2016年 (34)(35) 関東選抜リーグ&首都大学リーグレポート
2016/05/14|Category:観戦記
「野球太郎」の座談会で、今年の注目選手にあげながら観戦に行けてなかった 玉井 大翔(24歳・かずさマジック)投手を観に、県営大宮球場で行われた関東選抜リーグに足を運んだ。
玉井は、東農大オホーツク時代は 風張 蓮(ヤクルト)と同期であり、むしろ下級生からの実績は玉井の方が上だったといえる。しかし高校時代からのネームバリューや最終学年でのアピールの違いで、風張の陰に隠れる形となってしまっていた。しかし社会人1年目の昨春見た玉井の投球に目を奪われ、それ以来気になる存在となった。
2年目の今年は、まさに かずさマジックのエース として実績を積み重ねてきている。春先のソフトバンク三軍相手にも好投し、スポニチ大会でも活躍。都市対抗に向け、順調に来ている。この日の玉井も安定しており、球速こそ130キロ台後半~MAX91マイル(146キロ)ぐらい。驚くような球威・球速はないものの、手元までピュッとボールが来ている上、両サイドに球筋が安定。130キロ台の高速スライダーとチェンジアップとのコンビネーションで、変化球も上手くコースに散らすことができている。
カウントを悪くしても、そこから戻す修正能力・精神面にもブレがない。凄みはないが、安心して見ていられる好投手といった感じで、プロ入りしても即戦力としてある程度計算できるタイプではないのだろうか。クィックも1.05~1.10秒前後、フィールディング・ベースカバー・牽制なども基準以上であり、細かいコントロール、微妙な駆け引きもできる投手でもある。ドラフトでは4位前後ぐらいの位置づけにはなると思うが、このまま順調に行けば指名される可能性は高そうだ。
一方首都リーグで観戦できず気になっていたのが、丸山 泰資(東海大4年)右腕。今シーズン成績を観る限り、あんまり順調そうではないことはわかっていたが、思いの外ひどかった。球速は常時135キロ前後しか出ていなく、MAXで87マイル(140キロ)がやっとぐらい。横滑りするスライダーとカーブのような少し球速を殺した二種類のスライダーに、チェンジアップ・ツーシーム的な球を織り交ぜてくる。両サイドにはボールを散らすことはできているものの、自慢のボールの切れ・勢いがなく、簡単に弾き返されてしまう有様。日体大打線に、2回までに4失点を献上。もともとこの投手、先発よりも完全にリリーフの方がボールの勢いが一変して見栄えのするタイプ。もし逆転でのプロ入りを狙うのであれば、立てなおして秋にリリーフでアピールすることではないのだろうか。現状の内容だと、大学からのプロ入りは厳しいのではないかと感じた。
また大学球界屈指の強打者として注目される 森下 翔平(東海大4年)三塁手も、好投手・松本 航(日体大2年)右腕の前に音無しに終わる。今日は、三振・センターフライ・セカンドゴロと、打席でも工夫が観られず残念。確かに今年の大学生ではトップクラスの強打者ではあるが、A級の素材かと言われると疑問が残る。右打ちの強打者であり、三塁手としても守備・強肩ぶりも悪くないだけに、需要な高いタイプ。しかし、あまり過大に評価しすぎるのはどうだろうか? 現状は、彼も3,4位ぐらいの位置づけだと考えつつ、秋まで観戦して能力を決めてゆきたい。
玉井は、東農大オホーツク時代は 風張 蓮(ヤクルト)と同期であり、むしろ下級生からの実績は玉井の方が上だったといえる。しかし高校時代からのネームバリューや最終学年でのアピールの違いで、風張の陰に隠れる形となってしまっていた。しかし社会人1年目の昨春見た玉井の投球に目を奪われ、それ以来気になる存在となった。
2年目の今年は、まさに かずさマジックのエース として実績を積み重ねてきている。春先のソフトバンク三軍相手にも好投し、スポニチ大会でも活躍。都市対抗に向け、順調に来ている。この日の玉井も安定しており、球速こそ130キロ台後半~MAX91マイル(146キロ)ぐらい。驚くような球威・球速はないものの、手元までピュッとボールが来ている上、両サイドに球筋が安定。130キロ台の高速スライダーとチェンジアップとのコンビネーションで、変化球も上手くコースに散らすことができている。
カウントを悪くしても、そこから戻す修正能力・精神面にもブレがない。凄みはないが、安心して見ていられる好投手といった感じで、プロ入りしても即戦力としてある程度計算できるタイプではないのだろうか。クィックも1.05~1.10秒前後、フィールディング・ベースカバー・牽制なども基準以上であり、細かいコントロール、微妙な駆け引きもできる投手でもある。ドラフトでは4位前後ぐらいの位置づけにはなると思うが、このまま順調に行けば指名される可能性は高そうだ。
一方首都リーグで観戦できず気になっていたのが、丸山 泰資(東海大4年)右腕。今シーズン成績を観る限り、あんまり順調そうではないことはわかっていたが、思いの外ひどかった。球速は常時135キロ前後しか出ていなく、MAXで87マイル(140キロ)がやっとぐらい。横滑りするスライダーとカーブのような少し球速を殺した二種類のスライダーに、チェンジアップ・ツーシーム的な球を織り交ぜてくる。両サイドにはボールを散らすことはできているものの、自慢のボールの切れ・勢いがなく、簡単に弾き返されてしまう有様。日体大打線に、2回までに4失点を献上。もともとこの投手、先発よりも完全にリリーフの方がボールの勢いが一変して見栄えのするタイプ。もし逆転でのプロ入りを狙うのであれば、立てなおして秋にリリーフでアピールすることではないのだろうか。現状の内容だと、大学からのプロ入りは厳しいのではないかと感じた。
また大学球界屈指の強打者として注目される 森下 翔平(東海大4年)三塁手も、好投手・松本 航(日体大2年)右腕の前に音無しに終わる。今日は、三振・センターフライ・セカンドゴロと、打席でも工夫が観られず残念。確かに今年の大学生ではトップクラスの強打者ではあるが、A級の素材かと言われると疑問が残る。右打ちの強打者であり、三塁手としても守備・強肩ぶりも悪くないだけに、需要な高いタイプ。しかし、あまり過大に評価しすぎるのはどうだろうか? 現状は、彼も3,4位ぐらいの位置づけだと考えつつ、秋まで観戦して能力を決めてゆきたい。
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