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高校JAPAN VS 大学JAPAN (高校投手編)
昨日行われた、高校JAPAN VS 大学JAPAN の交流試合のレポートを。今回は、4回に渡って高校・大学JAPANの選手たちについて触れてゆきたいと思います。まず今回は、高校JAPANの投手陣から。

早川 隆久(木更津総合)投手 178/68 左/左

高校JAPANの先発は、千葉マリンで行われたこともあって地元の 早川 隆久(木更津総合)投手。高校球界屈指の実戦派左腕として知られる投手ですが、個人的にはプロ入りとなると4年後を待った方が良い選手だと言い続けてきました。

立ち上がりに 大西 千洋(法大2年)外野手の内野安打でリズムが掴めません。そうこうしている間に、初回5失点を失います。早川の場合140キロ前後の速球に、スライダー・チェンジアップ系の球を上手く織り交ぜるコンビネーションで打ち取るタイプ。しかし立ち上がり、甘くカウントを取りにゆく球を大学JAPANは見逃しません。

元々早川は、ピンポイントにコースを突くタイプではなく、ストライクゾーンにポンポン集めて有利な状況を作ってゲームを組み立てるタイプ。その自分のリズムに相手を引き込む前に打ち込まれてしまいましたし、高校レベルならば打ち損じてくれる球を簡単に打ち返されてしまします。この辺が、まだボールに本当の力がない、変化球含めて絶対的なものがなく、今プロに入っても特徴が見出だせずに埋もれてしまう危険性があると指摘するところです。あともう一つ気になったのが、ストライクゾーンの枠の中で勝負したがるので、今後の4年間でストライク~ボールになる球を振らせる技術を磨いて欲しいと思います。段階を踏んで技術を高めて行けば、4年後には即戦力左腕として1位指名も夢ではない素材だと思います。

藤平 尚真(横浜)投手 185/80 右/右

まだ成長途上の投手という印象は受けますが、今後の上積みが期待できるという意味では、今回のJAPANのメンバーの中でも一番だと思います。短いイニング限定ということもあり、140キロ台後半(MAX149キロ)を連発し、スライダー・フォークなどを織り交ぜたピッチング。まだボール全体の収まりが悪かったり、変化球の精度が低かったりと未完成な印象は受けますが、これがピタッとハマって来ると、手に負えないピッチングができそう。球速も今は150キロ前後ぐらいがマックスですが、将来的には155キロ前後ぐらいまでは行きそう。プロで勝てる投手になれるかと言われると、もう一皮二皮向けないと行けないでしょうが、持っているエンジンは、先輩の 涌井秀章(ロッテ)以上なのは間違いありません。ドラフトでは単独で欲しい球団が狙って来そうですが、1位競合が起きても全然不思議はないでしょう。少なくても、ハズレ1位までは残らない気がします。

寺島 成輝(履正社)投手 182/83 左/左

今年の高校生投手の中では、左右含めてNO.1投手。また大学・社会人含めても、総合力ではNO.1左腕だと評価されている投手。安定した下半身を元に、バランスの良いフォームから狂いの少ない投球が自慢。球速は140キロ前後~中盤ぐらいのボールが多いものの、手元でキレるので5キロぐらい速く感じさせる球質があります。またスライダー・カーブ・チェンジアップともに絶対的なボールはないものの、切れ味・生かし方もソコソコ。コントロール・投球術・マウンド捌きなどの総合力も適度に兼ね備えており、将来的にも計算できる投手との評価があります。特に、右打者にも左打者にも厳しく内角を突けるのが特徴

ただし持っている能力はこんなものではないだろうというのは誰しもが歯がゆく感じられるところで、春季の近畿大会ではリミッターを外して140キロ台後半を連発。雄叫びをあげるような投球を魅せてくれましたが、甲子園では最後までそういった投球を観られず。その最大の理由は、力を入れて投げると身体が突っ込んでコントロールを乱したり、合わされやすくなりパフォーマンスが返って低下してしまうから。そのことを自分でも自覚しており、あえて常に抑えて投げることを心がけているようです。今後爆発的に伸びるのか?という疑問と、プロだと意外に決めて不足になるじゃないのか?という中途半端になるかもという不安も残りますが、最もリスクが低い高校生としてドラフトでは1位競合は確実ではないのでしょうか。

島 孝明 (東海大望洋3年)投手 180/80 右/右

この春、衝撃の153キロを投げ込み一躍ドラフト戦線の新星を印象づけた速球派。甲子園組以外では、唯一選出された選手でもあった。この日は145キロ前後の速球に、カーブ・スライダー・チェンジアップ系を織り交ぜ、変化球はいつもよりも制御できていた。ただし甲子園組に比べると実戦から遠ざかっており、その点では若干まだベストではないのではという感じだった。

彼の最大の良さは、打者の外角一杯・膝下の高さにズバッと決められる速球。速球全体の球筋が下がってくるかどうかが、調子のバロメーターでもある。先発だとどうしても底の浅さを感じてしまうが、リリーフ時の爆発力では世代屈指。その凄みをぜひU-18でも魅せて欲しい。昨年同じく甲子園不出場組みから選出された 森下 暢仁(大分商)投手が調子を取り戻せないままこの大会を終えてしまった、そういったことがないことを祈っている。ドラフトでは、ハズレ1位から2位指名ぐらいの間には消えるのではないのだろうか。ただし現状は、リリーフでなら面白いという域を脱していない。

高橋 昂也(花咲徳栄)投手 179/81 左/左

甲子園同様に、あまり制球・ボールの走りはイマイチでした。破れた作新学院戦では、元来の投球に近い内容を取り戻していただけに、ちょっとこの日も残念。それでも高校NO.1左腕・寺島以上の球威があるので、その点で素材として魅力を感じている球団は少なくないでしょう。特に寺島を外した球団が、彼を指名してきても不思議ではありません。

高橋の特徴としては、ストレートは結構暴れるものの、スライダーでカウントを整えられるので四死球が意外に少ないこと。それと速球だけでなくフォークで空振りを誘えるなど、的を絞らせない荒れ球の投球を持ち味としています。それでも微妙な制球、いまいち掴みどころのない投球術など、将来的にものになるのかは微妙なタイプ。力と技のバランスが上手く取れるようだと、寺島を凌ぐスケールも感じられますが、それをまとめきれるかが課題ではないのでしょうか。かなり、リスキーな素材であることは間違いありません。ハズレ1位で指名される可能性があるものの、3位ぐらいまで残る可能性もあるという意見の別れる選手ではないのでしょうか。

堀 瑞輝(広島新庄)投手 176/80 左/左

左スリークオーターから繰り出す、140キロ前後の切れ味抜群の速球が魅力。一見アバウトそうな力投派に見えるがスライダー、チェンジアップ系の球が、甘いゾーンに浮いて来ないで低めに集まるところが素晴らしい。左打者にとっては、背中越しから来る球筋でもあり、左のリリーフ投手としては非常に興味深い。実は大学・社会人でも今年はこういったタイプが少ないだけに、貴重な存在。まだ基礎体力・基礎筋力の部分での未完成さは感じさせるものの、投球内容の完成度は高い。ドラフトでも3位前後の指名が期待できるだろう。

今井 達也(作新学院)投手 180/70 右/右

ご存知夏の優勝投手だが、甲子園での激闘の疲れを全く感じさせなかった。150キロ前後の回転の好いストレートを、低め膝下に集められるところは素晴らしい。球質が好いので、大学生相手でも空振りが取れる。スライダー、チェンジアップの曲がりも、身体に近く実戦的。まだ肉体的に未完成でありながら、キャパを使いきって投げているだけに故障が怖い。それでも見た目以上に精神的にタフであり、身体も疲れ知らずな点は素晴らしい。何より無駄な動きが少ないフォームであり、けして無理して投げていないところが、このパフォーマンスを持続できる要因かもしれない。ドラフトでも1位指名どころか、競合までも予感させる所まで来ている。

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コメント
コメント
例年甲子園で連投してきた投手は、疲れからジャパンではあまり使い物にならない事もありますが、今井は素晴らしいですね。
スマートな体型からは想像できないタフさです。

早川に対する評価もさすがと唸らざるをえませんでした。
春・夏と甲子園の好投で、一部ファンの間では評価が高騰しすぎでは?と思えるフシもあったので。
2016/08/28 (日) 23:30:43 | URL | コロンビア #-[ 編集 ]
今年のメンバーは、私が観てきた中でも最高の投手陣だと思います。打線はちょっと心配ですが、素晴らしいパフォーマンス期待しております。
2016/08/29 (月) 23:49:51 | URL | 蔵建て男 #-[ 編集 ]
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