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2016年ドラフト会議感想 パ・リーグ編
昨日のセ・リーグ編に続いて、チーム事情から指名の面子の観点から感想を述べてゆくパ・リーグ編。ちゃんとしたものは、全選手の寸評が終わった後、行ってゆきたいと思います。

(オリックス指名選手)

1位 山岡 泰輔(東京ガス)投手
2位 黒木 優太(立正大)投手
3位 岡崎 大輔(花咲徳栄)内野
4位 山本 由伸(都城)投手
5位 小林 慶祐(日本生命)投手
6位 山崎 颯一郎(敦賀気比)投手
7位 飯田 大祐(HONDA鈴鹿)捕手
8位 澤田 圭佑(立教大)投手
9位 根本薫(霞ヶ浦)外野
育1 張 奕(日本経済大)外野
育2 榊原 翼(浦和学院)投手
育3 神戸 文也 (立正大)投手
育4 坂本 一将(BC石川)内野
育5 中道 勝士(明治大)捕手

開幕からローテーション入りが期待できる、山岡 を確実にゲット。瀬戸内高校時代から定評のあるピッチングセンスは健在で、現在はスライダーよりもチェンジアップの変化の方が目立つ存在に。3年間で思ったほど速球に強さが出てこなかった物足りなさは感じるが、1年目から7,8勝ぐらいは計算したくなる。2位の黒木は、先発としては底の浅さを露呈するものの、140キロ台後半を記録できるスピード能力は確か。スケールで魅了するというよりは、こちらも早い段階から出てきて欲しいし、実際リリーフならば開幕一軍入りも期待できる。3位の岡崎は、柔らかいハンドリングを生かした攻守が魅力の好選手。打撃にひ弱さがあり時間がかかりそうだが、将来のニ遊間候補。4位の山本も中背ながら、速球と変化球のとのコンビネーション素晴らしい好投手。すでにある程度完成された投手なので、比較的早く一軍まで昇ってきそう。5位の小林は好不調の波は激しいが、好調時には角度を生かした投球でリリーフならば社会人でもトップクラスの存在。6位の山崎も凄みもないが、秘めたる能力はまだまだありそうで底を魅せていないのが魅力。7位の飯田は強いプロ志望を持って取り組んできたが、ようやくプロ入りを実現させた苦労人。ファームレベルならば、即試合に入って行けるだけの力を持っている。澤田は故障がちでパフォーマンスが低下していたが、この秋は復調気味。元来の調子を取り戻せば、ボールの力と実戦力を兼ね備えた上位レベルの実力の持ち主。9位の根本はまだあまり確認できていないが、左の好打者タイプで次代のリードオフマンを狙う。育成も5人ほど獲得しているが、スケールが大きいそうなや150キロ剛球を投げる神戸がいるなど多彩なメンバー。全体的に将来を見据えつつも、比較的早い段階で起用できそうな選手が多く、最下位からの巻き返しを強く意識した好指名だった。

(楽天指名選手)

1位 藤平 尚真(横浜)投手
2位 池田 隆英(創価大)投手
3位 田中 和基(立教大)外野
4位 菅原 秀(大体大)投手
5位 森原 康平(新日鉄広畑)投手
6位 鶴田 圭祐(帝京大・準硬式)投手
7位 野元 浩輝(佐世保工)投手
8位 石原  彪(京都翔英)捕手
9位 高梨 雄平(JX-ENEOS)投手
10 西口 直人 (甲賀医療専門学校)投手
育1 千葉 耕太(花巻東)投手
育2 南 要輔(明星大)内野
育3 向谷 拓巳(兵庫BS)内野
育4 木村 敏靖(履正社スポーツ専門学校)

チーム事情よりも、将来骨太のチームをというコンセプト。今年も将来性豊かな選手を指名してきたのは、1位の藤平の指名からも伺える。まだ実戦的とはいえないものの、まだまだ上積みが期待できるエンジンの大きさは高校球界随一。2位の池田も、けしてまだ勝てる投手との印象はないが、一皮何かでむければ大化けの予感。場慣れして、精神的な弱さを克服したい。3位の田中は、両打ちのパンチ力を生かした外野手。菅原は大学になって未確認だが、高校時代はナックルカーブを武器にしており、近いうちに確認しにゆきたい速球派。森原は、今年伸びた150キロ右腕。ボールの威力は一級品だけに、安定感を身につけたいリリーバー。鶴田は準硬式出身のサウスポーだが、球速の出にくい準硬式でも140キロ台中盤以上を連発しており、シーズン後半にはチェンジアップを身につけ何かを掴みつつある楽しみな左腕。7位の野元は未確認だが、ボールの威力は早くから定評があった。石原は、守備は粗っぽいが強打と強肩は一級品。9位の高梨も早大時代好投手タイプだったが、社会人に入りコンスタントに140キロ台を投げられる強さが出てきた。西口は専門学校出身の変わ種で、安定感も兼備する隠し玉。育成含めても、専門学校、準硬式、関西の独立リーグ、首都の2部リーグと、スカウトが軽視しやすいところの逸材を獲得するなど新たな市場を開拓しようとする意気込みが感じられる。また下位指名でも、スケールが見劣ることがないのは興味深い。しかし下位に低迷するチームにしては、来年即期待できる選手が乏しく、数年先を見越した指名だけに評価は別れるところなのではないのだろうか。

(西武指名選手)

1位 今井 達也(作新学院)投手
2位 中塚 駿太(白鴎大)投手
3位 源田 壮亮(トヨタ自動車)内野
4位 鈴木 将平(静岡)外野
5位 平井 克典(HONDA鈴鹿)投手
6位 田村 伊知郎(立教大)投手

1位の今井は甲子園優勝投手であり、柔らかい身のこなしと強い精神力が魅力の将来のエース候補。中塚はスピードだけならアマ屈指級のエンジンを持っており、この秋はそれでもだいぶまとまりが出てきたという。源田は、守備は社会人屈指でありそこは即戦力。打撃の弱さを、いかにプロで立て直すことができるか? 愛知学院時代は、打撃も悪くなく外崎よりも評価は上の上位候補だった。4位の鈴木は、高校球界屈指の好打者で、三拍子ハイレベルにまとまっている。平井は、右のサイドハンドから腕をしならせて来る打ち難さが自慢。驚くような球はないが、コントロールや投球術が安定して、ハマれば面白いタイプ。6位の田村に関しては、小柄ながら抜群のキレがあり、1年目からリリーフでの活躍を期待したい。西武らしく即使えるよりも、化けたら怖いメンバーが中心。そんな中、源田の遊撃守備と田村のリリーフでの投球は、1年目から計算できそう。例年だと誰だこれ?という気をてらう指名をして来る西武であるが、今年はそういった指名に走らなかったのは変化なのだろうか? この球団の場合、1か100かみたいな選手が好きなので、この中で1人ものになればO.K。更に2人出れば、大成功という感じの指名が西武のドラフト戦力。しかし今年は、2人以上がモノになりそうな指名だった。

(ロッテ指名選手)

1位 佐々木 千隼(桜美林大)投手
2位 酒居 知史(大阪ガス)投手
3位 島 孝明(東海大市原望洋)投手
4位 土肥 星也(大阪ガス)投手
5位 有吉 優樹(九州三菱自動車)投手
6位 種市 篤暉(八戸工大一)投手
7位 宗接 唯人(亜細亜大)捕手
育1 安江 嘉純(BC石川)投手
育2 菅原 祥太(日本ウェルススポーツ大)遊撃

ドラフトのあやで最初の指名から漏れた佐々木を、5球団競合の末ゲット。開幕ローテーション、二桁前後級の活躍が期待できる即戦力投手を獲得できたのは大きい。2位の酒居は怪我がちで、今年は調子が良くなかったのが気になる材料。上手く復調できると、リリーフの一角に入り込めそう。 は将来のクローザー候補で、地元千葉の逸材だっただけにおさえておきたかった選手。打者の外角膝下の高さに、ズバッと投げ込む爽快感は高校球界随一。有吉も東京情報大の選手で、千葉リーグ出身の選手。大学時代よりも、更に力を付けて戻ってくる。打者の内角を厳しくついてくる実戦的な投球が、プロに対し通用するのか? 土肥はまだ高卒3年の若手左腕で、一軍でバリバリやれるかと言われると微妙だが、140キロ台中盤の好素材。6位の種市は、東北屈指の速球派と評判であり、宗接はハマったときのスローイングと捉えた時の打球は見事なだけに確実性を増したい。独立リーグ屈指の安定感を誇る 安江 や、未確認ながら隠し玉的存在な 菅原 という大型内野手を育成で加えている。とにかく計算できる佐々木が獲得できたことが大きいし、島や種市といった将来性豊かな投手をゲットできたことも大きい。微妙なのは、酒居、有吉・土肥などの社会人投手達で、何処まで即戦力になり得るのかという微妙なところ。完全に投手重視の補強だが、社会人投手が額面どおり働くで評価が変わってきそうな指名だった。

(ソフトバンク指名選手)

1位 田中 正義(創価大)投手
2位 古谷 優人(江陵)投手
3位 九鬼 隆平(秀岳館)捕手
4位 三森 大貴(青森山田)内野
育1 大本 将吾(帝京五)外野
育2 長谷川 宙輝(聖徳学園)投手
育3 田城 飛翔(八戸学院光星)外野
育4 森山 孔介(藤沢翔陵)内野
育5 清水 陸哉(京都国際)外野
育6 松本 龍憲(崇徳)内野

なんと言っても、ドラフトの目玉である 田中 を獲得できたことが大きい。肩が不安なだけに無理なく調整できるソフトバンクに指名されたことは、彼にとって大きなプラス材料。突き抜けた特徴がないと、なかなか陽の目をみない分厚い巨大戦力のチームだけに、150キロ級の素材型左腕・古谷 を選択したのも興味深い。速球がとかく注目されるが、スライダーが最大の武器。また中々自前捕手が育たないチーム事情から、今年の捕手の中でも1番攻守にスケールの大きな九鬼を獲得。また細身な身体から信じられないような強烈な打球と俊足ぶりが光る三森など、ポテンシャルの高い選手を指名しているのが興味深い。更に育成でも長谷川のような将来楽しみな左腕も加えており、田城もいかにもプロ向きな性格。育成でも、ポテンシャルを落としていない選手を揃えているところが凄いところ。個人的には今年のソフトバンクは、今までで最も好感が持てるメンバーを指名してきたと評価したい。

(日ハム指名選手)

1位 堀 瑞輝(広島新庄)投手
2位 石井 一成(早稲田大)内野
3位 高良 一輝(九州産業大)投手
4位 森山 恵佑(専修大)外野
5位 高山 優希(大阪桐蔭)投手
6位 山口 裕次郎(履正社)投手
7位 郡 拓也(帝京)捕手
8位 玉井 大翔(かずさマジック)投手
9位 今井 順之助(中京)内野

2度のくじを外すという苦しいスタートではあったが、2,3年後には戦力として見込めそうな左腕・を獲得。イマイチ次世代のニ遊間が育って来ないので、攻守に可能性を秘めた石井を獲得。また先発陣に厚みを持たせるために、1年目から戦力が期待される完成度を誇る高良を指名。確実性には乏しいが、当たった時の飛距離と爆発力は今年の候補でもトップ級のスラッガー森山。夏の大会以降、成長著しい高山をゲット。6位でも左打者に強い左腕・山口を獲得。内野でも捕手でも可能性を持つは、7位でも身体能力が高い。8位の玉井も実戦力が高く、早くから一軍入りを期待できる。今井は荒削りだが、振れる力は高校球界随一で当たれば何処までも飛んでゆく。

慢性的な左腕不足を、堀・高山、山口など3名の高校生で将来に目処をつけた。その一方で、完成度の高い高良や玉井などを獲得し、来年一軍投手陣に絡んできそうな選手を獲得。高卒で獲った野手が伸び悩む中、石井や森山などポテンシャルの高い大学生を獲得し、若い野手陣に刺激を与える。7位でも郡のようなポテンシャルの高い野手や、今井のような振り切れたスイングができる個性派をゲット。来季、中期、長期 とバランスよく先を睨んだハムらしい考え抜かれた指名は、今年も健在だった。2度のくじを外したことで躓いたものの、ただでは転ばないハムらしい指名だったのではないのだろうか。

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