久々の東都観戦2!
2009/05/02|Category:観戦記
今回は、東都観戦第二試合のレポート。この試合を観て、今季もまた東洋が優勝なのかなと改めて実感した次第です。
第二試合 東洋大 VS 國學院大
國學院大の先発は、久々に生で見る 村松 伸哉(光星学院 3年)投手。2年前の春、1年生ながら全く無名の彼が、いきなり開幕戦を任され、150キロ台を連発(MAX153キロだったかな?)し、一躍時の人となった。またその年の日米大学野球でも好投し、メジャーのスカウト達をびっくりさせる投球を披露。
しかし彼の苦悩はそれ以後始まる。出れば打たれるの繰り返し、久々に観た彼はどうなのか?球速を落とし、制球重視した投球に心がけたつもりだろうか?しかし怖さのないMAX89マイル(142.4)キロの速球に、スライダー・チェンジアップを織り交ぜる投球スタイルも、甘い球を狙い打ちされ、早々マウンドを去ることに。観ていると肩に力が入り過ぎて、明らかに力みが感じられる。8分の力の方が、球が生きてくることを覚えるべきだろう。力でねじ伏せようとか、妙にコントロールに気をつけようなど考えることはない。少し気楽な気持ちで、投げ込むことを心がけたい。
一方の東洋の先発は、藤岡 貴裕(桐生一出身 2年)投手。こちらも個人的には思い入れのある投手で、桐生一時代に☆☆を付けた本格派左腕。ピンポイントの制球こそないが、両サイドにしっかり投げ分けつつ、勝負どころでは140キロ台中盤(私のガンではMAX89マイル・142.4キロ)の速球で、力強く討ち取りに来る。
普段は、135~後半程度だが、マウンド捌き・制球力も安定し、安心して観ていられる先発型左腕。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップなどあるが、これといった絶対的な球はまだ見あたらない。アベレージで、もう少し苦になく球速が伸びて来ると、2年後の上位指名も充分に意識出来る素材。まずは入学以来順調に来ているが、プロを目指すならば、まだまだ精進する必要がありそうだ。世代を代表する左腕に、成長することを大いに期待したい一人であります。
これまであんまり好く知らなかった(もしくは気にしたことがなかった)國學院の投手で、奥村 和久(旭川大高出身 3年)と言う左腕がおります。この投手、左のサイドに近いスリークオーターで、左打者の背中越しから来る独特の球筋が魅力です。そのため左打者の外に流れるスライダーやストレートは厄介であり、それでいて内角を厳しく突く投球も魅せます。右打者にも外にスクリューを中心に集め、そうかといって胸元を厳しく突くなど、左右の打者に対し厳しい球を投げておりました。普段は、135キロ~140キロ前半ぐらいなのですが、勝負どころではMAX144キロ(私のガンではMAX88マイル・140.8キロ)を記録しております。村松をノックアウトした東洋大打線も、彼に代わってからは打ちあぐねるなど、かなり力のある投手です。左のリリーフ候補として、来年面白い存在に踊り出そうです。
東洋大では、鹿沼 圭佑(桐生一出身 3年)右腕が、150キロを記録するまでになったと評判でした。私もぜひ成長した彼を観てみたいと思っておりました。この日先発した藤岡の1つ先輩になるのですが、桐生一時代から140キロを超える速球を超えると評判でした。ただ実際に観てみると、130キロ台中盤ぐらいで、少々物足りなかった印象があります。
東洋大進学後も、何度か観ているのですが、今回は確かに一皮抜けた印象を受けます。球速表示こそ、140キロ前後ぐらいでしたが(私のガンではMAX91マイル・145.6キロ)、球速表示以上の力強さを感じました。変化球は、カーブ・スライダーとオーソドックスですが、マウンドでは自信に溢れるマウンド捌きが印象的。この辺も、精神的に一回りも二回りも大きくなっているように思えます。それほど身体は大きくないのですが(178/73)、馬力もありますし、来年候補の一人として浮上して来る一人だと思います。それにしても今の東都には、140キロ台中盤以上を記録する選手がゴロゴロしております。来年世代は、松坂世代以来の豊作になるかもしれませんね。
その一方で、やや野手は寂しい感じです。特に國學院では、4年生ではあまり目立つ選手がおらず。明るい材料としては、一年生の伊藤康孝(中京大中京出身)右翼手が、元気なところを魅せていたところでしょうか。
ただ東洋大では、小島脩平(桐生一出身 4年)内野手は、中々打撃で好いところを魅せておりました。ただ試合途中から一塁に入っていたのは、少々気になるところ。元々好守の二塁手だけに、打撃の成長が観られればといったタイプだっただけに、打撃で良さが観られたのは収穫でした。恐らくこのまま大学選手権に突っ走ると思われるので、その時にじっくり見てみたい選手です。現4年生世代では、数少ないマーク出来る野手でした。また林崎遼(東洋大姫路出身 3年)二塁手は、セカンドとしてはあまり関心しませんでしたが、4番打者としての打撃には、光るものがありました。来年に向けて注目してみたい一人です。
試合の方は、相変わらず東洋が、ソツのない野球をするなといった印象(ミスもありましたが)。けして大場や大野といったスーパープレーヤーはおりませんが、チーム力の高さを感じさせます。今、東都のどのチームにも、力のある投手がおり、非常に見所のあるリーグ戦が展開されているんだなと言うことを、第二戦を観ても強く実感した一日でした。
大田スタジアム 東京モノレール 大井競馬場駅から徒歩15分ぐらい
今回ご紹介するのは、首都圏にありながら、非常に通うのが難しい大田スタジアム。大学野球や社会人の野球でも使用されることが多く、立地の悪さに比べるとよくアマチュア野球では使用される九錠です。
個人的には京浜急行で平和島駅から行きはタクシー・帰りは歩き(徒歩30分)を昔は好くやっておりました。しかし今は、この球場に無事たどり着くために、カーナビを付けたぐらいで車で行くことにしております。
球場としては、電光掲示板・スピードガンありで、比較的新しい球場で綺麗です。自宅から1時間ぐらいで行ける球場なので、気楽に行く球場ですが、車以外の人には厄介な球場だと言えるでしょう。京急では、大森海岸駅からバスが出ているとのこと。「陸の孤島」として、アマチュア観戦者の間では、恐れられている球場の一つです(笑)。
私のガンとの10球平均は
蔵ガン 131.2 132.8 112.0 123.2 140.8 115.2
大田S 128.0 136.0 111.0 126.0 139.0 124.0
蔵ガン 139.2 137.6 132.8 137.6 平均 130.2
大田S 139.0 138.0 135.0 136.0 平均 131.2
と大田Sの方が、+1.0キロほど私のガンよりも速いと言う結果になった。
この結果を踏まえて考えると
千葉 +1.0キロ
大田S -1.0キロ
神宮 -1.4キロ(4月バージョン) 3月は+2.3キロ
程度球速表示を補正すると、私のガンの数字に近いものが出ると考える。ただこの差が、誤差の範疇なのかは、もう少しデータを集めてみないとわからない。この数字を観ていると、少し甘めとはいえ、それほど神宮が特別甘いわけではないという気がしてくる。
第二試合 東洋大 VS 國學院大
國學院大の先発は、久々に生で見る 村松 伸哉(光星学院 3年)投手。2年前の春、1年生ながら全く無名の彼が、いきなり開幕戦を任され、150キロ台を連発(MAX153キロだったかな?)し、一躍時の人となった。またその年の日米大学野球でも好投し、メジャーのスカウト達をびっくりさせる投球を披露。
しかし彼の苦悩はそれ以後始まる。出れば打たれるの繰り返し、久々に観た彼はどうなのか?球速を落とし、制球重視した投球に心がけたつもりだろうか?しかし怖さのないMAX89マイル(142.4)キロの速球に、スライダー・チェンジアップを織り交ぜる投球スタイルも、甘い球を狙い打ちされ、早々マウンドを去ることに。観ていると肩に力が入り過ぎて、明らかに力みが感じられる。8分の力の方が、球が生きてくることを覚えるべきだろう。力でねじ伏せようとか、妙にコントロールに気をつけようなど考えることはない。少し気楽な気持ちで、投げ込むことを心がけたい。
一方の東洋の先発は、藤岡 貴裕(桐生一出身 2年)投手。こちらも個人的には思い入れのある投手で、桐生一時代に☆☆を付けた本格派左腕。ピンポイントの制球こそないが、両サイドにしっかり投げ分けつつ、勝負どころでは140キロ台中盤(私のガンではMAX89マイル・142.4キロ)の速球で、力強く討ち取りに来る。
普段は、135~後半程度だが、マウンド捌き・制球力も安定し、安心して観ていられる先発型左腕。変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップなどあるが、これといった絶対的な球はまだ見あたらない。アベレージで、もう少し苦になく球速が伸びて来ると、2年後の上位指名も充分に意識出来る素材。まずは入学以来順調に来ているが、プロを目指すならば、まだまだ精進する必要がありそうだ。世代を代表する左腕に、成長することを大いに期待したい一人であります。
これまであんまり好く知らなかった(もしくは気にしたことがなかった)國學院の投手で、奥村 和久(旭川大高出身 3年)と言う左腕がおります。この投手、左のサイドに近いスリークオーターで、左打者の背中越しから来る独特の球筋が魅力です。そのため左打者の外に流れるスライダーやストレートは厄介であり、それでいて内角を厳しく突く投球も魅せます。右打者にも外にスクリューを中心に集め、そうかといって胸元を厳しく突くなど、左右の打者に対し厳しい球を投げておりました。普段は、135キロ~140キロ前半ぐらいなのですが、勝負どころではMAX144キロ(私のガンではMAX88マイル・140.8キロ)を記録しております。村松をノックアウトした東洋大打線も、彼に代わってからは打ちあぐねるなど、かなり力のある投手です。左のリリーフ候補として、来年面白い存在に踊り出そうです。
東洋大では、鹿沼 圭佑(桐生一出身 3年)右腕が、150キロを記録するまでになったと評判でした。私もぜひ成長した彼を観てみたいと思っておりました。この日先発した藤岡の1つ先輩になるのですが、桐生一時代から140キロを超える速球を超えると評判でした。ただ実際に観てみると、130キロ台中盤ぐらいで、少々物足りなかった印象があります。
東洋大進学後も、何度か観ているのですが、今回は確かに一皮抜けた印象を受けます。球速表示こそ、140キロ前後ぐらいでしたが(私のガンではMAX91マイル・145.6キロ)、球速表示以上の力強さを感じました。変化球は、カーブ・スライダーとオーソドックスですが、マウンドでは自信に溢れるマウンド捌きが印象的。この辺も、精神的に一回りも二回りも大きくなっているように思えます。それほど身体は大きくないのですが(178/73)、馬力もありますし、来年候補の一人として浮上して来る一人だと思います。それにしても今の東都には、140キロ台中盤以上を記録する選手がゴロゴロしております。来年世代は、松坂世代以来の豊作になるかもしれませんね。
その一方で、やや野手は寂しい感じです。特に國學院では、4年生ではあまり目立つ選手がおらず。明るい材料としては、一年生の伊藤康孝(中京大中京出身)右翼手が、元気なところを魅せていたところでしょうか。
ただ東洋大では、小島脩平(桐生一出身 4年)内野手は、中々打撃で好いところを魅せておりました。ただ試合途中から一塁に入っていたのは、少々気になるところ。元々好守の二塁手だけに、打撃の成長が観られればといったタイプだっただけに、打撃で良さが観られたのは収穫でした。恐らくこのまま大学選手権に突っ走ると思われるので、その時にじっくり見てみたい選手です。現4年生世代では、数少ないマーク出来る野手でした。また林崎遼(東洋大姫路出身 3年)二塁手は、セカンドとしてはあまり関心しませんでしたが、4番打者としての打撃には、光るものがありました。来年に向けて注目してみたい一人です。
試合の方は、相変わらず東洋が、ソツのない野球をするなといった印象(ミスもありましたが)。けして大場や大野といったスーパープレーヤーはおりませんが、チーム力の高さを感じさせます。今、東都のどのチームにも、力のある投手がおり、非常に見所のあるリーグ戦が展開されているんだなと言うことを、第二戦を観ても強く実感した一日でした。
大田スタジアム 東京モノレール 大井競馬場駅から徒歩15分ぐらい
今回ご紹介するのは、首都圏にありながら、非常に通うのが難しい大田スタジアム。大学野球や社会人の野球でも使用されることが多く、立地の悪さに比べるとよくアマチュア野球では使用される九錠です。
個人的には京浜急行で平和島駅から行きはタクシー・帰りは歩き(徒歩30分)を昔は好くやっておりました。しかし今は、この球場に無事たどり着くために、カーナビを付けたぐらいで車で行くことにしております。
球場としては、電光掲示板・スピードガンありで、比較的新しい球場で綺麗です。自宅から1時間ぐらいで行ける球場なので、気楽に行く球場ですが、車以外の人には厄介な球場だと言えるでしょう。京急では、大森海岸駅からバスが出ているとのこと。「陸の孤島」として、アマチュア観戦者の間では、恐れられている球場の一つです(笑)。
私のガンとの10球平均は
蔵ガン 131.2 132.8 112.0 123.2 140.8 115.2
大田S 128.0 136.0 111.0 126.0 139.0 124.0
蔵ガン 139.2 137.6 132.8 137.6 平均 130.2
大田S 139.0 138.0 135.0 136.0 平均 131.2
と大田Sの方が、+1.0キロほど私のガンよりも速いと言う結果になった。
この結果を踏まえて考えると
千葉 +1.0キロ
大田S -1.0キロ
神宮 -1.4キロ(4月バージョン) 3月は+2.3キロ
程度球速表示を補正すると、私のガンの数字に近いものが出ると考える。ただこの差が、誤差の範疇なのかは、もう少しデータを集めてみないとわからない。この数字を観ていると、少し甘めとはいえ、それほど神宮が特別甘いわけではないという気がしてくる。
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