2016年 (20) 関東選抜リーグレポート1
2016/04/22|Category:観戦記
関東の企業チームが対戦する、関東選抜リーグが今年も始まりました。この大会は、普段見られない若手選手が観られる可能性が高い公式戦として、異彩を放っています。3試合朝からあったのですが、お目当ては第三試合だったので、第二試合の途中から観戦しました。
東京ガス VS JX-ENEOS
ドラフト候補の 中山 悠輝(21歳・東京ガス)遊撃手は、試合途中からショートの守備に入ります。打撃はショートゴロのみで終わり、参考になるほどのものではありませんでした。ネクストでは、一応投手のフォームに合わせてタイミングを図ったり、踏み込む前の足のつま先がしっかり閉じられてスイングするなどの動きは観られますが、それほど試合に集中して入れている感じは致しません。
バッターボックスへの入りは、ラインを踏んだり踏まなかったりと特に意識はしていなそう。まぁ強打者としてはそのぐらいの鈍感さがあった方が良いのですが、繊細さが求められるショートとしては微妙なところ。足場は結構馴らしており、それなりにこだわりがあるのかもしれません。特に打席までの動作に、決まったルーティンがあるようには感じられませんでしたが。
ショートとしては、打球への反応、足の運び、フットワークなど可も不可もなしといった感じ。あまりしっかり型を作ってスローイングできないので、長い距離の送球の精度はどうなのか?という不安はありますが、この選手、しでかしそうでしないタイプでもあり、大きなミスは見たことがありません。しかしプロとなると、やはり打てる大型二塁手あたりの方が適正が高いとは見ています。
小野田 俊介(24歳・東京ガス)右翼手は、好い時の爆発力は素晴らしいものの、昨日はあまり冴えないなど調子のムラが昔から気になります。右翼手としても、落下点までの入りに無駄な動きが観られたり、打球への判断がやや悪いようには思えます。元々投手だったので、強肩であるのは確かなのですが。それでも、指名の可能性は充分あるのではないのでしょうか。
最後にENEOSでは、昨年解禁で注目されるも期待に応えられなかった 江口 昌太(22歳・鹿児島工出身)右腕が登場。ゆったりしたモーションから、コンスタントに140キロ台を記録し、MAX89マイル(142.4キロ)まで記録。以前ほど球速は出ていなかったものの手元までボールが来ており、球速以上に魅せる球質。横滑りするスライダーとのコンビネーションで、たまにチェンジアップだかフォーク系の球がありそう。まだ自信がないのか、枠の中に投げるのが精一杯という感じでしたが、少しずつ状態・信頼を取り戻しつつあるのかもしれません。昨日は、1点差でリードして8回・9回を任され無事0点に抑えます。こういった信頼を積み重ね、都市対抗予選の時にはチームでどういった位置づけになっているのか注目したいところ。まだ素材型の域は脱していませんが、年齢的にも若く、将来性含めて面白い素材ではあるように思います。
JR東日本 VS かずさマジック
お目当ては、「野球太郎」の座談会でオススメ選手にあげていた 玉井 大翔(24歳・かずさマジック)右腕だったのですが、試合前からバックネット裏にいたので今日の登板がないことがわかりました。スカウトが第三試合に集まってきたのは、進藤 拓也(24歳・JR東日本)右腕が先発するから。個人的には、今年一度も見ていなかったので、不幸中の幸いでした。
その進藤ですが、立ち上がり149キロを記録。常時145キロ前後~MAXで94マイル(150.4キロ)を記録するなど、そのボールの勢い・球威は、社会人でも屈指の存在かと。その他に、スライダー・スプリット・カーブなどを織り交ぜますが、いかんせん制球がアバウト。明らかなボール球も少なくなけ、ボールが暴れます。なんとか試合を壊さないですむのは、カウントが悪くなってもスライダーでカウントを整えられること。そして追い込むと、スプリットのような小さく沈む球で引っ掛けさせることができる幅が出てきたからではないかと思います。
プロの打者でも、短いイニングならば押し込まれそうな球威・勢いがあり、その点でスカウト達が集結させるだけの魅力があるのは間違いありません。しかし危うさは相変わらずであり、一つ間違えるとガタガタと打ち込まれそうな脆さは大学時代同様に残ります。その辺をどう考えるかで意見が別れるところですが、最終的には2,3位ぐらいで消えるのではという気はします。間違いなく魅せるという意味では、プロの素材ですから。大舞台で、どんな投球・活躍を見せてくれるかで、評価も多少変わってきそうです。
東京ガス VS JX-ENEOS
ドラフト候補の 中山 悠輝(21歳・東京ガス)遊撃手は、試合途中からショートの守備に入ります。打撃はショートゴロのみで終わり、参考になるほどのものではありませんでした。ネクストでは、一応投手のフォームに合わせてタイミングを図ったり、踏み込む前の足のつま先がしっかり閉じられてスイングするなどの動きは観られますが、それほど試合に集中して入れている感じは致しません。
バッターボックスへの入りは、ラインを踏んだり踏まなかったりと特に意識はしていなそう。まぁ強打者としてはそのぐらいの鈍感さがあった方が良いのですが、繊細さが求められるショートとしては微妙なところ。足場は結構馴らしており、それなりにこだわりがあるのかもしれません。特に打席までの動作に、決まったルーティンがあるようには感じられませんでしたが。
ショートとしては、打球への反応、足の運び、フットワークなど可も不可もなしといった感じ。あまりしっかり型を作ってスローイングできないので、長い距離の送球の精度はどうなのか?という不安はありますが、この選手、しでかしそうでしないタイプでもあり、大きなミスは見たことがありません。しかしプロとなると、やはり打てる大型二塁手あたりの方が適正が高いとは見ています。
小野田 俊介(24歳・東京ガス)右翼手は、好い時の爆発力は素晴らしいものの、昨日はあまり冴えないなど調子のムラが昔から気になります。右翼手としても、落下点までの入りに無駄な動きが観られたり、打球への判断がやや悪いようには思えます。元々投手だったので、強肩であるのは確かなのですが。それでも、指名の可能性は充分あるのではないのでしょうか。
最後にENEOSでは、昨年解禁で注目されるも期待に応えられなかった 江口 昌太(22歳・鹿児島工出身)右腕が登場。ゆったりしたモーションから、コンスタントに140キロ台を記録し、MAX89マイル(142.4キロ)まで記録。以前ほど球速は出ていなかったものの手元までボールが来ており、球速以上に魅せる球質。横滑りするスライダーとのコンビネーションで、たまにチェンジアップだかフォーク系の球がありそう。まだ自信がないのか、枠の中に投げるのが精一杯という感じでしたが、少しずつ状態・信頼を取り戻しつつあるのかもしれません。昨日は、1点差でリードして8回・9回を任され無事0点に抑えます。こういった信頼を積み重ね、都市対抗予選の時にはチームでどういった位置づけになっているのか注目したいところ。まだ素材型の域は脱していませんが、年齢的にも若く、将来性含めて面白い素材ではあるように思います。
JR東日本 VS かずさマジック
お目当ては、「野球太郎」の座談会でオススメ選手にあげていた 玉井 大翔(24歳・かずさマジック)右腕だったのですが、試合前からバックネット裏にいたので今日の登板がないことがわかりました。スカウトが第三試合に集まってきたのは、進藤 拓也(24歳・JR東日本)右腕が先発するから。個人的には、今年一度も見ていなかったので、不幸中の幸いでした。
その進藤ですが、立ち上がり149キロを記録。常時145キロ前後~MAXで94マイル(150.4キロ)を記録するなど、そのボールの勢い・球威は、社会人でも屈指の存在かと。その他に、スライダー・スプリット・カーブなどを織り交ぜますが、いかんせん制球がアバウト。明らかなボール球も少なくなけ、ボールが暴れます。なんとか試合を壊さないですむのは、カウントが悪くなってもスライダーでカウントを整えられること。そして追い込むと、スプリットのような小さく沈む球で引っ掛けさせることができる幅が出てきたからではないかと思います。
プロの打者でも、短いイニングならば押し込まれそうな球威・勢いがあり、その点でスカウト達が集結させるだけの魅力があるのは間違いありません。しかし危うさは相変わらずであり、一つ間違えるとガタガタと打ち込まれそうな脆さは大学時代同様に残ります。その辺をどう考えるかで意見が別れるところですが、最終的には2,3位ぐらいで消えるのではという気はします。間違いなく魅せるという意味では、プロの素材ですから。大舞台で、どんな投球・活躍を見せてくれるかで、評価も多少変わってきそうです。
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