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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2016年(42) 春季近畿大会レポート2日目
遠征二日目も波乱の幕開けとなった。試合が12時からだったので、朝の開門に合わせて和歌山城を散策。私の遠征の楽しみの一つが、近くの城に足を延ばすこと。私が城に入る時は、まだ小雨がシトシトと振り続いていた。城の前のバス停から球場近くに向かう、一時間に一本のバスの時間を確認して城に入る。少し時間に余裕を持って城を降りたのだが、城の出口を間違えて、別の門から出てしまい方向感覚を失ってしまう。時計をみると、バスの時間まですでに10分を切っていた。しかもなかなか元の入ってきた門がわからず、案内図を何度も確認しながらなんとか時間前にバス停に戻ることができた(ここまでで汗だく)。

しかし紀三井寺球場に向かうときに乗る、マリーンシティ行だかのバスでも、球場近くのバス停にはゆかない路線があることを乗車してから知る。運ちゃんに聞きながら、最も球場から近い徒歩15分ほどのバス亭で降り、歩いて球場へ向かうはめに。球場に着いたのは、それでもまだ10時過ぎだった。12時からの試合開始でも、このとき雨は一向に止む気配がない。それでももうすぐ止むはずだという情報を信じて、チケット売り場の前で傘をさして待地続ける。10時半になると、定時どうりに試合を行うとのことで開門。前日とはうって変わって、バックネット裏正面の屋根付きの特等席をゲットすることができた。試合開始時も小雨は降っていたものの、試合は予定どおり12時から始まる。帰りの飛行機の関係で、開始が遅れるのだけは避けたかっただけに助かった。

ようやくこれで試合を観られるかとホッとしたのもつかの間、履正社の先発は、お目当ての 寺島 ではなく、前日と同じ山口だという想定外の事態に愕然とする。結局寺島が登板したのは、6回からの4イニング。寺島が出てこないことに、イライラしながら観戦が続く。ただし初回に山口が四球を連発することで、寺島が急遽ブルペンで全力投球が始める。展開次第では、いつでも用意あることが唯一の救いとなった。

近畿大会決勝戦 履正社 VS 智弁学園

選抜優勝の智弁学園に対し、序盤から得点を重ねてゆき履正社が優勝。智弁も何度か得点のチャンスはあったものの、拙攻つづきで得点できないまま終わる。そんな中注目の 寺島 成輝(履正社3年)左腕は、6回から登場。寺島の下級生時代は、抑揚がなく淡々と速い球を投げ込んでくるという、メリハリに欠ける投手との印象が。しかしこの日はリリーフでの登板でもあり、気持ちを全面に押し出す本気モードの彼を見ることができたのは収穫だった。

ビシッと手元で勢い増して来る速球は、それだけで1位指名は確実と思わせる迫力がある。球速自体は、130キロ台後半~MAXで90マイル・145キロ程度だったものの、プラス5キロ程度は速く感じさせる勢いが違っていた。ボール自体にも力があり、速球は内野の頭をなかなか超えてゆかず、その見た目以上に球威があることを実感させられた。

おとなしいイメージのあった寺島だったが、1球1球声を出すなど気合満点のマウンド捌き。右打者の内角へ強気に何度も投げ続けたりと、それまでのイメージを一変させるのに充分な内容。それほど細かいコントロールはないものの、両サイドにおおよそ投げ分けて来るコマンド力も兼備。変化球は、スライダー、カットボール・チェンジアップ・カーブなど。特に追い込んでから仕留めきるほどの決め球がなく、その辺は同時期の 小笠原慎之介(東海大相模-中日)左腕に似たものを感じる。ただし純粋に素材としての器は、小笠原よりもワンランク上のスケールを感じさせる。小笠原がハズレのハズレ1位での指名だったのに比べると、寺島は最初の一巡目から指名されるだろう素材。あるいは状況次第では、1位競合すらありえるのではないのだろうか。

ただしコントロール・変化球に破綻がないのは相変わらずな反面、制球にも変化球にも絶対的なものはなく、一軍のローテーションに担うまでには数年はかかるのではないかと感じる。濱口遥大(神奈川大)ほど不安定さはないないものの、高橋拓巳(桐蔭横浜大)ほど、まとめる技術はないという感じか。いずれにしてもある結果を焦らない、余裕のある球団に指名して頂きたい。

一方の履正社は、チーム自体がタレント揃いの大型チームで特に中軸が強力。3番を打つ・四川 雄翔(3年)一塁手は、準決勝の智弁和歌山戦では、ライトポール横に特大のホームラン。スライダーを上手く合わせてのヒット、左中間のツーベースと打撃だけならば、超高校級の上手さとパワーを見せつける。塁間4.3秒台と脚力が並なのと背番号5をつけての一塁での出場は気になったが、打つだけならば間違いなくドラフト候補。

2年生の4番・安田 尚憲(2年)三塁手は、188/92 の恵まれた体格には雰囲気があり、高校時代の T-岡田 を彷彿とさせる。智弁和歌山戦ではライトスタンドにホームラン。決勝の智辯学園戦でも一ニ塁間を抜けるヒットを連発するなど、上手さとパワーを兼ね備えた左の強打者。すでに高校通算30本塁打以上を記録し、清宮世代を代表する打者の一人に育ちそう。三塁手としては、背番号3ながら思ったほど下手ではなく肩もまずまず。足は、あまり速くなさそうだが、間違いなく大物。

また5番を打つ 井町 大生(3年)捕手も、捕手としてはさほど肩は強くなく買えないが、球足の速い打撃は超高校級ではないのだろうか。この3人の強力クリーンアップは、大阪桐蔭を凌ぐものがあると言えそう。また智辯学園でショートを守っていた 高塚 勢枚(1年)遊撃手も、試合でエラーなどをしていましたが、強肩で惚れ惚れするようなスローイングをしており、将来楽しみなスケールが大きなショートストップ。

常にドキドキさせられる事態に襲われていましたが、結果的には大きな痛手を喰らわないで済んだ遠征だった。そして遠征の目的であった 寺島 の観戦も、最後の最後で実現。目的を果たし、帰宅の途に着くことができた。春の間に寺島を観ておければということで、彼の観戦が済んだことで、ほぼ満足のゆく春のスカウト活動が終わったことになる。

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