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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2016年 (25) 東京六大学レポート2 & 神奈川リーグ2
ようやく六大学でまだ観戦していなかった、明治と立教の試合の模様を確認したので簡単な感想でも。

明治 VS 東大

3月のはじめにDeNAとの交流戦で、6回を投げてボテボテの内野安打一本と完璧な投球を魅せた 柳 裕也(横浜高校出身・新4年)右腕。その調子を、そのまま持続しての開幕だった。130キロ台後半~力を入れると140キロ台中盤ぐらいまで出せる速球。更に昨年まで無かったカットボールを織り交ぜ、投球の幅が大きく広がります。それに緩いカーブで緩急を織り交ぜつつ、必要に応じて縦系のボールも使って来るコンビネーション。

特にカットボールを修得したことで、失投が多かったスライダーを殆ど使うことなく上手く投球を組み立てることができています。更に意外に収まりが悪くボールが先行する傾向が下級生まではあったのですが、そういった後手後手の苦しいピッチングはなくなり、自分が主導権を握って打者と対峙できるようになってきました。昨年あたりは、結構縦の変化球への依存度も高かったのですが、今はそういった球の割合も少なくなったところも好感。こういった球は、本当に必要なときに使うぐらいが体の負担含めて重要なので。精神的な強さは特筆ものの選手ですが、もち得るポテンシャルがけして大きな選手ではないこと。そう考えると、1位としてはややスケールで物足りなさを感じます。そうかと言って、一年目からローテーション投手としての期待を計算できるぐらいの投手でもあります。恐らく外れ1位から2位指名の最初の方で消える選手ではないのでしょうか。

第二戦の先発を任された 星 知弥(宇都宮工業出身・新4年)右腕、DeNA戦で見た印象と変わりませんでした。ボールが先行して、カウントを取りに行く球を狙い打たれる悪循環は解消されておらず。更にズバーンとミットに突き刺さるストレートの質は相変わらず惚れ惚れするのですが、その球を簡単に合わされてしまうフォームのメカニズム、速球を活かすだけの配球に課題を残します。現状この選手は、リリーフで理屈抜きに勢いで押すピッチングで勝負するしかないでしょう。それで結果を残せるかどうかが、プロ入りの別れ目となると思います。慶応にいた 白村 明弘(日ハム)のような活かし方ができるかどうか? 持っているポテンシャルは、遥かに柳より大きいので、それを活かせないで来たのはなんとも歯がゆいところ。

立教 VS 法政

立教第二戦の先発を託されたのは、田村 伊知郎(報徳学園出身・4年)右腕。170センチそこそこの体格から、回転の良いストレートを活かした小気味良い投球が持ち味。すでに昨秋の時点で、MAX149キロを記録するなど、ボールの勢いには目を見張るものを持っていた。

しかし上背の無い選手の悲しさなのか?スピードが鈍る先発だと、どうしても底の浅さを露呈してしまう。そのためプロとなると、145キロ前後~後半の力で押せるリリーフでの登板ではないのだろうか。カウントを取りに行く何気ないストレートを、簡単に法政打線に打ち返される姿を見ると、キャパ全開で投げないと見栄えしないなぁというのが率直な感想。社会人からは引き手数多なレベルの投手だろうから、順位が低くてもプロ入りしたいというプロ志望がないと、社会人に流れることになるのではないのだろうか。

立教のエース・澤田 圭佑(大阪桐蔭出身・4年)右腕は、故障が完治していないようで、昨年同様に速球に精彩がない。下級生の頃のような、145キロ前後~後半を投げる勢いはなく、現役通算最多勝利の投球術でなんとかかわしている。しかし本人はプロ志望だということで、各球団難しい判断に迫られそうだ。しかし故障が癒え完全復活できれば、力と技を兼ねそねた上位候補。そういった過去の実績・能力を評価して、順位にこだわらなければ指名して来る球団が出てきても不思議ではない。ソフトバンク・中日・ヤクルトあたりは、こういった怪我持ちの選手の指名を積極的に行って来るので。いずれにしても、この春はあまり大きな期待できないということがわかった試合でもあった。

横浜商科大 VS 関東学院大 第三戦

話は六大学から離れまして、先日保土ヶ谷に移動してじっくり観られなかった 横浜商大VS関東学院戦 の第三戦を観に行ってきました。3月のDeNAとの交流戦で、140キロ台を連発していた 山本 翔大(敦賀気比出身・4年)左腕がリリーフで登板。この日も強い腕の振りから、コンスタントに140キロ台を越えてきて、MAX92マイル(147.2キロ)まで記録。以前見た時は球速ほどボールが来ている感じがしませんでしたが、今回は勢いはそれなり。それでも簡単に合わせられてしまうフォーム、甘いくなる枠の中での制球に課題を残します。変化球は、チェンジアップは結構面白い軌道を辿り、時々カーブなのか?ナックルなのか?100キロ台の不思議なボールを投げる時があります。それにあまり精度の高くないスライダーなど。

右打者に対し外角で投球を組み立てるのは悪くないのですが、内角クロスに突く配球が観られなかったのは前回と同様。フォームの構造上クロスへの球が投げにくいのかと思ったのですが、左打者に対しては内外角投げ分けることができています。しかし左投手でありながら、左打者に対しインハイの速球を振りぬかれているあたりに疑問が残ります。左腕から140キロ台を連発できる素材ではあるものの、独立リーグなり社会人などで相手に嫌がられる術を磨いてからでもプロ入りは遅くないのではないのでしょうか?

リーグ通算100安打までカウントダウンの、荒井 聖也(横浜商大4年)左翼手。私が観戦した3打席では、ライトフライ・セカンドゴロ・セカンドゴロ と良いところは無し。この選手、一年生の頃にオープン戦で観て右中間に特大のホームランを放ったり、ボールを芯で捉える技術には当時から驚かされました。ただし守備は左翼手で、肩・守備にアピールするほどの絶対的なものを感じられないところ。塁間を左打席から4.2秒前後と走力も平均レベルであり、そういった意味では打撃には良いものを持っていますが指名なるとパンチ不足の印象は残ります。

また4番の 谷口 諒(済美出身・4年)三塁手も、レフトフライや見逃しの三振など私が見ているときは良いところがありませんでした。この選手で印象的だったのは、西武に2位指名された 佐野 泰雄(平成国際大)左腕のストレートを、完璧に振りぬく強烈な打球が印象的。パワフルな打撃は、リーグ屈指の強打者と言っても過言ではないでしょう。しかしこの試合では、三遊間に転がったゴロを、あれは捕って欲しいという球に届かないで抜けて行くあたりに、ちょっと三塁手としては物足りないものを感じます。肩も良い選手だけに、強打の三塁手という魅力はありますが、やはり指名となると絶対的なものを感じないというのが率直な感想でした。
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