2017年(3) JR東日本 VS トヨタ自動車
2017/03/11|Category:観戦記
いよいよ今年も、アマチュア野球最初の公式大会・東京スポニチ大会がはじまりました。今日は、神宮の第一試合・JR東日本 VS トヨタ自動車 の模様をみて、第二試合のはじめで席をたつという短い観戦に。JR東日本は、先日のDeNA戦に引き続きの観戦となります。
JR東日本は、DeNAとの試合で登板がなかった、社会人NO.1の注目株 田嶋 大樹(21歳・佐野日大出身)左腕が先発。田嶋は立ち上がり制球が不安定で、甘く入った球を痛打され失点。しかし2回以降は、内角をズバッと突いたり両サイドに散らせたりと、球のキレもよくなり以後好投。非常に寒かった第一試合においても、コンスタントに140キロ台中盤を記録し、私のマイガンでMAX91マイル(146.4キロ)・神宮のガンでも最速147キロを記録し、素質の片鱗を垣間見せた。
変化球は緩いカーブ・スライダー・チェンジアップ系の球があり、立ち上がり制御できなかったスライダーも2イニング目からはこの球でカウントを整えることができていた。ただし根本的にあまり細かいコントロール、絶対的な球、投球の奥深さがないので5回に再び捉まり3失点をきして降板。ランナーを背負ってからは、長めにボールを持って相手を焦らすなどの工夫は見られたのだが。しかし根本的にゲームメイクするというセンスに欠け、短いイニングでエネルギーをぶつける方が向いているような気がする。今年もJR東日本は、田嶋を先発の軸として起用しているようだと厳しいのではないかと。あくまでも左のリリーフ候補として見るならばボールの威力も一級品なので評価できる選手。逆に先発の素材と見るならば、プロで即戦力としては厳しいだろうということ。そういった割り切りがあった上での指名になるのならば、高く評価しても良いのだろう。そこに改善が見られないままだと、ハズレ1位~2位ぐらいの指名に落ち着くのではないのだろうか。
先日のDeNA戦で、少し早大4年春の不気味さが戻ってきたのではないかと書いた 丸子 達也(24歳・早大出身)一塁手。今日は一二塁間を破るヒットはあったものの、それほど目立つ内容ではなかった。特にけして長距離ヒッターではない上に、守備位置が一塁でそれ以外のポジションがイメージできないのはマイナスポイント。そのうえ一塁の守備も並で、けして上手い一塁手という感じはしない。特に生で見ていて感じたのは、この選手は強打者の割に非常に細やかな神経の持ち主で、大胆さに欠ける部分があるということ。むしろ思考回路は、ニ遊間だとかアベレージヒッターのそれであり、結構熟慮する奥深さはあるものの強打者らしい良い意味での鈍感力に欠けるのは正直どうなのか?という疑問が残る。技量は確かだが、よほど一塁の控えが欲しいという明確な需要がないと指名は厳しいのではないかという気はするのだが・・・。
また破壊力のある打撃が売りの 渡辺 和哉(23歳・専修大出身)DH も、全体的に粗く守備でのアピールがないのは厳しい感じ。走力も一塁までの到達タイムも、右打席から4.58秒(左打者換算で4.33秒)ぐらいと遅く、捕手として見せるとかいうことがない限り、ドラフト指名は厳しい印象を持った。
一方のトヨタ自動車では、北村 祥治・藤岡 裕大 の2年目を迎える亜大コンビに注目。北村 祥治(23歳・亜大出身)は、3番を担っていたものの守備位置は相変わらず三塁手のまま。三塁の守備は安定していたり、なんでもできる器用さはあるものの、三塁手としてはパンチ不足。センター前にはじき返すヒットは出たものの、このまま社会人で長く活躍するタイプなのかもしれない。
一方の 藤岡 裕大(24歳・亜大出身)は、7番ながら 源田 壮亮(西武入団)の後釜としてショートを守っていた。それほど細かいことができる器用さはないが、強肩を活かしたダイナミックのプレーを魅せ、けして下手な遊撃手ではない。打撃はセカンド内野安打一本だかぐらいで、相変わらず粗っぽいところは解消しきれていなかった。学生時代から何度も書いてきたが、この選手のポテンシャルはプロで大きく花開きそうな気はしている。
(今日の感想)
率直なところ、田嶋にしても丸子にしても北村や藤岡に関しても、昨年までのイメージを大きく変えるほどのデキではなかったということ。元々の力量はわかっているので、案の定こんな感じなのだという再確認の試合でしかなかった。特に大学時代指名されなかった、丸子・北村・藤岡の3人の野手は、今後もこのぐらいの内容だと無理して指名されることはないだろうという内容に留まっていた。今後のシーズンのアピール次第だが、この中で指名があるとすれば 藤岡 のポテンシャルが引き出された時なのではないかという気がする。
田嶋 大樹(JR東日本)投手 182/74 左/左
丸子 達也(JR東日本)一塁 187/103 左/左
渡辺 和哉(JR東日本)DH 176/85 右/右
北村 祥治(トヨタ自動車)三塁 177/81 右/右
藤岡 裕大(トヨタ自動車)遊撃 177/78 右/左
ちなみに第二試合の 東京ガス VS パナソニック の試合は、先発を期待していた 石田 光宏 の登板がなく明日以降に持ち越しとなった。昨年注目されたものの指名がなかった 中山 悠輝(22歳・PL学園出身)は、3番に昇格していたが三塁手となっていた。東京ガスの試合は、明日の第一試合に組まれているので、そちらでじっくり観てレポートしたい。
JR東日本は、DeNAとの試合で登板がなかった、社会人NO.1の注目株 田嶋 大樹(21歳・佐野日大出身)左腕が先発。田嶋は立ち上がり制球が不安定で、甘く入った球を痛打され失点。しかし2回以降は、内角をズバッと突いたり両サイドに散らせたりと、球のキレもよくなり以後好投。非常に寒かった第一試合においても、コンスタントに140キロ台中盤を記録し、私のマイガンでMAX91マイル(146.4キロ)・神宮のガンでも最速147キロを記録し、素質の片鱗を垣間見せた。
変化球は緩いカーブ・スライダー・チェンジアップ系の球があり、立ち上がり制御できなかったスライダーも2イニング目からはこの球でカウントを整えることができていた。ただし根本的にあまり細かいコントロール、絶対的な球、投球の奥深さがないので5回に再び捉まり3失点をきして降板。ランナーを背負ってからは、長めにボールを持って相手を焦らすなどの工夫は見られたのだが。しかし根本的にゲームメイクするというセンスに欠け、短いイニングでエネルギーをぶつける方が向いているような気がする。今年もJR東日本は、田嶋を先発の軸として起用しているようだと厳しいのではないかと。あくまでも左のリリーフ候補として見るならばボールの威力も一級品なので評価できる選手。逆に先発の素材と見るならば、プロで即戦力としては厳しいだろうということ。そういった割り切りがあった上での指名になるのならば、高く評価しても良いのだろう。そこに改善が見られないままだと、ハズレ1位~2位ぐらいの指名に落ち着くのではないのだろうか。
先日のDeNA戦で、少し早大4年春の不気味さが戻ってきたのではないかと書いた 丸子 達也(24歳・早大出身)一塁手。今日は一二塁間を破るヒットはあったものの、それほど目立つ内容ではなかった。特にけして長距離ヒッターではない上に、守備位置が一塁でそれ以外のポジションがイメージできないのはマイナスポイント。そのうえ一塁の守備も並で、けして上手い一塁手という感じはしない。特に生で見ていて感じたのは、この選手は強打者の割に非常に細やかな神経の持ち主で、大胆さに欠ける部分があるということ。むしろ思考回路は、ニ遊間だとかアベレージヒッターのそれであり、結構熟慮する奥深さはあるものの強打者らしい良い意味での鈍感力に欠けるのは正直どうなのか?という疑問が残る。技量は確かだが、よほど一塁の控えが欲しいという明確な需要がないと指名は厳しいのではないかという気はするのだが・・・。
また破壊力のある打撃が売りの 渡辺 和哉(23歳・専修大出身)DH も、全体的に粗く守備でのアピールがないのは厳しい感じ。走力も一塁までの到達タイムも、右打席から4.58秒(左打者換算で4.33秒)ぐらいと遅く、捕手として見せるとかいうことがない限り、ドラフト指名は厳しい印象を持った。
一方のトヨタ自動車では、北村 祥治・藤岡 裕大 の2年目を迎える亜大コンビに注目。北村 祥治(23歳・亜大出身)は、3番を担っていたものの守備位置は相変わらず三塁手のまま。三塁の守備は安定していたり、なんでもできる器用さはあるものの、三塁手としてはパンチ不足。センター前にはじき返すヒットは出たものの、このまま社会人で長く活躍するタイプなのかもしれない。
一方の 藤岡 裕大(24歳・亜大出身)は、7番ながら 源田 壮亮(西武入団)の後釜としてショートを守っていた。それほど細かいことができる器用さはないが、強肩を活かしたダイナミックのプレーを魅せ、けして下手な遊撃手ではない。打撃はセカンド内野安打一本だかぐらいで、相変わらず粗っぽいところは解消しきれていなかった。学生時代から何度も書いてきたが、この選手のポテンシャルはプロで大きく花開きそうな気はしている。
(今日の感想)
率直なところ、田嶋にしても丸子にしても北村や藤岡に関しても、昨年までのイメージを大きく変えるほどのデキではなかったということ。元々の力量はわかっているので、案の定こんな感じなのだという再確認の試合でしかなかった。特に大学時代指名されなかった、丸子・北村・藤岡の3人の野手は、今後もこのぐらいの内容だと無理して指名されることはないだろうという内容に留まっていた。今後のシーズンのアピール次第だが、この中で指名があるとすれば 藤岡 のポテンシャルが引き出された時なのではないかという気がする。
田嶋 大樹(JR東日本)投手 182/74 左/左
丸子 達也(JR東日本)一塁 187/103 左/左
渡辺 和哉(JR東日本)DH 176/85 右/右
北村 祥治(トヨタ自動車)三塁 177/81 右/右
藤岡 裕大(トヨタ自動車)遊撃 177/78 右/左
ちなみに第二試合の 東京ガス VS パナソニック の試合は、先発を期待していた 石田 光宏 の登板がなく明日以降に持ち越しとなった。昨年注目されたものの指名がなかった 中山 悠輝(22歳・PL学園出身)は、3番に昇格していたが三塁手となっていた。東京ガスの試合は、明日の第一試合に組まれているので、そちらでじっくり観てレポートしたい。
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