首都リーグレポート 2
2018/04/11|Category:テレビ・動画観戦
武蔵大 VS 筑波大
筑波大の第二戦で先発した・ヒンブル・ローレンスポール(東福岡出身・3年)右腕は、172/75 と上背はないものの、コンスタントに140キロ台を記録してそうな勢いのある速球を投げ込む。さらにカーブ・スライダー・フォーク系の沈む球もあり、一通りの変化球と適度な制球力もある小力のある速球派。凄みはないが、来年に向けて覚えておきたい一人ではないのだろうか。
筑波大では、緒戦の先発を任されるようになった 村木 文哉(静岡出身・2年)右腕が目立っていた。高校時代から東海地区を代表する好投手として知られ、184/85 の均整の取れた体格は目を惹く。長身から投げ下ろす140キロ台の速球に、スライダーやフォークなど、ビシッとして来ると最終学年にはドラフト候補としてマークされる存在だろう。
ヒンブル・ローレンスポール(武蔵大3年)投手 172/75 右/右
村木 文哉(筑波大2年)投手 184/85 右/左
東海大 VS 帝京大
故障で登板がなかった東海大のエース・青島 凌也(東海大相模出身・4年)右腕は、日体大戦のリリーフで復帰。スピンの効いた速球は健在で、カーブ・スライダー・チェンジアップ系の沈む球とのコンビネーションも冴え、テンポの良さ・制球力もほぼ普段の力の出せるところまで来ている。今後の上積みというよりも、現在の完成された投球で何処まで通用するかといったタイプ。しかし典型的なゲームメイクできる先発型であり、中位ぐらいでの指名ならば開幕ローテーションも期待できる素材だけに面白い存在ではないのだろうか。上位では面白味はないが、中位ぐらいならば頭数の足りない球団には魅力のある存在となりえそう。次週あたりからは、先発に復帰するのではないかとみている。
東海大ではリリーフで 小郷 賢人(関西出身・2年)右腕に注目。テイクバックは小さめなものの、そこからコンスタントに150キロ前後を刻めるスピード能力は一級品。スライダーの曲がり・精度も悪くなく、ストレートも膝下に決まったりと思ったよりも実戦的。それでもまだ粗っぽいところは残るが、近い将来首都リーグの看板選手になりえる存在だろう。
また日体大2回戦などでも先発した・原田 泰成(東海大望洋出身・3年)右腕は、来年のドラフト候補。180/92 のガッチリした体格からコンスタントに140キロ台中盤を投げ込める馬力が魅力。まとまりがいまいちなコントロールや変化球の精度には課題を残すが、覚えておいて損はない。高校時代よりも、さらにパワーアップした印象がある。
帝京大は、2戦目の先発を任された・金田 悠太朗(厚木北出身・4年)右腕は、オーソドックスな上手投げだが、140キロ台を記録していそうな勢いのある速球は投げ込んでいた。東海大の4番・平山 快(東海大相模出身・4年)三塁手に、右中間スタンドに叩き込まれたが、ちょっと気に留めておきたい一人。
青島 凌也(東海大4年)投手 178/78 右/右
小郷 賢人(東海大2年)投手 180/80 右/右
原田 泰成(東海大3年)投手 180/92 右/右
金田 悠太朗(帝京大4年)投手 177/67 右投げ
日体大 VS 桜美林大
桜美林大の2戦目で先発するも勝てなかった日体大は、東妻 勇輔(智弁和歌山出身・4年)右腕を2戦目のリリーフで起用。全身を使った力投派だけに、本質的にはリリーフ向きなのだと思う。140キロ台後半のボールの勢い、制御できないぐらい曲がるスライダー、それに全く見分けのつかないスプリットなど、一つ一つのボールはプロでも上位クラス。それを、うまくまとめることが今後の課題か。東海大戦でも合わせられ失点したように、「開き」が早く打者としては球速ほどは苦にならないのかもしれない。特にスプリットを使えない右打者に対してが、この選手の場合鍵になりそうだ。いずれにしても馬力は破格なだけに、2位前後の指名になるのではないのだろうか。
日体大では、東海大戦で2本のホームランを放った エドポロ・ジョセフ(柏日体大出身・3年)左翼手のパワーも光っていた。192/95 と破格の体格の持ち主であり、来年のスラッガー枠として追いかけてみたい右の長距離候補。
桜美林大の2戦目を任されたのが、飯村 将太(霞ヶ浦出身・2年)右腕。183/78 の均整の取れた体格から、角度のある球筋が魅力。球速もコンスタントに140キロ前後は出ていそうで、スライダー・縦に沈む球もありそうで悪くない。奥行きのある素材で、今後どういった成長曲線を描いてゆくのか楽しみな投手だった。
東妻 勇輔(日体大4年)投手 170/76 右/右
エドポロ・ジョセフ(日体大3年)左翼 192/95 右/右
飯村 将太(桜美林大2年)投手 183/78 右/右
(首都リーグについて)
2週に渡って中継された試合の模様を一通り見てみたが、いまの首都リーグには楽しみな投手が多いということ。春のDeNA戦で触れた日体大投手陣に関してはあえて割愛させて頂いたが、その他でも多くの140キロ台を記録してそうな投手がいた。
生での観戦ではなかったので投手中心のレポートになってしまったが、これらを元にぜひ生観戦のときに注目する選手の目安にしてゆきたい。一時は人材が枯渇していた時期もあった同リーグだが、現在は非常に興味深いリーグとなっていた。
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