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2017年(45) BCリーグ選抜 VS 巨人戦

先週に引き続き、BCリーグ選抜の試合を観戦しました。そのため、DeNA戦で取り上げた選手で再び確認できた選手に関しては、先週のレポートに加筆する形で修正板を。そして今回の巨人戦で改めて、先週取り上げなかった選手について触れてみたいと思います。

沼田 拓巳(BC石川・23歳)投手 185/88 右/右

エディオン愛工大OB時代にクラブ選手権で観戦したことがあるのですが、社会人1年目で来年は候補に入ってくる素材かなと期待していた速球派でした。しかしその年のオフに、社会人1年目ながらメジャー球団とマイナー契約。規約違反ではないかと揉めた選手が、帰国してBCリーグに参加しています。昨年も候補として期待されましたが、残念ながらプロ入りはならず。

右の本格派で、コンスタントに90マイル(145キロ)前後を叩き出せるスピード能力があり、ジャイアンツ球場のガンでは150キロまで到達。ボールはキレや伸びといった空振りを誘うというよりは、球威のある強い球を投げ込んでくるのが特徴。左打者の外角に140キロ前後のツーシームを、右打者外角にはカットボール気味の小さな変化を使ってくるのはアメリカ帰りの雰囲気を感じさせます。しかし一番良い球は、大きく横滑りするスライダーのキレ。この球が一番、NPBでは武器になるのではないかと感じます。

細かいコントロールや駆け引きができるタイプではなく、コースを突いた球でも打ち返されてしまう合わされやすいフォームなのは多少気になります。リーグ戦では 20試合 8勝8敗 防御率 4.26 という内容。114イニングで118安打と、被安打がイニングを上回っているところは気になり、ボールの威力の割に合わされやすいことがわかります。四死球率もイニングの1/3以下が目安ですが、43.0%とややアバウト。奪三振は109個で1イニング当たり0.96個と先発にしては多いので、ボールの威力があることが伺えます。素材としては育成枠あたりならば指名されても不思議ではないと思いますが、日本球界と揉めて出ていった選手だけに、よほどのことがないと指名され難いのかもしれません。昨年から大きな上積みがあるという感じはしないので、指名があるのかは微妙ではないかと思います。

前田 大佳(BC栃木・22歳)投手 183/85 右/右 

筑波大にいた選手で、早生まれのためまだ22歳という若さ。均整のとれた体格から、この投手もコンスタントに90マイル(145キロ)前後を叩き出せるスピード能力があり、ジャイアンツ球場のガンでは148キロに到達。ストレートの威力・コマンドは悪くなかったのですが、フォークだかとのコンビネーションで、この球の精度・キレがもう一つなのが気になります。ストレートだけで言えば、その前に投げていた沼田とも、それほど遜色はない投手かと。

リーグ戦では、30試合 3勝7敗 防御率 6.64 という成績。80イニングを投げて、イニングを遥か上回る97安打の被安打は気になります。四死球も51個であり、四死球率は63.8%。かなりカウントを整えるのにも苦労していることが伺えます。奪三振も52個であり、1イニングあたり0.65個と平凡。すべてのファクターで不安要素があり、防御率が6点台なのも頷けます。この辺はチームメイトの 橋詰 循 と同じようなタイプで、ストレートには見るべきものがあるけれど ・・・ という感じであり、現時点では育成でも指名となると厳しいだろうなという気がします。まだ若いので、来年への成長を期待したいところです。

先生 優成(BC信濃・24歳)投手 182/85 右/右

スリークォーターから、キレの良い球を投げ込んでくる好投手。球速は140キロ前後で、ジャイアンツ球場のガンで143キロぐらいがMAXだったかと。驚くような球威・球速はないのですが、ボールの質とスライダーとのコンビネーションで、それなりにまとまっています。リーグでは、38試合 1勝0敗0S 防御率 3.35 とリリーフでまずまず。43イニングで38安打と、被安打率は88.4%とやや高め。これはキレ型の球質で打ち損じが少ない球威と、スライダーとの単調なコンビネーションが原因か?四死球は19個で、四死球率は44.2%と少し多め。奪三振は、1イニングあたり0.84個と悪くはないものの、リリーフならば0.9個以上じゃないと決め手があるというほどでもない。そう考えると悪い投手ではないものの、指名があるかと言われれば決め手不足という評価に落ち着いてしまう可能性はあると思われます。何か、武器になる球を習得できればという感じでしょうか。

村田 陽春(BC武蔵・24歳)投手 174/78 右/右

この日投げた投手の中では、最も球質にも優れておりNPBに近い投手だった気がします。球速もジャイアンツ球場のガンでも147キロ・私のガンでも92マイル・148キロまで到達。沼田よりも球威では劣るものの、空振りを誘える実戦的な球を投げる印象があります。苦しかったのは、フォークだかの縦の変化球とのコンビネーションなのだろうけれど、この球が見極められてしまっていて、ストレートを狙い打たれた印象です。また渾身のストーレートを、和田恋(巨人)に右中間に打ち返されたことで、ガックシしてしまったのか制球を乱してしまいました。そういった精神的に脆い部分も露呈してしまい、持ち得る能力を発揮しきれなかったのは残念です。

リーグでは、34試合 4勝9敗 防御率 2.60 と、リーグ7位の防御率を残しています。しかしこの負けが大きく上回っているのは、こういった精神面の脆さから来ているのではないかと感じます。100回1/3イニングで、被安打は89本であり、被安打率は 88.7% とやや多め。この辺は、使える変化球がフォークのような沈む球中心で、一辺倒なところがあるからかもしれません。この試合のように、この球を観られてしまうと苦しいということ。四死球も50個で、四死球率は49.9%であり、かなり多めなのも気になります。奪三振が89個で、1イニングあたり0.89個 で、ほぼ基準レベルと同数なのが明るい材料。この試合での投球によって指名にどのように影響があるかはわからないものの、今回取り上げた投手の中では一番指名される可能性が高いのではないかと思います。しかし指名となると、育成であるかないかぐらいでしょうか。というのは、昨年も有力候補ながら、指名漏れしていることが気になります。ボールだけみていれば、充分に声がかかっても不思議はないと思いますが。

知野 直人(BC新潟・18歳)内野 181/81 右/右

DeNA戦では、1番・サードとして。巨人戦では、3番・遊撃手として出場。早生まれというのもありますが、まだ18歳という若さも魅力です。リーグ戦では、28試合(103打数) 4本 21打点 8盗塁 打率.350厘 と、出場数は少ないものの好成績。観ていて、スピード感と瞬発力が感じられます。

最初の打者を、平凡なショートゴロなのに内野安打を許してしまうというチョンボを。しかしその次の守備機会では、キビキビした動きでアウトにしていました。ショートとしては下手ではないものの、そういったミスは結構ありそうなタイプで、リーグでも28試合で11失策は気になります。地肩に関しては、基準以上のものがあると思います。右打席から4.55秒前後ですから、左打者に換算すると4.3秒前後と平凡(実際もっと早いタイムは出せそう)。むしろ身体能力はありそうなものの、精神的な部分から、ミスが出やすいのではないかと。ただしちょっとヤンチャ系の選手には見えますが、秘めたる潜在能力はありそうで、鍛えがいはあると思います。ひょっとすると、貴重な右打ちのニ遊間候補であり育成あたりならば指名があるかもしれません。会議当日に、名前が呼ばれるか、ちょっと気にしてみたい選手でした。

(最後に)

2度に渡ってBCリーグ選抜の試合を観戦し、大まか有力どころを網羅できた気はします。多少観られていないで気になる選手もいるのですが、こういった試みは本当に有り難いこと。これからも、ぜひ続けて欲しいと思いました。例年に比べアイドランドリーグの方が地味だったので、今年はBC勢への期待が膨らみます。

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