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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!
2016年夏 甲子園6日目・第四試合&7日目・第一試合

大会6日目・第4試合 秀岳館 VS 常葉菊川

野手に、タレントの多い試合だった。プロ注目の 栗原 健(常葉菊川3年)中堅手は、結局ヒットを放つことなく甲子園をあとにすることに。それでもスイングの強さは感じられ、塁間を左打席から3.9秒前後の俊足と強肩ぶりはプロ級。打撃も荒っぽいが、静岡大会決勝で見せた本塁打のように、捉えた時の打球の飛距離・破壊力は圧巻。完全にイケイケ系の選手であり、上下関係や規律の厳しい大会系には馴染まず、個性を尊重してくれるような環境や、大人として扱ってくれるチームに合いそう。ドラフト的には微妙なラインだが、下位指名~育成あたりでの指名があっても不思議ではない。

また2番打者で地味な扱いだが、赤井 啓輔(常葉菊川3年)遊撃手のスピード感の溢れる守備が印象的。打球への一歩目への反応も素晴らしく、難しい体勢からでもスローイングが乱れないなど守備に関しては今大会1番のショートストップだと言えるであろう。強烈なライナーをはじく場面もあったが、あれはギリギリの打球にボールを触ることができたのは彼だから。静岡大会7試合で0失策のように、例年の菊川の遊撃手のような荒っぽささはなく、純粋に天才肌の遊撃手という感じがする。予選でも7試合で4盗塁を決めるなど動ける選手であり、打球も鋭くひ弱さは感じ無い。上のレベルでも、どのような活躍を魅せてくれるのか楽しみ。

また4番捕手である 米沢 利紀(3年)捕手は、今大会の右打者で最もバットの振れる強打者だった。ただ思っきりが良いだけでなく、静岡予選では打率.556厘。この試合でもあわやホームランかという長打を放っており、ミート能力も悪く無い。捕手としても再三飛びした走者に送球したり、捕ってからの送球も正確で自信があるのだろう。予選でも3盗塁を決めているように、動ける身体能力を秘めている。捕手としては少し深く座り過ぎているのは気になるが、キャッチング・送球なども悪くなく、けして打つだけの選手ではなかった。上のレベルでも、どんな活躍を魅せてくれるのか今後も気にしてみたい。

秀岳館では、ドラフト指名濃厚の 九鬼 隆平(3年)捕手が注目。春よりもキャッチングが雑なところが修正されており、だいぶ捕手らしくはなってきた。相変わらずミットを一度地面に降ろす癖があるので、ワンバウンド処理などに立ち遅れるのは気になるところ。1.8秒台の送球、ハイレベルな相手にも対応できる打力などは、全国でもトップクラスの捕手であるのは間違いない。また足も速い選手であり、プロの捕手として厳しい場合は、身体能力を活かして他のポジションにコンバートされ花開かもしれない。

また2番で地味ながらも、松尾 大河(3年)遊撃手の堅実な遊撃守備にも見どころがあった。何が凄いという打撃ではないのだが、高いレベルの相手にも対応できてしまう能力の高さを持っている。右打ちというアピールポイントもあり、下位指名あたりならば指名される可能性を秘めている。

エースの 有村 大誠(3年)投手も、最後で登場。球速は135~140キロぐらいとあまり伸びておらず、この夏はやや順調さを欠いていたようだ。まずは、大学・社会人などに進んで、さらなる成長を期待したい。

栗原 健  (常葉菊川3年)中堅 170/73 左/左
赤井 啓輔(常葉菊川3年)遊撃 168/64 右/右
米沢 利紀(常葉菊川3年)捕手 171/73 右/右

九鬼 隆平(秀岳館3年)捕手 181/82 右/右
松尾 大河(秀岳館3年)遊撃 174/73 右/右
有村 大誠(秀岳館3年)投手 181/84 右/右

大会7日目・第一試合 木更津総合 VS 唐津商

プロ注目の 早川 隆久(木更津総合3年)左腕は、春よりもフォームやボールにメリハリが出てきた。ゆったりとしたモーションから入り、鋭く腕や上体を振れるようになって打者はワンテンポ差し込まれる。更にボールにもキレが増し、1球1球寝ぼけていた球筋が、明確な意志を持ち始めている。球速は、無理しなくても130キロ台後半~140キロ台前半と基準レベル。変化球も、スライダー、チェンジアップ、カーブと一通り持っている。コントロールは、ピンポイントで投げ分けて厳しいところに突くというよりも、ストラクゾーンの枠の中に安定して集め、常にストライク先行の有利状況で対峙できる。

ただし投球としては、そこからの奥行きは感じられず、何か売りという絶対的なものがなく特徴を見出し難い。現時点では、プロに混ぜても埋没しそうな印象で、個人的には大学などに進む方が正解ではないかと思っている。実際のところ、有力大学への進学が濃厚とも言われている。ゲームメイクできる左腕ということでプロ側の評価も高いので、志望届けを提出すれば中位ぐらいでの指名があっても不思議ではない。ただし4年間で、自分の色・特徴というものを明確に打ち出してからの方が彼にとってはプラスに働くのではないかと。精神面も強く、秋から段階を踏んで良くなってきている。今後も努力を続けて行ければ、4年後には即戦力候補として1位指名・12名の中に入ってくる投手への成長も期待できる。

来年のドラフト候補として注目されている 峯村 貴希(木更津総合2年)遊撃手は、再三転がってくるゴロを無難に捌くなど守備での安定感を増していた。千葉県予選でも打率.077厘と絶不調で、この試合でも打撃でのアピールはなかった。打って走って守って走れてという、神宮大会で見せたようなプレーを新チーム以後取り戻したい。

唐津商では、1年生の 土井 克也(唐津商1年)捕手の動きが目立った。実に落ち着いたプレーで、先輩も安心して投げ込めるどっしり感がある。捕手としてもキャッチング、技巧派の谷口優成(3年)右腕の粘りの投球を引き出したリード、スローイングも捕ってから投げるまでの動作の移行・型をしっかり作って投げられる送球にも好感。非常に基本に忠実で、九州の捕手にありがちな荒っぽさや身体能力に頼ったプレーをしないところにも好感が持てる。2年後には、九州を代表する捕手への成長を予感させる。

早川 隆久(木更津総合3年)投手 180/73 左/左
峯村 貴希(木更津総合2年)遊撃 184/75 右/左

土井 克也(唐津商1年)捕手 178/73 右/右

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コメント
コメント
秀岳館の投手&二塁は堀江では?
有村は投手一本だったような…
2016/08/29 (月) 17:16:22 | URL | #-[ 編集 ]
完全に堀江と勘違いしておりました、ご指摘ありがとうございます。
2016/08/29 (月) 23:50:33 | URL | 蔵建て男 #-[ 編集 ]
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