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プロ野球ドラフトサイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男が、日本中を駆け巡り本音でトーク!

2018年(7) 侍社会人代表 VS JR東日本 (全日本編)

スポニチ大会が終わった直後から、社会人は全日本の代表選考会に入っています。そんななかJR東日本と試合をやっていたので、JR東グランドまで足を運んできました。今回は、全日本の登板について、簡単に感想などを。

全日本の先発は、山田 義貴(24歳・西部ガス)右腕。沖縄尚学・亜細亜大という球歴ながら、正直あまり気にしたことのない投手で、正直全日本に選ばれるほどの投手かなとメンバーを見ていて思っていました。非常に正統派の右腕で、球速は135~MAX87マイル(140キロ)程度と地味。それでも手元までキレの球質で、球速以上にボールが来ている感じがする投手です。カーブ・カットボール・フォークなどですかね? ドラフト候補という迫力は感じられませんが、好投手であるのは間違いないです。

2番手は、阿部 良亮(26歳・日通)右腕。こちらもオーソドックスな上手投げなのですが、コントロールが非常に安定しているのが特徴。球速は130キロ台中盤ぐらいが多いのですが、MAXで87マイル(140キロ)程度。山田ほどボールに勢いはなかったものの、安心して見ていられるタイプです。ただしこれはという特徴がないので、やはりドラフト候補云々というタイプではありません。

3番手は、草場 亮太(22歳・日本生命)右腕。九州産業大でドラフト候補として昨年注目された、まだ入りたてのルーキーが招集されていました。期待された4年春がそれほどでもなかったのと、順位縛りがあった関係で日本生命に指名されなく進んできました。常時140キロ台を超えるボールの勢いは確かで、最速で90マイル(145キロ)まで到達。チェンジアップ・スライダー・カーブなどを織り交ぜますが、ボールが全体が高く、そこを痛打されていました。素材としては間違いなくプロ級だと思うのですが、せっかく社会人まで進んだので確かな実戦力を身に着けてプロに進んできて欲しい選手です。ストレートで圧倒できるだけの迫力を身につけるか、実戦力を磨いて打たれないようにするか、どういう方向に本人が考えているのか?

4番手は同じ日本生命の 高橋 拓巳(24歳・桐蔭横浜大出身)。大学時代は、濱口遥大(神奈川大-DeNA)左腕と投げ合ってきたライバル。それほど体格・ボールにスケールのあるタイプではないので、代わりっぱないきなり連打を食らい大ピンチに。しかしそこから、3者連続三振で切り抜けます。特にこの日は、高めの速球がキレて最速91マイル・146キロを記録。変化球はスライダーとチェンジアップという感じで、キレ型だけに甘く入るとスコンスコン打ち返されてしまいます。逆にリリーフで2イニングぐらいならば、140キロ台中盤を連発できる能力を改めて披露。6つのアウトのうち5つを三振で奪い、良い面と悪い面を魅せた投球でした。しかし社会人の左腕候補は多くいるのですが、この選手が一番計算できるまとまりを持っています。ドラフトでも3位前後での、指名になるのではないのでしょうか。

5番手は、スポニチでも確認した 吉川 峻平(23歳・パナソニック)右腕。スポニチでは打ち込まれたので、今日はきっちり抑えてくれるだろうと思ったら、これまたボールに力がないので甘く入ると長打を食らってしまうのは相変わらず。こういう投手こそ、コントロールなどの繊細が求められるわけで、その辺を都市対抗の時期まで何処までできるのかがポイントでしょうか。球速はコンスタントに140キロ台を越えて来るのですが、この日は魔球シンカーをがあまり目立たなk投球できた。

最後は、スポニチに出場していなかった 平尾 奎太(24歳・HONDA鈴鹿)左腕。188/87の巨体なので、マウンドに上がっていても威圧感のある体格。球速は、135~MAX87マイル(140キロ)程度ですが、それ以上に感じさせる圧があります。変化球は、スライダーとシュート系のツーシームでしょうか? まとまりがもう一つだったのもあり、内容としてはあまりピリッとしませんでした。良い時は140キロ台中盤を連発できる投手ですが、まだ仕上がり途上といった感じの印象を受けました。ドラフト指名は有力でしょうが、上位となると微妙な投球ではあります。

この日の野手は、JR東日本の方が目立っていた感じ。多くは、スポニチ大会で見た選手で目新しさや目につく選手はあまりいませんでした。そんな中、一番を任されていた・皆川 仁(24歳・日本生命)はDHで出場。振り出しの鋭さがあり、捉えた打球は相変わらず強烈。此の辺は、スポニチに出場していなかっただけに、健在ぶり収穫でした。打力的にはドラフトレベルの選手だと思いますが、守備・走塁含めて左打ちの外野手だけに、かなり指名へのハードルは高いように感じます。いずれにしても、一年間追いかけてゆきたい存在でした。

山田 義貴(西部ガス)投手   178/80 右/右
阿部 良亮(日本通運)投手   181/80 右/左
草場 亮太(日本生命)投手   183/72 右/右
高橋 拓巳(日本生命)投手   176/73 左/左
吉川 峻平(パナソニック)投手 183/77 右/右  
平尾 奎太(HONDA鈴鹿)投手  188/87 左/左
皆川 仁 (日本生命)外野   177/81 右/左

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