2017年広島の指名を考える
2018/01/08|Category:ネタ
(広島指名選手)
1位 中村 奨成(広陵)捕手 ☆☆☆☆
2位 山口 翔(熊本工)投手 ☆☆
3位 ケムナ・ブラッド誠(日本文理大)投手 ☆
4位 永井 敦士(二松学舎大付)外野 指名見送り
5位 遠藤 淳志(・霞ヶ浦)投手 ☆
6位 平岡 敬人(中部学院大)投手 対象年度未確認
育1 岡林 飛翔(菰野)投手 ☆☆
育2 藤井 黎来(大曲工)投手 指名見送り
育3 佐々木 健(小笠)投手 未確認
1位 中村 奨成(広陵)捕手は、全国屈指の強肩捕手でありながら、甲子園のホームラン記録を塗り替えた強打者。私が今まで観てきた高校生捕手では、歴代NO.1の大物だろう。強肩だけでなくとっさの反応なども素晴らしく、野手として才能は素晴らしい。気になるのは、結構荒っぽい西日本系の捕手であり、細かい気遣いやちょっとした変化に気づくような繊細な捕手になれるのかということ。城島型の捕手として大成する可能性も秘めるが、坂倉の方が捕手っぽい捕手に育ちそうという気はしている。カープでなければ捕手だと思うが、将来はサードあたりで大成する選手になるかもしれない。
2位の 山口 翔(熊本工)投手は、スピード能力は破格なものの、高めに抜けて制御できないところは相変わらず。体格もそれほど大きくなく、イメージ的には 小野 郁(西日本短大付-楽天2位)右腕とダブるものがある。いずれにしても大成するとすれば、リリーフではないかとみている。
3位の ケムナ・ブラッド誠(日本文理大)投手は、高い将来性を秘めた素材。私自身は大学選手権までしか確認できなかったが、秋は凄かったという話しもあり ☆ 以上に期待はしてみたい素材である。小さめのテイクバック、球質などからも、亜大時代の 薮田和樹(広島)を彷彿とさせる。素材的にも、全くヒケはとらないだろう。
4位の 永井 敦士(二松学舎大付)外野手は、強打者でありながら意外な脚力もある選手。頑強な身体は、カープの厳しい練習でも耐えうる選手であり、鍛えがいのある選手ではないのだろうか? 個人的には、独特の粗さというか脆さがあり指名リストに入れるほどの魅力は感じなかった。
5位の 遠藤 淳志(茨城・霞ヶ浦)投手は、まだまだ線は細いものの、長身から繰り出す角度のあるボールと身のこなしの柔らかさを感じる。高校時代の完成度では、霞ヶ浦の先輩である 綾部翔(DeNA)投手よりはワンランク劣る印象はある。ただしまだまだ伸び代を秘めた素材であり、カープの育成力で何処まで伸びるか?
6位の 平岡 敬人(中部学院大)投手は、最終学年直に確認はできなかった。しかし140キロ台後半投げ込む力強い速球が武器の選手も、即戦力というよりは何年かファームに漬け込んでからといったタイプ。彼も先発よりは、リリーフ向きな印象はある。
育成の 岡林 飛翔(菰野)投手はもっと荒っぽい選手だと思ったが、箸にも棒にもといったほどの粗さはない。そういった意味では、導き次第では面白い素材だとみていて、育成枠レベル選手ではないだろう。逆に藤井 黎来(大曲工)投手 の方は、高校下級生時よりもおとなしくなった分、実戦的な投手へと成長した。佐々木 健(小笠)投手 は、ちょっと動画等で見ただけなので詳細はわからないが、かなり荒っぽいものの、ボールには相当勢いを感じさせるポテンシャルの高さを感じる。時間はかかるだろうが、可能性を秘めた素材であるのは間違いない。
(広島の指名を考える)
圧倒的な成績でリーグ優勝を遂げただけに、即戦力よりも将来にひたすら投資する形の指名となっている。中村は1学年上の坂倉との兼ね合いにもよるが、仮に捕手ではなく三塁の人材になると、将来三塁を担う若年層選手がいないところに、ピッタリハマる形にはなる。
外野も若年層の有望株が少ないだけに、そこに永井を加え将来に向けて準備をした。山口・ケムナなどの好素材で次世代を主力候補を補強した形。その他にも遠藤・平岡・岡林・藤井・佐々木などの中から、誰かが出てきてくれればといった感じの指名となっている。特に近年佐々岡コーチの元、若手投手がどんどん育っている環境だけに、彼に託す形で少々粗っぽくてもリターンの大きそうな選手を獲りまくった印象がある。
確かに現有戦力と若手の成長だけで、来年も充分優勝争いが期待できるだけの戦力は整いつつある。しかし来季の戦力になりえそうな選手を獲得していない点は気になると言ったら気になる。特に左のリリーフ投手は早急に欲しかったポジションだろうが、自分たちの望むレベルの選手が、すでにカープの2巡目にまで残っていなかったという判断なのか? オール右投手の指名となってしまった。
数年後の大きなリターンは期待できるが、来季日本シリーズ・日本一へという意気込みが感じられる指名ではなかった。そういった意味では、意見の別れるドラフトではないのだろうか。また楽しみな素材は多いが、将来どう転ぶかの青写真を描き難い面子でもあり、このドラフトの成否はかなり先になりそうだ。広島のチーム事情と育成力だから許される指名ではあるが、日本シリーズ出場を逃しているチームだけに、ソフトバンクとは少々事情が違う。特に、ドラフトへの依存度が非常に高いチームだけに。
蔵の評価:☆☆☆
1位 中村 奨成(広陵)捕手 ☆☆☆☆
2位 山口 翔(熊本工)投手 ☆☆
3位 ケムナ・ブラッド誠(日本文理大)投手 ☆
4位 永井 敦士(二松学舎大付)外野 指名見送り
5位 遠藤 淳志(・霞ヶ浦)投手 ☆
6位 平岡 敬人(中部学院大)投手 対象年度未確認
育1 岡林 飛翔(菰野)投手 ☆☆
育2 藤井 黎来(大曲工)投手 指名見送り
育3 佐々木 健(小笠)投手 未確認
1位 中村 奨成(広陵)捕手は、全国屈指の強肩捕手でありながら、甲子園のホームラン記録を塗り替えた強打者。私が今まで観てきた高校生捕手では、歴代NO.1の大物だろう。強肩だけでなくとっさの反応なども素晴らしく、野手として才能は素晴らしい。気になるのは、結構荒っぽい西日本系の捕手であり、細かい気遣いやちょっとした変化に気づくような繊細な捕手になれるのかということ。城島型の捕手として大成する可能性も秘めるが、坂倉の方が捕手っぽい捕手に育ちそうという気はしている。カープでなければ捕手だと思うが、将来はサードあたりで大成する選手になるかもしれない。
2位の 山口 翔(熊本工)投手は、スピード能力は破格なものの、高めに抜けて制御できないところは相変わらず。体格もそれほど大きくなく、イメージ的には 小野 郁(西日本短大付-楽天2位)右腕とダブるものがある。いずれにしても大成するとすれば、リリーフではないかとみている。
3位の ケムナ・ブラッド誠(日本文理大)投手は、高い将来性を秘めた素材。私自身は大学選手権までしか確認できなかったが、秋は凄かったという話しもあり ☆ 以上に期待はしてみたい素材である。小さめのテイクバック、球質などからも、亜大時代の 薮田和樹(広島)を彷彿とさせる。素材的にも、全くヒケはとらないだろう。
4位の 永井 敦士(二松学舎大付)外野手は、強打者でありながら意外な脚力もある選手。頑強な身体は、カープの厳しい練習でも耐えうる選手であり、鍛えがいのある選手ではないのだろうか? 個人的には、独特の粗さというか脆さがあり指名リストに入れるほどの魅力は感じなかった。
5位の 遠藤 淳志(茨城・霞ヶ浦)投手は、まだまだ線は細いものの、長身から繰り出す角度のあるボールと身のこなしの柔らかさを感じる。高校時代の完成度では、霞ヶ浦の先輩である 綾部翔(DeNA)投手よりはワンランク劣る印象はある。ただしまだまだ伸び代を秘めた素材であり、カープの育成力で何処まで伸びるか?
6位の 平岡 敬人(中部学院大)投手は、最終学年直に確認はできなかった。しかし140キロ台後半投げ込む力強い速球が武器の選手も、即戦力というよりは何年かファームに漬け込んでからといったタイプ。彼も先発よりは、リリーフ向きな印象はある。
育成の 岡林 飛翔(菰野)投手はもっと荒っぽい選手だと思ったが、箸にも棒にもといったほどの粗さはない。そういった意味では、導き次第では面白い素材だとみていて、育成枠レベル選手ではないだろう。逆に藤井 黎来(大曲工)投手 の方は、高校下級生時よりもおとなしくなった分、実戦的な投手へと成長した。佐々木 健(小笠)投手 は、ちょっと動画等で見ただけなので詳細はわからないが、かなり荒っぽいものの、ボールには相当勢いを感じさせるポテンシャルの高さを感じる。時間はかかるだろうが、可能性を秘めた素材であるのは間違いない。
(広島の指名を考える)
圧倒的な成績でリーグ優勝を遂げただけに、即戦力よりも将来にひたすら投資する形の指名となっている。中村は1学年上の坂倉との兼ね合いにもよるが、仮に捕手ではなく三塁の人材になると、将来三塁を担う若年層選手がいないところに、ピッタリハマる形にはなる。
外野も若年層の有望株が少ないだけに、そこに永井を加え将来に向けて準備をした。山口・ケムナなどの好素材で次世代を主力候補を補強した形。その他にも遠藤・平岡・岡林・藤井・佐々木などの中から、誰かが出てきてくれればといった感じの指名となっている。特に近年佐々岡コーチの元、若手投手がどんどん育っている環境だけに、彼に託す形で少々粗っぽくてもリターンの大きそうな選手を獲りまくった印象がある。
確かに現有戦力と若手の成長だけで、来年も充分優勝争いが期待できるだけの戦力は整いつつある。しかし来季の戦力になりえそうな選手を獲得していない点は気になると言ったら気になる。特に左のリリーフ投手は早急に欲しかったポジションだろうが、自分たちの望むレベルの選手が、すでにカープの2巡目にまで残っていなかったという判断なのか? オール右投手の指名となってしまった。
数年後の大きなリターンは期待できるが、来季日本シリーズ・日本一へという意気込みが感じられる指名ではなかった。そういった意味では、意見の別れるドラフトではないのだろうか。また楽しみな素材は多いが、将来どう転ぶかの青写真を描き難い面子でもあり、このドラフトの成否はかなり先になりそうだ。広島のチーム事情と育成力だから許される指名ではあるが、日本シリーズ出場を逃しているチームだけに、ソフトバンクとは少々事情が違う。特に、ドラフトへの依存度が非常に高いチームだけに。
蔵の評価:☆☆☆
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