2017年夏 大会6日目・第三、第四試合
2017/08/18|Category:テレビ・動画観戦
大会6日目第三試合 明桜 VS 二松学舎大附
二松学舎大附の先発・市川 睦(3年)左腕は、130~MAX139キロぐらいの速球を投げ込んで来る。変化球は、スライダーよりも緩いカーブでカウントを整えることが多く、追い込むとチェンジアップやフォークなど沈む球を使って来る。特にストレートで右打者内角に厳しく突くことで、球威・球速が平凡な部分を補っている。ドラフト候補というよりも、大学進学タイプの好投手であり、今後のどのぐらい実戦力に磨きがかかって来るか注目される。
また市川の後を継いだ 田中 彗(3年)右腕は、174/66 と身体はは大きくないが全身で投げ込む力投派。130キロ台後半を連発するなど、将来的には140キロ台を期待させるリリーフタイプ。いずれにしてもこちらも大学などで、更なるパワーアップが見込めそう。
明桜では、山口 航輝(2年)右翼手が負傷のため登板できなかったのが痛かった。181/85 の骨太の体格から140キロ台中盤を連発できる豪腕。来年度の東北を引っ張って行ける存在だったたけに、秋以降の回復を期待したい。しかし4番を打つ打撃の方にも定評があり、体幹の強さを活かしたパワフルな打撃が持ち味。一見もっさりしてそうな選手なのだが、意外に走力や守備などの動きが良いのも抑えておきたいポイント。あとは、やや遠回りに出てくるスイング軌道を改善したい。
二松学舎の4番・永井 敦士(3年)左翼手は、腕っぷしの強さを活かした強打が持ち味。しかし試合では長打を狙うことなく、打ち返す打撃に終始し右に左へと4安打。右打席から4.35秒ぐらいで一塁まで走り抜けることができ、これは左打者の4.1秒に相当するタイム。そう考えると、見た目以上に走力は基準レベルはあることがわかる。ただしレフト守備や肩があまり強そうもない返球をみていると、守備には難がありそう。いずれにしても高卒プロというよりは、大学でその強打を元に実績を残してからという判断になりそうだ。
市川 睦 (二松学舎大附3年)投手 182/78 左/左
田中 彗 (二松学舎大附3年)投手 174/66 右/右
永井 敦士(二松学舎大附3年)左翼 178/91 右/右
山口 航輝(明桜2年)右翼 181/85 右/右
大会6日目第四試合 明豊 VS 坂井
この試合ぶったまげたのは、浜田 太貴(明豊2年)左翼手の、異常に腕っ節の強いスイング。こんなスイングをする選手は、日本人で今まであまり見た記憶がないのですが。第一打席には、引き手の強さを活かしレフトフェンス直撃のツーベース、続く打席でも少々差し込まれながらも右中間を破り長打。また決勝となるホームランを、空高く舞い上げた。大分県大会でも3本塁打・11打点を稼ぎ、甲子園での3試合でも2本塁・9打点・打率.600厘 をマーク。来年に向けて、非常に楽しみな、右のスラッガーが現れたのではないのだろうか。
その他明豊では、1番の 三村 鷹人(3年)遊撃手が、スローイングが安定した遊撃守備が光った。コンタクト能力も兼備しており、有力大学でもやって行けるであろう好選手。また大分大会4本塁打の 杉園 大樹(3年)は、この試合では良いところなかった。他の試合も観て、コメントをここでプラスするかもしれない。
坂井では、4番の 牧野 大和(3年)中堅手が、攻守に活躍。ヒットはクリーンヒットという感じの当たりは少なかったが、2本のヒットを記録。何より中堅からの送球でランナーを捕殺するなど、攻守にバランスの取れた好選手。大学などでも、その肩を売りに活躍が楽しみな選手だった。
浜田 太貴(明豊2年)左翼 173/72 右/右
三村 鷹人(明豊3年)遊撃 165/62 右/左
牧野 大和(坂井3年)中堅 180/78 左/左
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