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独立リーガーの指名を考える(投手編)

今週の木曜日に迫った、プロ野球ドラフト会議。そろそろドラフトに向けて、特集記事を組んで行きたいと思います。その第一回目は、独立リーグの逸材についてです。

今年の独立リーグには、本会議での指名を意識できる選手が2人います。1人は、寺岡 寛治(25歳・BC石川)投手。もう1人は、田中 燿飛(21歳・兵庫BS)右翼手。今回は、独立リーガーの投手編ということで、寺岡選手のお話から進めてゆきます。

寺岡 寛治(25歳・BC石川)投手は、九州共立大時代は野手として登録。九州三菱自動車に入社後投手にトライするも二年で退社し、独立リーグでプロを入りを目指すという経歴の持ち主。大きなテイクバックをとって、真上から投げ下ろしてくる速球派。BC入団1年目となった今年は、前半戦は先発を務めるも結果はいまいち。しかしリリーフに転向してから、持ち前のボールの威力を活かし頭角を現してきました。リリーフならばコンスタントに145~150キロ級のボールを投げ込み、スライダー・カーブ・カットボールなどでカウントを整えつつ、最後は強烈な縦の変化球で仕留めるという投球パターン。DeNAとのプロアマ交流戦では、3者連続三振に抑えるなど圧巻の投球を披露。多少コントロールが粗いところは気になりますが、今年の大学・社会人の上位候補と較べてもヒケをとりません。先発としては計算しづらいですが、馬力のあるリリーフが欲しい球団にはもってこいの逸材。中日に2位指名された 又吉 克樹(香川OG)以来の上位指名も期待できます。個人的にはリリーフタイプなので、3位前後の指名になるとみています。

寺岡以外の投手となると、育成枠になる公算が高い面子ではないかと思います。昨年から解禁されていましたが、村田 陽春(24歳・BC武蔵)投手は、空振りを奪える質の良い140キロ台後半の真っ直ぐがあり、追い込むと縦の変化球や速球と見分けのつき難いチェンジアップを武器にします。精神的にちょっと弱いところがあるのかなと思える部分はあるのですが、一つ一つのボールには素晴らしいものがあります。昨年よりも内容を良化させているだけに、本会議の下位指名まで含めて指名の可能性は高いとみています。

沼田 拓巳(BC石川・23歳)投手は、ボールを微妙に動かしつつ、球威のある球で詰まらせるタイプ。ツーシーム・カットボールを織り交ぜつつ、大きく横曲がりするスライダーはNPBでも通用しそうな球種。ジャイアンツとの交流戦では150キロを記録するなど、ボールの威力はNPBレベル。あとは、トータルでみた時に、いまいち試合をまとめきられない部分が気になります。この選手、エディオンというチームに所属していた時に、入社一年目でマイナー契約してしまい日米摩擦になってしまった経緯があります。そのためよほどのことがないと、なかなか実力以外の部分の問題があって指名され難い背景があるのかもしれません。また昨年から大きな上積みは感じられない部分もあり、指名としては微妙な立ち位置にいるのではないかと思われます。個人的には素材としては面白いので、育成枠ならばありの力量の持ち主だとは評価していますが。

BCには、リーグ戦の実績はいまいちでも140キロ台後半を投げられる投手は何人か他にもいて、そういった選手の中から可能性が見出される選手が出てくるかもしれません。左腕では、渡邉 雄太(BC新潟・26歳)投手がリーグNO.1の防御率を残し注目されてます。左サイドスローという、対左打者に特化したリリーフとしての起用が想定されます。左腕サイドらしい左打者外角に大きく逃げるスライダーのキレは一級品で、左打者には本当に厄介。それでもリーグで最優秀防御率を残すぐらいですから、右打者にもある程度対処できるのではないのでしょうか。球速は130キロ前後~中盤ぐらいと球威・球速の面で見劣るのと26歳という年齢が一つネックになりますが、育成ならばアリなのではないかと思わせる選手。

昨年は指名されるのではないかと見ていた、山崎 悠生(BC信濃・24歳)投手は、オーソドックスなサウスポー。球速は135~140キロ強ぐらいと左腕としては悪くないものの、球威という意味でやや物足りません。投球をまとめる制球力、投球術もありますが、NPBの一軍ということを想定すると決め手不足だと判断されているのかもしれません。昨年と較べても、大きく変わった印象はありませんので指名となると微妙かと。

寺岡 寛治(BC石川・25歳)投手 180/85 右/右
村田 陽春(BC武蔵・24歳)投手 174/78 右/右
沼田 拓巳(BC石川・23歳)投手 185/88 右/右
渡邉 雄太(BC新潟・26歳)投手 186/85 左/左
山崎 悠生(BC信濃・24歳)投手 173/78 左/左

勢いのあるボールを投げる投手が多いBCリーグに比べると、四国アイランドリーグは例年より地味な印象を受けます。その中でシーズン前から注目を浴びていたのが、伊藤 翔(18歳・徳島ID)投手。中背の体格から140キロ中盤の活きの良い投球が持ち味で、横芝敬愛時代から注目されてきました。良い時は変化球を交えてポンポンと討ち取ってゆくのですが、打たれだすとキレ型の球質も相まって一気に畳み掛けられます。高卒1年目からアイランドリーグで上位の成績を残したのは立派なのですが、それほどスケールや今後の上積みの残されている素材でもありません。昨年もプロテストを落ちて独立リーグに流れてきただけに、プロ側の評価はさほど高くないのではないかと。それでも高卒1年目の若さもあり、育成でならば指名はあるだろうとはみています。

むしろボールの威力だけでみれば、右サイドハンドに近いフォームから力のある球を投げ込む 原田 宥希(23歳・香川OG)投手の方があります。指にかかった時のボールに140キロ台中盤のボールには球威があり、右打者外角に切れ込むスライダーの威力には見るべきものがあります。左打者にも内角にスライダー、外角にシンカーを落とせるなど、変化球にも特徴があります。こちらも即一軍が見えるほどの力はまだありませんが、数年後の一軍という楽しみでは伊藤以上の可能性を秘めています。

26歳とちょっと年齢がいっているのがネックですが(高島)秀伍(26歳・香川OG)投手も有力な指名候補。こちらは桐蔭中学時代に、全国準優勝投手の実績があります。しかし桐蔭学園-セガサミーと外野手としてプレー。しかし投手への未練を残したことで、アイランドリーグでは投手として投げていました。好調時にはコンスタントに140キロ台~中盤のボールを投げ込める選手で、何か良い変化球が一つ覚えられれば面白いかもしれません。26歳と年齢はいっていますが、肩を消耗していないという魅力もあります。育成でも指名は微妙な位置にはいますが、今年のアイランドリーグでは上位のボールを投げ込む存在。

そして独立リーグ界でも、シーズン後半になって現れてきた新星が、河津 大樹(22歳・愛媛MP)投手。この投手も久留米大時代は強打の遊撃手だったのですが、最終学年あたりから投手も兼任して登板。アイランドリーグに加入した今年は、巨人や西武で活躍した 河原純一監督に、前半戦は徹底的に投手としてのイロハを叩き込まれたと言います。そのため春は選抜チームの一員として関東遠征に加わっていませんでしたが、夏場以降ソフトバンクとの試合で好投するなど、密かに評価を高めてきた隠し玉。まだ安定して凄みのある球を続けられませんが、勝負どころで魅せる140キロ台中盤の速球には見るべきものがあります。またドロップ気味のカーブがあり、これが一つ投球のアクセントに。まだまだ発展途上の選手ではありますが、素材としての可能性を秘めており育成枠でならば指名があっても不思議ではありません。ドラフト当日に、名前が読み上げられるか注目したいですね。

伊藤 翔 (18歳・徳島ID)投手  175/70 右/右
原田 宥希(23歳・香川OG)投手 180/70 右/右
高島 秀伍(26歳・香川OG)投手 185/79 右/右
河津 大樹(22歳・愛媛MP)投手 183/86 右/右

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