでも冷静に対処できるところは、並みの素材型とは違うだろう。しかしまだまだ発展途上の選手であり、むしろプロの環境・指導でプロ入り後、どのぐらい上積みが見込めるのか、そこに可能性を見出したいタイプ。そのため現時点では、即戦力としてはやや心許ない。この日の調子がイマイチだったのもあるのだが、評価としては2位、3位~良くてハズレ1位ぐらいだと評価する。できれば自らの力でチームを優勝に導き、大学選手権でその勇姿を全国に示して欲しい。昨年の 岡田 明丈(大商大-広島1位)のような、そんなアピールができれば、1位での可能性も現実味を帯びてくる。

一方、関学大の先発・中内 洸汰(今治西出身・4年)右腕も良くなっていた。立ち上がりから、130キロソコソコの球速しか表示されていないのに、前にいた球団が熱心にガンを向けたりビデオを撮影していて驚いた。そこで私もガンを向けると、常時130キロ台後半~MAXで89マイル(142.4キロ)を記録。

中内は、キレ味を武器にするスリークオーター。腕の振りがよく、カーブ・スライダー・シンカーなどの各変化球との見極めも難しい。コントロールも安定しており、野球センスに優れたタイプ。ちょっと昨日は力が入りすぎかなと思うえる部分もあったが、短いイニングならば面白いかもとプロが思うのもわからなくはない。けしてスケールで魅了するタイプではないが、ひょっとするとリリーフ候補として指名されるかもしれない。

他には、近大の 竹村 陸(神戸国際大附出身・1年)右翼が、3番打者として出場。試合前練習から、強肩ぶりが目を引く活躍を見せていた。試合でもデビュー打席で、ショート内野安打で出塁。4年間で、どのぐらいの選手になれるのか注目したい。

畠 世周(近畿大4年)投手 186/74 右/左
竹村 陸(近畿大1年)右翼 175/77 右/右

中内 洸太(関学大4年)投手 174/74 右/右

関西六大学リーグ・龍谷大 VS 大阪学院大

試合中盤で ほっともっとから、明石の球場に移動する。しかし会場に着いた時は、大経大VS神院大 の試合は延長戦に入るところだった。この試合が12回だか13回ぐらいまで続き、当初の予定よりも1時間以上おすことになる。

お目当ての龍谷大の先発は、瀧中 瞭太(高島出身・4年)右腕。滋賀の高島高校時代からプロ注目の逸材だったが、当時はかなり粗く高校からプロは厳しいとの印象。しかし当時から、持っているポテンシャルの高さは光っていた。最近では珍しいサイドハンドのように、前に体を倒しこんでくる感じのフォーム。球速は常時140~MAXで92マイル(147.2キロ)。とにかくズドーンと来る球威のある球は目を見張るものがある。

変化球は、小さく横滑りするスライダー、カーブ・シンカーなどがあり、かなり投げやりな雑な投球をする投手。しかしその割には、ボールが両サイドにしっかり散るなど、見た目ほど制球は悪く無い。しかしそれでも投球に繊細さ、本当のコントロールがあるわけではなく、やはり素材型の域を脱していない。スカウトとしては荒っぽくて怖いタイプだけに、高い評価はできないだろう。それでも能力は高そうなので、何かしらの形で指名されるのではないのだろうか。むしろ迫力だけで言えば、畠(近大)を凌ぐものがある。イメージ的には、龍谷大から~NTT西日本~中日した 齊藤 信介 を彷彿とさせる。関西で一番豪腕というイメージが強いのは、この選手ではないのだろうか。

また大院大のエースに成長した 堀田 晃(松山商出身・4年)右腕も、今や150キロ近いボールを投げるのだと聞いていた。むしろ生で見ていてズバーンと手元まで来る感じのボールは、この日関西で見たどの投手よりも良い球を投げている気がした。

しかし力み過ぎて高めに浮いてしまったり、ボールが見やすいのか?苦になく合わされてしまうフォームは気になる。球速は常時130キロ台後半~MAX89マイル(142.4キロ)。変化球は、上手く抜けないことが多いスライダー・それにチェンジアップ系のボールがあり、両サイドに散らせて来る。昨秋もリーグ2位の 0.87 の防御率を残しており、元来ならばこの辺のコントロール・変化球の精度ももっと上手くゆくのだろう。高校時代は、ゲームメイクできる好投手とのイメージが強かった選手なだけに。まずは、社会人あたりで微妙な折り合いをつけられるようになると、異彩を放つ存在になっても不思議ではない。大学からプロとなると、この試合を観る限り、まだ物足りないかと。しかし試合開始直後は、おや? と思わせる良いものは持っており、こういった投球を持続できるようになれば、2年後の指名は充分意識できる素材だとみて良いだろう。今後も機会があれば、追い掛けてゆきたい一人。

瀧中 瞭太(龍谷大4年)投手 180/85 右/右

堀田 晃  (大院大4年)投手 180/78 右/右
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