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2016年 (47) 全日本大学選抜・平塚合宿(投手編)
今年も始まりました、全日本大学選抜を決める選考会・通称 平塚合宿。全国のリーグから推薦された選手達が集まり、日本代表チームを決めるための選考会が行われます。そこで今日は、初日に登板した投手の簡単の感想でも述べてゆきます。

宮台 康平(東大3年)投手 178/83 左/左

リーグ戦の印象だと球速ほどボールが来ない感じで、何故あんなに空振りをするのか疑問に思っていました。リーグ戦の疲労が抜け更に2イニング限定ということで、非常にキレのあるボールを投げ込みます。球速も最速で148キロを記録(平塚のガンはマイナス3キロぐらいした方が適正かと)、その数字以上にボールの勢いが目立っていました。変化球もチェンジアップが効果的で、最初の1イニング目は素晴らしかったです。しかし2イニング目になり、ガクッと球速が低下。何処かが痛くなったわけではないと思うのですが、最初の飛ばし過ぎで完全に失速します。この辺が、来年に向けての課題でしょうか? いずれにしても東大の色眼鏡無しに、来年のドラフト指名を意識できる素材です。

田村 伊知郎(立教大4年)投手 173/80 右/左

今シーズンは、澤田 圭佑(4年)右腕に代わって、完全にチームのエースに成長しました。上背はないのですが、やたら投球テンポが早いのが特徴。そこから切れ味抜群のMAX149キロの速球を、気合満点のマウンドさばきで投げ込んできます。報徳学園時代から好投手として知られてきた選手ですが、スライダー・フォークなども織り交ぜ勢いだけでなく、適度なまとまりも併せ持ちます。小柄ですが、プロでもリリーフでなら1年目から面白いのではないかと。本人が六大学ブランドにこだわらず順位に条件を付けなければ、5位指名前後ぐらいでの指名があっても不思議ではありません。

青島 凌也(東海大2年)投手 178/78 右/右

東海大相模時代から、甲子園でもお馴染みの好投手でした。春のリーグ戦では、丸山 泰資(4年)が冴えなかったので後半戦はエース格に。ただし高校時代から完成された投手であり、大学に入って大きく成長した感じはありません。キレのある速球と変化球とのコンビネーションが冴えている時は良いのですが、一度相手に合い出すとぽんぽんぽ~んと連打を食らいやすい集中打を浴びる傾向があり、今日はモロにその悪い形が出て最初の1イニング目に失点しました。MAXで145キロぐらいでしたが、リーグ戦での力を充分に示すことができなかったのは残念です。

佐々木 千隼(桜美林大4年)投手 182/76 右/右

元巨人の大エース・斎藤雅樹2世とも言われる、ドラフト上位候補。斎藤はサイドでしたが、こちらはサイドとスリークオーターの中間ぐらいのフォームでしょうか。MAXは今日最速の152キロを記録し、2イニング限定で投げればこのぐらいは出して当たり前という感じの力の持ち主。スライダーの曲がりが大きすぎて制御できていないのは相変わらずでしたが、その辺をツーシーム・シンカー系のボールで補ってピッチングができるようになったのが、今春大きく成長した部分。恐らくドラフトでもハズレ1位~2位指名のはじめぐらいには消えそうな選手であり、代表入りも濃厚なのではないかと思います。

堀田 晃(大阪学院大4年)投手 180/78 右/右

松山商時代好投手だった彼も、リーグ戦では150キロを記録するまでに大きくパワーアップ。今春のリーグ戦で見た時は、MAX89マイル(143キロ)程度だったものの、ボールの質は関西で見た有力ドラフト候補の中でもNO.1でした。しかし私の見た試合では、高めにことごとく浮いた球を龍谷大打線に打ち込まれk.O。しかしその後のリーグ戦では、元来の調子を取り戻し今回の代表選考会に呼ばれたようです。しかし今日のMAXは141キロ程度でしたが、明らかにボールの勢い・球質が悪く、リーグ戦の疲れを引きずっている感じで冴えない内容でした。持っている力はこんなものではないだけに、ちょっと残念な気がします。有力社会人チームへ進むという話もあり、志望届けを提出しても現状は微妙かとは思っています。しかしそこで実績を残し実戦力を磨けば、2年後のドラフト候補に名前を連ねそうです。

吉川 峻平(関西大4年)投手 183/71 右/右

春の関西遠征で観られなかった投手だったので、今日の観戦の目的の1人でした。球速は130キロ台中盤~MAX142キロまで到達。球速は平均以下ですが、ベース板を通過するまでボールのキレが鈍らないところは良いところかと。スライダー・シンカーなどを織り交ぜる配球で、関西の大学生がこのシンカーを見極められないのだろうなと思うような良い決め球も持っています。社会人タイプだと思いますが、今後の活躍・更なるパワーアップを遂げれば、2年後指名候補に浮上してきても不思議ではありません。凄みよりは、実戦的な投球が持ち味なのでしょう。

笠原 祥太郎(新潟医療大4年)投手 177/85 左/左

140キロ台中盤を連発できる左腕ですが、指にかかった時のボールとそうではない時のボールの差が激しい。しかし今日は緊張からなのか? 武器であるスライダーも高めに抜けてしまいコントロールに苦しみます。そういった未完成さがあり、素材は良いものの即戦力としては厳しいタイプかと。しかし良いボールを安定して投げられるようになったり、スライダーが低めに集められれば、プロでも活躍できる素材だと思います。即戦力としては厳しいだけに高い評価はできませんが、3,4位あたりの指名は充分左腕だけに期待できると思います。

伊藤 将司(国際武道大2年)投手 177/82 左/左

横浜高校時代から知られたサウスポーですが、大学生になってまともに見るのは初めてでした。球速は130キロ台中盤~MAX141キロ程度と高校時代とあまり変わった感じはしないのですが、2イニング目には安定したコントロールとキレの良い球で三振を多く奪っていました。元来は、ゲームメイクして試合を作る先発型だと思います。177/82 ということですが、マウンドではもっと小さく見えますね。もうちょっと凄みというかパワーアップできないと、卒業後も社会人タイプではという印象は受けました。

栗林 良吏(名城大2年)投手 176/72 右/右

非常にゆったりと軽く投げている感じなのに、145~MAX151キロの球速を連発するのには驚きでした。恐らく初めてみる投手だと思いますが、こんな選手がいるのかと今日1番の驚き。投球は横滑りするスライダーとのコンビネーションで単調なのと、ボールが高めに甘く入るなどの欠点を、あと2年でいかに改善できるか? 伊藤投手とは逆に、176センチには見えないぐらいマウンドでは大きく魅せる投手でした。将来、どんな風に育ってゆくのか非常に楽しみ。

(今日の感想)

大学選手権不出場組で、過去の平塚合宿の経験もないメンバー中心に登板していました。そんな中、今日の内容ならば佐々木(桜美林大)と田村(立教大)あたりは、代表メンバーに残るのでは?と思わせる内容。逆に最終メンバーに選出されるのは、今日投げていない投手が中心になるのではないかと思います。

明日も紅白戦形式での実戦が予定されており、例年ならば今日投げていないすべての投手が登板して来るものと思われます。個人的にはこの春観られていなかった投手は、すべて今日投げてくれたので明日の観戦は致しません。普段は各校のエース格で先発でしか見られない投手も多く、2イニングのキャパ全開で投げている姿は、また貴重な観戦機会ではないのでしょうか。普段見られない面子・姿を垣間見られる平塚合宿は、やっぱり面白いと改めて感じた一日でした。

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